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空想特撮テレビ・ウルトラセブンは全49話であるが、公開されている作品は48話である。
1967年(昭和43年)12月12日に放映された第12話「遊星より愛をこめて」が、「原爆症患者の心傷を害する」とのことで欠番になったらしいが、最近はインターネット上で公開されている。(下記リンク)
デイリーモーションより日本語版(画質不良)
デイリーモーションよりスペイン語版(画質良、タイトルクレジットが別話のもの)
ちなみに、1967年9月29日に福島第一原発1号機が着工となっている。本当に「原爆症患者の心傷を害する」ような内容であったか?検証してみたい。
スペル星人 通称被ばく宇宙人
宇宙人のデザインはグロテスクにならないように配慮されているようだ。当たり障りがないといったところか。
全身の青白い皮膚は貧血を表しているそうだが、宇宙人というよりむしろ海坊主を彷彿させている。
カッコよく強そうな宇宙人のデザインではなく、あまり個性的でない。
第12話・「遊星より愛をこめて」シナリオの聞き起こし
監修:円谷英二。監督:実相寺昭雄。プロデュサー:末安昌美。脚本:佐々木守
美術:成田 亨、池谷仙克。
キャスト
キリヤマ:中山昭二。モロボシ・ダン:森次浩司。アンヌ:菱見百合子。フルハシ:石井伊吉。ソガ:阿知波信介。アマギ:古谷敏。
サナエ(スペル星人が化けた男サタケの恋人):桜井浩子(ウルトラマンのフジ隊員役)
シーン1:宇宙
宇宙空間をスペル星人円盤軍団が飛行中、何らかの爆発。(おそらく監視衛星の破壊を表現)
ウルトラホーク2号宇宙空間を飛行。
アマギ:「こちら宇宙パトロール中、ウルトラホーク2号アマギ、宇宙には特に異変がありません。ただ平時より若干多量の放射能を検出。」
フルハシ:「放射能か。ついこの間まで地球もその放射能で大騒ぎしたもんだ。」
ソガ:「うん、原水爆の実験でなあ。しかし、地球上ではもうその心配はなくなった。」
キリヤマ:「地球の平和が第一だ。」
ダン:「全くですよ。」
シーン2:あるオフィスの屋上
ナレータ:「キリヤマ隊長の言うとおり、地球の平和こそ第一である。だが、その地球の危機は、この一見平和な佇まいの中で、少しずつ進行していったのだ。」
休憩時間、オフィスレディー数人がバレーボールを楽しんでいる最中、突然その一人が倒れる。駆け寄る仲間たち。「どうしたの、どうしたの。」倒れた女性は不思議な腕時計をしている。
シーン3:繁華街の交差点
街中を歩く女性が突然倒れる。通行中の車が停止、男が駆け寄る。「どうしたんだ。」救急車の音。倒れた女性は不思議な腕時計をしている。
シーン4:ウルトラ警備隊基地内
ウルトラ警備隊・参謀「わざわざどうも、実はちょっと気になることがあって来てみた。ご存知でしょうか。ここ数日の間に東京で、数名の若い女性が突然倒れて意識不明になるという事件が起きています。」
フルハシ:「知っています。」ソガ:「ええ。」ダン:「それで、何かおかしいことでも。」
参謀:「これです、倒れた女性が身に付けていたものです。実はみんなが同じ型のものを持っていたんです」
フルハシ:「何ですって!変だなあ、制作会社のネームも何も入っていない。」
参謀:「変でしょう、私も偶然の一致とは全く思えず、友人の大学教授に見てもらった。ところが彼の言うには、どうもこの金属は地球上にはないというのです。」
ダン:「地球上にはない金属?」
フルハシ:「ところで、亡くなった女の方の病気はなんですか?」
参謀:「ええ、これも謎なんです。簡単に言えば血液の病気です。それも白血球が皆無に近くなっています。」
ダン:「すると、原爆病によく似た症状じゃないですか。」
参謀:うなずく。
シーン5:サナエ自宅前
ナレータ:「そのころアンヌ隊員は、久しぶりに高校時代の友達を訪ねていた。」
アンヌ:「シンちゃん。」シンイチ:「あ、アンヌ隊員。おねえちゃん、アンヌさんが来たよ。」
サナエ:「まあアンヌさん、しばらくねえ。」アンヌ:「久しぶりね。でもお出かけ?」サナエ:「ええ。」シンイチ:「デートなんだよ、これから。」サナエ:「ゆっくりしていてね、すぐ帰ってくるわ。」
アンヌ:「ごゆっくり。あら、いい時計しちゃって。」シンイチ:「プレゼントだよ、それも」サナエ:「ぶつわよ、おしゃべり。じゃ待っててね」アンヌ:「行ってらっしゃい。」シンイチ:「ケーキだね、俺これもらった。」
シーン6:ウルトラ警備隊作戦室
フルハシ:「やっぱり、この金属は地球上にはないものだそうです。科学班の推定では、おそらくスペリウムではないかということだ」ダン:「スペリウム?」フルハシ:「それから内部にあった微粒子を分析した所、これは人間の血液で、それも白血球を結晶させたものだと。」
ソガ:「待てよ、人間の血液をあんなに細かく微細に結晶させる方法は、地球上ではまだ発見されていない。そんな機械がこの時計にセットされていたということですね。」
アンヌ:「ただいま。隊長、特別休暇ありがとうございました。」ソガ:「丸一日せんべいでもかじりながら、高校時代の友達とペチャクチャやっていたんだろう。」アンヌ:「お生憎様、残念ながらその友達がデートに出かけちゃって、こっちは弟とプラモデルを組み立てたり、お相撲をとって。あら、その時計どうしたんですか?」
キリヤマ:「ちょっと面倒なことになりそうな事件なんだ。」アンヌ:「そういえばこの時計、サナエさんが持っていた時計とおんなじだわ。」キリヤマ:「君、それは本当か?」ダン:「アンヌ、彼女はその時計をどこで手に入れたか知らないか?」アンヌ:「確か、恋人からのプレゼントだって。・・・どうしたの?」
シーン7:あるレストランにて
サナエ:「こちら、高校時代のお友達のユリ・アンヌさん。サタケ・サブローさんです。」
アンヌ:「はじめまして。」サタケ:「こちらこそ。」サナエ:「アンヌさんはね・・・」アンヌ:「いいのよ、それよりサナエさん、結婚式には是非招待してね。」サナエ:「いやだ、まだそんな・・・」アンヌ:「サタケさんの前で、うんと高校時代の話をしてあげるんだから。」サナエ:「意地悪ね。」
アナウンス:「マナベ・サナエ様、マナベ・サナエ様、お電話でございます。いらっしゃいましたらカウンターまでお越し下さい。」サタケ:「君、君はいつも僕と会う場所を・・・」サナエ:「ううん、今父も母も旅行中なもんですから、万一と思ってお隣のおばさんにだけ。」アンヌ:「サタケさん、早苗さんにプレゼントなさった時計、随分素敵な時計ですのね、どちらでお買いになりましたの?」サタケ:「え、いやあ、あれはこの前にヨーロッパに行った時に買ってきたものです。」アンヌ:「そうですか、ヨーロッパのどちらで?」サタケ:「ええ、あれは確か・・・、そういえば彼女時計をしていなかった。どうしたんだ。」
アンヌ:「どうしたの?」サナエ:「弟が学校で倒れたんですって。」アンヌ:「え、シンちゃんが。」
シーン8:小学校
小学生A:「とにかくさあ、あいつソフトボールやてってさあ、ファーストからセカンドに盗塁している時に、バタンと倒れちゃったんだよ。びっくりしたなーもー、ほんとに。」「ここだ、ああ痛え、あのやろう。」
医師:「よおし。」サナエ:「シンちゃん、どうしたの?先生、しんちゃんの具合は?」
医師:「いやあ、軽い脳貧血ですよ。」アンヌ:「え、脳貧血?」シンイチ:「ご心配かけました、もう大丈夫です。」
医師:「ハハハハハ。」サナエ:「あら、これ私の時計じゃない。さては今朝」シンイチ:「ごめん、ちょっと持ってみたかったんだ。」サタケ:「それは君・・・」サナエ:「返してよ。」シンイチ:「いいじゃんか、今日一日くらい。」アンヌ:「まあ。」サタケ:「しかし、その時計は・・・」シンイチ:「行こう!」小学生A:「うん。」
サナエ:「シンちゃん!」サタケ:「取り返すんだ。」サナエ:「ええ。」医師:「今日は一日静かにしていないとダメだぞ、ハハハハハ。」
アンヌ:「脳貧血・・・腕時計・・・、こちらアンヌ・・・」
シーン9:ウルトラ警備隊作戦室
キリヤマ:「変だな・・・、そのサタケと言う青年が、時計を手に入れた場所をはっきり言えないというのも、おかしいな。よし、君は連絡を取りつつサタケという男の後をつけたまえ。至急ダンを応援に出す。」
シーン10:森の中の公園
寄り添って歩くサタケとサナエ。尾行するアンヌ。そこにダンが合流。
アンヌ:「ダン!」ダン・アンヌがサタケ・サナエを尾行。
アンヌ:「ダン。」ダン:「ううん。」アンヌ:「静かね。」ダン:「ああ。」
アンヌ:「宇宙全体がこんな静かな毎日を送る日が、いったいいつの日か来るのかしら?」
ダン:「うん、いつ来るかわからない。でも、いつか必ず来る、来るよ。」アンヌ:「うん。」
座っているサナエはサタケに身につけていた腕時計を手渡す。サタケは新たな腕時計をサナエに付ける。
再び歩き出したサタケ・サナエを追うダン・アンヌ。
途中でサナエはサタケと別れる。
ダン:「よし、サタケの後を付けるんだ。」
サタケは、一風変わった丸窓が多数ある直方体のビルディングに入っていく。
尾行するダン・アンヌ。
ビルの中に入るサタケ。
シーン11:風変わりなビルの中、スペル星人の基地
サタケ:「これは今日の血だ。」腕時計の裏蓋を外す。中身を水槽の中に入れる。水槽内で結晶に濃縮された血液が拡散する。
スペル星人人間体A:「この血液結晶機も大したもんだな。」
スペル星人人間体B:「うむ、実験はほぼ成功と見ていいだろうな。」「フフフフフ。」
スペル星人人間体A:「どうだ、そろそろ仲間を呼んだら。」
スペル星人人間体B「この血液が、完全に我々の命を守ってくれることが判明したではないか。」「ハハハハハハ。」
シーン12:風変わりなビルの外
アンヌ:「何者なの、彼らは。」
ダン:「分からない、しかし血液を何かの方法で集めていることは確かだ。」
シーン13:風変わりなビルの中、スペル星人の基地
スペル星人人間体A:「おい、この血液はどうしたんだ?やけに純度が高いぞ。今まで集めた若い女の血と比べるとすごくきれいだ。」
サタケ:「まてよ、その血は。」スペル星人人間体B:「どうした?」
サタケ:「ハハハ、それは子供の血だ。」スペル星人人間体B:「子供の血?」サタケ:「そうだ、その時計は今日一日弟の少年がはめていた。」スペル星人人間体A:「そうだ、子供だ、子供の血だ。」スペル星人人間体B:「そうか、子供の血が一番きれいなのだ。」スペル星人人間体B:「どうしてその事に今まで気づかなかったんだ。」
スペル星人人間体A:「子供か・・・、子供の血か。」サタケ:「子供の血を吸えば我々の命に。」スペル星人人間体B:「そうだ、それが我々の命を守る血なのだ。よし、仲間を呼ぼう。そして子供の血!」
スペル星人人間体A:「うん。ウハハハハハ。」
シーン14:風変わりなビルの外
ダン:「君は帰って報告、僕は見張りを続ける。」
アンヌ:うなずいて立ち去る。
シーン15:ウルトラ警備隊作戦室
ソガ:「まるで吸血鬼ドラキュラみたいな奴らだな。」
アンヌ:「一体何者なんでしょう、どうして血なんか集めているのかしら?」
キリヤマ:「分からん、しかし何か得体の知れない連中が組織的に動いていることは確かだな。」
アマギ:「地球にない金属でできた時計。血液を集める男たち。」振り向いて、「隊長、もしかして奴らは・・・。」
キリヤマ:「宇宙人だと言いたいんだろう。」
ソガ:「隊長!乗り込みましょうか、奴らの隠れ家に。」
キリヤマ:「待て!尻尾を捕まえるんだ。」
シーン16:風変わりなビルの外
一夜が明ける。見張りを続けるダン。
シーン17:ウルトラ警備隊作戦室
ソガ、ポスターを抱えて作戦室に入る。
ソガ:「隊長!」キリヤマ:「何だ。」ソガ:「これを見てください!」
