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ロボットが格納容器内で動作不能に[NHK]
4月10日 20時52分
東京電力福島第一原子力発電所で、溶け落ちた核燃料の取り出しに向けて、原子炉を取り囲む格納容器にロボットを入れて、極めて強い放射線が飛び交う内部の状況を調べる初めての調査が始まりましたが、ロボットはコースの途中で動かすことができなくなり、東京電力で対応を検討しています。
今回の調査は、1号機の格納容器の内部に遠隔操作のロボットを入れ、これまで見ることができなかった損傷の状況を搭載したカメラで撮影したり、放射線量などを測定したりするのがねらいです。ロボットは長さ60センチのