1. 2015年11月04日 06:43:29
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ブラジル経済:壊れたレバー深刻化するスタグフレーション、財政難が金融政策を阻害 2015.11.4(水) The Economist9月1日より、セブン‐イレブンにて販売のJBpress新書、2タイトル同時リリース!『若者よ、外資系はいいぞ』(祖父江基史著)『中国人はなぜ世界中で嫌われてしまうのか』(宮家邦彦著) アクセスランキング 1時間昨日 rank-sns 1「航行の自由」作戦がついに発動、中国はどう出る?… [阿部 純一]2015.10.29 2ヒラリーメール公開で明らかになった英国の恥部 [堀田 佳男]2015.10.30 3日中韓3カ国首脳会議、お酒もまた期待外れ [アン・ヨンヒ]2015.11.4 4これが世界の現実だ〜日本の安保法制に真正面から反… [筆坂 秀世]2015.10.27 5ノーベル賞を取れない中国、朝鮮の根本的問題 [伊東 乾]2015.10.23 ランキング一覧 (英エコノミスト誌 2015年10月31日号) ブラジルの中央銀行がインフレ対策で二の足を踏んでいるのは、危機的な財政状況が原因なのだろうか? 月明かりの下に立つリオのキリスト像 ブラジルに救世主は現れるのか・・・(写真はリオデジャネイロにあるコルコバードの丘の巨大なキリスト像)〔AFPBB News〕 ブラジル経済は、過熱の一歩手前にあるようにはとても見えない。国際通貨基金(IMF)は、同国経済は2015年に3%縮小すると予測し、翌2016年も1%のマイナス成長を見込んでいる(ブラジル経済が2年連続で縮小したことは1930〜31年以降一度もない)。9月までの1年間で丸々120万人の雇用が消失した。失業率は7.6%に達し、1年前の4.9%から急増している。 まだ職がある人たちも、生活の苦しさを実感している。(インフレ調整後の)実質賃金が前年比で4.3%減少しているからだ。
経済が軟調であるにもかかわらず、インフレ率は2ケタに近づいている。最近になって、ブラジルの中央銀行は、2016年のインフレ目標として設定した4.5%の達成は難しいと認めた。 市場では、インフレ率が目標値まで下がるのは2019年以降だと見ている。 ブラジルは「フィスカル・ドミナンス」に陥ったのか? 物価の急激な上昇が、最近のレアル下落が招いた輸入品の価格上昇による一時的なものにすぎないなら、それほど大きな問題ではない。しかし、一部のエコノミストの唱える説は、より警戒を要する。ブラジルの財政があまりに危機的な状況にあるため、中央銀行のインフレに対処する力が損なわれているというのだ。これはフィスカル・ドミナンス(財政による支配)*1と呼ばれる現象だ。 ブラジルが現在の苦境に陥った直接の原因は外的なものだ。世界経済が力強さに欠け、特に原油や鉄鉱石に対する中国の需要が低迷したことから、輸出と投資の両方が停滞した。 しかし、ブラジルの問題の多くは自ら招いたものだ。ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は、2011〜14年の最初の任期中に、コモディティー(商品)による望外の好況を利用し、肥大した政府の適正化を図ることもできたはずだ。ブラジルはGDPの36%に相当する額を税金として徴収しておきながら、その見返りとなるまともな公的サービスはほとんど提供していない。 *1=fiscal dominance、国の財政状況が事実上、金融政策が従わねばならない目標を定めてしまう状況のこと 次へ [あわせてお読みください] ブラジル経済:景気後退の鋭い痛み (2015.9.24 The Economist) 中国発の世界的リセッションは起きるか? (2015.9.17 Financial Times) 一貫性のない中国の政策に振り回される世界 (2015.8.28 Financial Times) 世界経済:来たるべき景気後退に備えよ (2015.6.16 The Economist) 泥沼にはまり込んだブラジル経済 (2015.3.3 The Economist) 加齢臭とは別モノ!40代のニオイ「ミドル脂臭」に要注意 PR 【大阪にて講演決定!】ゲオ会員の情報分析によるサービス向上とは? PR 生活者視点のブランディングで存在感を放つコンサル会社が人材を強化 PR 注目を集めるFinTechが資産運用の世界にも!超高度な運用が簡単に PR ビッグデータを駆使して医療の最適化への貢献を目指すIMS PR 採用に成功している企業は何をしているのか?人材獲得の成功事例とは? PR 次のページ ところが同大統領は、予算のばらまきや補助金付きの融… http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45149
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