ポスターを広げる。
フルハシ:「ほお、ロケットを書いて宇宙時計を貰おう。奴らの挑戦だ!」
アンヌ:「そうだわ、シンちゃんの血を見て。それで子供たちの血を。」
シーン18:風変わりなビルの外に群がり、行列を作る子供達。駆け寄るフルハシとダン。
フルハシ:「どいて、どいて!ダメだ、来ちゃダメだ!」
大騒ぎしている子供たちを制止するフルハシとダン。
フルハシ:「俺たちゃな、ウルトラ警備隊だ。みんな、言う事を聞いておくれ、なあ。」
上ジャケットを取りウルトラ警備隊の制服になるフルハシとダン。
一旦静止するが、再度動き出す子供達。制止するフルハシとダン。
フルハシ・ダン:「待ってくれ!待つんだ!言う事を聞いておくれ!」
シーン19(特撮):風変わりなビルディング
轟音と共に大爆発。
シーン20:風変わりなビルの前
フルハシ:「危ない、みんな!早くこっちに避難するんだ!」
シーン21(特撮):ビル跡から巨大化スペル星人登場
巨大化スペル星人:「アハハハハ、実験は成功した。我々スペル星人は地球人の血で生きてみせるのだ。我がスペル星は、スペリウム爆弾実験のため、その放射能で血液が著しく侵された。我らの血に替わるもの、それは地球人の血だ。ハハハハ。」
シーン22:街路
ダン:「早く逃げるんだ!逃げ惑う子供達。
シーン23(特撮):ビル跡付近
巨大化スペル星人:「まもなく我々スペル星人は大挙して地球に押しよせてくるぞ。」
シーン24:街路
ダン:「ダンより本部へ!ダンより本部へ!」
散乱するランドセルなど子供の持ち物。
シーン25:ウルトラ警備隊作戦室
キリヤマ:「よし、1号機で出動する!」
シーン26(特撮):戦闘開始
ホーク1号発進し、現地に到着。迎え撃つスペル星人。
スペル星人円盤発進。ホーク1号と円盤の空中戦。ホーク1号の攻撃波が円盤に着弾。
ホーク1号の後方から迫る、巨大化スペル星人。
シーン27:ホーク1号コックピット
アンヌ:「後ろから!」
シーン28(特撮):空中
後ろから迫るスペル星人を急旋回でかわすホーク1号。
目から怪光線を放つスペル星人。
キリモミ状態になるホーク1号
シーン29:ホーク1号コックピット(故障?)
アマギ:「ダメだ!
ソガ:「方向舵がやられました!」
フルハシ:「何い!」
シーン30(特撮):空中
立ち去るスペル星人円盤と巨大化スペル星人
シーン31(特撮):地表
緊急着陸するホーク1号
シーン32:サナエ自宅前
アンヌがポインターで到着。
アンヌ:「サナエさん!サナエさん!」
サナエ:「あら、アンヌさん。」
アンヌ:「シンちゃんは?」
サナエ:「あら、サタケさんの車で出かけたわ。」
アンヌ:「何ですって!どこへ?!」
サナエ:「奥多摩の○○地域ですって。」
アンヌ:「しまった。」
サナエ:「どうしたの?」
アンヌ:「大変なんです。さあ一緒に来て!」
ポインターに乗り込むサナエとアンヌ。
アンヌ:「シンイチ君はサタケさんと一緒に奥多摩地域に向かいました。」
シーン33:ホーク1号動力室内
キリヤマ:「了解。修理を急げ、シンイチくんが危ないぞ!」
ソガ:「はい!」
シーン34:追跡するポインター
アンヌ:「何度言ったらわかるのよ。」
サナエ:「だって、信じられないわ、そんなこと。」
ソガ:「捨てなさい、その時計。」
サナエ:「嫌です。」
ソガ:「仕方がない、今に自分の目で見ることだ。」
シーン35:ホーク1号動力室
アマギ:「隊長、終わりました!」
キリヤマ:「うん。どうだ?」
アマギ:「こちらもオーケー。」
キリヤマ:「よし、地域に急行だ!」
アマギ:「はい!」
シーン36:地表
離陸するホーク1号
シーン37:奥多摩山中
サナエ・アンヌ・ソガ:「シンちゃーん!シンちゃーん!シンイチくーん!」
シンイチを連れて逃亡するサタケ。追う3人。
サナエ:「サタケさーん!」
サタケに銃を構えるソガ。
サナエ:「止めて、何をするの!」
