http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/651.html
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東電は、3号機格納容器の破壊と放射性物質の放出をようやく認めましたが、まだまだウソをついています。
-------(引用ここから)--------
「福島原発事故 2・3号機の部品溶融 注水遅れ外部汚染要因」 (東京新聞 2015/12/18)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015121802000133.html
東京電力は十七日、福島第一原発事故の際、2号機で原子炉圧力容器内の蒸気を抜いて圧力を下げる「逃がし安全弁」と呼ばれる弁を作動させるための 装置のシール材が、高熱で溶けていた可能性があると発表した。また3号機でも原子炉格納容器のふたのシール材が溶け、放射性物質を含んだ蒸気が隙間から直 接、環境に放出されていた可能性が高いことも分かった。
いずれも事故の未解明部分として進めていた調査で判明した。2号機のシール材溶融は「原子炉の圧力を下げる作業が難航し、注水が遅れた要因の一つとなった可能性もある」としている。
2号機では、逃がし安全弁を作動させるために窒素ガスを送り込む「電磁弁」と呼ばれる装置のゴム製シール材が溶けた可能性がある。耐熱温度は約一七〇度だったが、検証の結果、高温だと短時間の使用にしか耐えられないことが判明した。
2号機では二〇一一年三月十四日、原子炉に注水を続けてきた冷却装置が停止、消防車による代替注水を試みたが、炉内圧力が高く水が入らなかった。 東電は圧力容器の蒸気を抜くため仮設バッテリーで八個ある逃がし安全弁を開く操作をしたが難航。何度か操作するうち、弁が開いて注水が可能になった。
東電は、電磁弁のシール材が溶けたことで窒素ガスが漏れ、逃がし安全弁が作動しなかった可能性があるとみている。
一方、3号機でも格納容器のふたの接合部に使われていたシリコーン製シール材の耐熱性が不十分だったため高温で溶けて隙間ができ、格納容器の気密性が失われた。
3号機では格納容器から蒸気を放出するベントを十三〜十六日に計六回試みたが、うち四回は格納容器内の圧力や電源不足などの影響で十分な効果がな かったことから、第一原発周辺の土地を汚染した3号機由来の放射性物質の大半は、ベントではなく格納容器の隙間から放出されたと判断した。
東電は、再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)では高温下でも長時間の使用に耐えられるシール材に交換する方針。
<逃がし安全弁> 原子炉圧力容器の圧力が異常上昇した場合に損傷を防ぐため、容器内の蒸気を格納容器下部の圧力抑制室へ逃がす弁。蒸気は圧力抑制 室内の水で冷やされ液化される。原子炉1基に複数設置されている。一定の圧力を超えた場合に自動で作動するケースと、中央制御室から遠隔操作で作動させる ケースがある。弁を作動させるには電源のほか、装置内のピストンを動かすための窒素ガスが必要となる。
-------(引用ここまで)--------
東電は、蒸気だけが格納容器の上のコンクリート製の蓋(シールド・プラグ)のすき間から
漏れ出たかのように言っていますが、これはウソです。
蒸気だけではなく爆発時には炎を噴き出したのです。
その証拠に3号機爆発の動画でも、オレンジ色の炎が斜め上方に噴き出しています。
「Fukushima Japan Nuke Reactor #3 Explosion (Full view)」 (YouTube・ThickShadesNews 2011/3/13)
https://www.youtube.com/watch?v=7naSc81WSqA
次の図は動画から炎が出た瞬間を切り出したものです。
何度見ても、炎は斜め上方に噴き出しています。(矢印)
真上に向かわなかったのは、シールド・プラグにさえぎられたからです。
イアン・ゴッダード氏が、シールドプラグのすき間から3方向に炎と煙が噴き出したと主張していますが、
おそらくその通りでしょう。(関連情報参照)
東電は、格納容器の蓋のシリコン製シール材が溶け、そのすき間から蒸気が漏れたと言っていますが、
これもウソです。
3号機屋根材の鉄骨がアメのように溶けたのは、数千度の炎であぶられたからであり、
その火元の格納容器がシール材の溶融だけで済むわけがありません。
おそらく燃料溶融により内圧が急上昇し、耐えられなくなって格納容器が変形・破裂し炎が噴き出したのでしょう。
蓋のフランジ部分が変形したか、一説によると格納容器に縦に大きな亀裂が走っているとも言われています。
シリコン製シール材を耐熱性の高いものに交換すれば、二度と爆発は起きないと東電は言いたいのでしょうが、
とんでもないマヤカシです。
格納容器が燃料溶融に耐えられない欠陥設計であることが、この事故ではっきり証明されたのです。
溶融燃料が爆発して外界に噴き出すという絶対に起きてはならないことが起きてしまったのです。
沸騰水型原発は二度と稼動してはなりません。
格納容器がはるかに脆弱である加圧水型原発の稼働も問題外です。
溶融した核燃料は冷えて100分の1ミリ前後の地獄玉となり、遠く静岡まで拡がったことはNHKも報道しました。
悪いことに3号機ではプルトニウム濃度が高いMOX燃料を使っており、地獄玉にはプルトニウムも
大量に含まれています。
地獄玉は小さく吸い込むと体外に排出されません。1粒でも吸えば100%がんになると言われています。
3号機が爆発した翌日(2011年3月15日)に東京本郷の東大にいた人のマスクの汚染は
ぞっとするほどひどいものでした。
少なくともあの日に東日本で戸外にいた人は大量に地獄玉を吸い込んでいる可能性があります。
東電は大したことでもないようにしれっと発表していますが、実は
「3号機爆発で溶融燃料が格納容器外に噴き出して、地獄玉となって広範囲に拡がりました。
それを吸い込めば100%がんになります。吸い込んだ人はどうか覚悟してくださいね」
と言っているのです。
(関連情報)
「福島原子力事故発生後の詳細な進展メカニズムに関する
未確認・未解明事項の調査・検討結果のご報告 第4回」 (東電 2015/12/17)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu15_j/images/151217j0102.pdf
「火を吹いた3号機格納容器」 (拙稿 2013/11/18)
http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/744.html
「謎の放射性粒子を追え!(NHK・Eテレ サイエンスZERO)」 (拙稿 2014/12/22)
http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/460.html
「2011/3/15東大本郷にいた人のマスクのオートラジオグラフ画像がすごい」 (拙稿 2014/12/2)
http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/362.html
「ガンダーセン氏 『この粒は80%どころの話ではないよ。ほぼ核燃料100%の粒だ』 (Meg氏ブログ)」
(拙稿 2014/5/31)
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/492.html
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