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ラジオフォーラムの収録で語る小出裕章さん
<小出裕章さんに聞く>福島以外の原発で廃炉決定が進まない理由とは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160105-00010000-asiap-soci
アジアプレス・ネットワーク 1月5日(火)11時2分配信
福島第一原子力発電所の廃炉作業が進められる一方で、他の原発では廃炉の決定が一向に進んでいない。活断層が見つかっている原発でも廃炉の決定に至らない現状について、元京都大学原子炉実験所・助教の小出裕章さんに事情を聞いた。(ラジオフォーラム)
◆活断層の判定は玉虫色?
R:原子力規制委員会の審査では、志賀原発(北陸電力)、敦賀原発(日本原子力発電)、東通原発(東北電力)についてはそれぞれ直下に活断層があるということで、いわば「アウト」だと宣告しているわけですが、廃炉の決定には至っていません。再稼働に向けた動きは活発ですが、廃炉があまり進んでいないのはなぜなのでしょう。
小出:もともと志賀原発、敦賀原発、東通原発は、かつての原子力安全委員会が「活断層はない」「大丈夫だ」と言って許可を与えた原発です。福島の事故が起きてから、原子力規制委員会に移行し、活断層のことを審査する委員会などが別にできたわけですけれども、そういう委員会に参加した新たな委員たちが、今度は「活断層はある」という宣告をしたわけです。
でもそのことを逆に言うと、今後また委員会の委員が変わってしまうと、今度は「活断層ではない」と判定をくつがえしてしまう場合もあり得るわけです。そうなると電力会社としては、とにかく委員会の委員のメンバーをすげ変えて、原子力発電所に好意的な学者や専門家をどんどん集めて、それで審査をすれば、いずれは活断層でないと認めてもらえるはずだと踏んでいると私は思います。時間をかけて抵抗しながら情勢をひっくり返すということを狙っているのだと思います。
R:活断層というのは、あると言えばあるし、ないと言えばなくなるような、そんな分かりにくいものなのですか。
小出:要するに、地下のことですので調査すること自体が難しいです。例えば志賀原発は、海の底に活断層があるないというような話をしているわけです。ですから歩いて行って、そこの活断層を見たりすることもできないわけですから、議論はさまざま複雑なことになってしまっていて、昔は活断層でないという判定だったわけですけれども、今は活断層だという判定になっている。
原子力を進めたいと思っている学者たちも当然いるわけですし、そういう学者たちを集めてきさえすれば判断をひっくり返すことはできるというものなわけです。
R:そうすると、科学的な話のように見えて、実は政治的なことなのだということですかね。
小出:はい。もともと大変、政治的なことなのです。原子力発電所の安全審査というのは、どういう委員を集めるかということでもう結論がひっくり返ってしまうというようなこともあるわけですから、言ってみれば政治的な判断だということになると思います。
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