ソガ:「任せて、射撃の腕はピカイチだ。」
銃を発射するソガ。
シーン38(特撮):奥多摩山中
サタケは巨大化スペル星人に変身。
シーン39:奥多摩山中
逃げるシンイチ。
ソガ:「やったー。分かったか、あれが奴らの正体だ。シンイチくーん!」
呆然とスペル星人を見つめるサナエ。
シーン40(特撮):空中
ホーク1号と3号が現地に到着し、スペル星人に攻撃を仕掛ける。
応戦するスペル星人の円盤。
シーン41:ホーク1号コックピットとホーク3号コックピット
キリヤマ:「1号機は宇宙船の攻撃にあたる」
アマギ:「了解」
キリヤマ:「3号機ダン、応答せよ。3号機ダン、応答せよ。」
ダン:「こちらウルトラホーク3号機ダン、こちらウルトラホーク3号機ダン。」
キリヤマ:「ダンは地上のスペル星人を攻撃せよ。」
ダン:「了解。」
シーン42(特撮):奥多摩山中
1号機と分かれ3号機で地上のスペル星人と戦うダン。
シーン43:奥多摩山中
逃げてきたシンイチ
ソガ・アンヌ・サナエ:「シンイチくーん!シンちゃーん!」
シンイチ:「アンヌさん。」
ソガ:「さあ逃げるんだ、早く!」
シーン44(特撮):奥多摩山中
ホーク1号とスペル星人円盤の空中戦
円盤は回転しながらバリアを張り、ホーク1号を退ける。
巨大化スペル星人は空を飛び、眼光線でホーク3号を撃墜する。
シーン45:ホーク1号コックピット
キリヤマ:「ダン!」
シーン46(特撮):奥多摩山中
墜落するホーク3号
シーン47:ホーク3号コックピット
ダンはウルトラセブンに変身
シーン48(特撮):奥多摩山中
夕日を背景にセブンと巨大化スペル星人の戦い
セブンはアイスラッガーを撃つ。よけるスペル星人。
ストップモーションによる戦闘シーンの描写。
バリアを張った円盤からの怪光に苦しむセブン。
セブンは左手からリング状の光線を放ち、バリアを消去する。
シーン49:ホーク1号コックピット
キリヤマ:「今だ!」
シーン50(特撮):奥多摩山中
ホーク1号は円盤を撃つ。爆発する円盤。飛び立つ巨大化スペル星人。
セブンはアイスラッガーを湖面に沿って撃つ。
アイスラッガーは湖面を2−3回スキップした後に、スペル星人を真っ二つに裂く。
夕日を前に立つセブン。
シーン51:奥多摩山中、湖の前
涙ぐむサナエ、腕時計を外し、湖に向かって放り投げる。湖面に落下する腕時計。
アンヌ:「サナエさん。」
サナエ:「いいのよ、もう。」
シンイチ:「お姉ちゃん、まあ諦めろよな。」
アンヌ:「そう、夢だったのよ。」
サナエ:「ううん、現実だったわ、私忘れない、決して。地球人も他の星の人も、おんなじように信じ合える日が来るまで。」
アンヌ:頷いて「来るわ、きっと。いつかそんな日が。」
ダン:(独白)「そうだ、そんな日はもう遠くない、だってM78星雲の人間である僕が、こうして君たちと一緒にに戦っているじゃないか。」
夕日のアップ。
(END)
母星の爆弾実験が元で、骨髄を侵され貧血に苦しむスペル星人が、地球人の血を盗む血液泥棒になるという設定である。この作品が原爆症の方々の心傷を害すると言えるだろうか?何かグロテスクな表現があるのか、よく台本を読んでみよう。そんなものはどこにもない。腕時計が赤血球を吸収し貧血が発生するというネタが極めて悪いとは思えず、言わば標準的なSF路線である。
つまり、心傷を害したのは他でもない「原子力村の人達」であったのだろう。これから日本で始まる原子力発電のクリーンなイメージを損ねる恐れがあった。実相寺監督が最初から反原発の意味合いを込めて作ったかどうかは定かではないが、結果的にはそうなった。
このようにウルトラセブンは原子力村とも戦い風評被害に深く傷ついていたのであったが、この第12話は反核(反原爆・反原発)のためにも復活してもらいたい。
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