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時天空が「悪性リンパ腫」のニュースでふと考えたこと。
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2016/01/09 Sat. 01:00 リュウマの独り言
今年の冬は全国的だろうが、とても暖かい。過ごしやすい冬である。灯油も昨年の半額 (850円) 程度にまで値下がりしたし、ガソリンも105、6円まで下がってきた。生鮮食料品では高値どまりのものがおおいが、 加工食品は値下げをするものも見受けられる。中国株や欧米の株価を心配するより 我々にとってはこれらの方が身に沁みますものねぇー。
さて、NHKが相撲の『時天空の悪性リンパ腫』を報じていたが、この病気は『放射能』との関連も深い。といって、どこにも「福島由来」とは書いていないのだから、自然発生したものか、そうでないのかはわからない。
1月8日 NHK
大相撲の元小結で十両の時天空が、血液のがんの「悪性リンパ腫」のため闘病中であることが分かりました。
これは時天空の師匠で、元幕内・時津海の時津風親方が8日明らかにしました。それによりますと、時天空は去年7月の名古屋場所のころから脇腹に痛みがあり、9月の秋場所後に詳しく検査した結果、血液のがんの「悪性リンパ腫」と診断されたということです。時天空は都内の病院に入院し抗がん剤治療を受けていて、発見が早かったため経過は良好で、会話したり歩いたりできる状態だということです。 (引用終り)
同じ日のニュースとして『福島県産米』がすべて「安全基準」をクリアーし、2年連続で商用米として販売されることになったのだそうだ。12月に初めてスーパーに「会津米」が並んでいたことを、ふと思い浮かべた。以前なら『高級米』として九州なんぞに流れてはこなかっただろうに、5キロが1100円程度の値段であった… この福島県産米の最大の消費地は『東京都』、最小の消費地は『福島県』らしいのだが、環境からの被ばくを心配する福島の人々は、せめて食品だけからは…、と言うことだろう。
時事通信 1月8日(金)
東京電力福島第1原発事故後、福島県が実施しているコメの放射性セシウムの全袋検査で、7日までに検査を終えた2015年産米が基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回った。 同日時点で全体の9割程度の検査が終わっており、商用米は2年連続で基準値を下回る見通しだ。14年産は自家用米で2袋が基準を上回っていた。
県は、稲がセシウムを吸収するのを防ぐ塩化カリウム肥料の散布などの技術対策や、時間の経過に伴い放射能が低減したことが効果を発揮したとみている。来年度も全袋検査を続けるかどうか検討する。検査は福島県産の全ての新米を対象に事故後、12年産米から実施している。 (引用終り)
ところで、この『食品安全基準』である1キロ100ベクレル以下と言う基準は、低レベル放射性廃棄物にあたる基準であり、 東京電力だと今でもそうだろうが、こんな黄色のドラム缶に詰めて、最終的には『六ヶ所村の再処理工場』に持っていく汚染レベルであった。当初は「批判の声」もあったが、国民の性格と言うか今では『きれいさっぱり忘れて』いる (ことにしている)。
福島の除染土置き場の横には水田が広がる。彼らの生活の糧を奪うわけにはいかないから、これは致し方ないにしても、だれも責任を取らないことで 結果として地域の(この場合は福島県)人々だけに責任を押し付けて終わってしまう。上の写真を紹介しているのは 『福島のタブーに挑む・その1 除染のやり過ぎを改める』 澤 昭裕 (国際環境経済研究所所長)という記事だが、その記事は最後にこんな「6カ条」を載せている。
POINT 福島復興加速の6カ条
1.除染目標の基準を年間5mSvに戻し、個人線量で除染効果を評価
2.8000ベクレル/kg以下の除染土壌は中間貯蔵施設に持ち込まない
3.福島の現状や放射線リスクについて国が主導して全国に情報発信
4.損害賠償に区切りをつけ、コミュニティや生業の再生支援を強化
5.全住民帰還の旗を降ろし、市町村合併を含む広域的な復興計画に
6.復興予算に上限を設け、福島第二再稼働などタブー排した議論を (引用終り)
「水俣病」がいまだに全面解決しないと同様、この「福島の事故」の全面解決は 出来ないだろう。出てくるのは「住民が結果として責任を取る」という考えで、東電も、政府、官僚、学者のいずれにも最終的な責任はないとする物だろう。
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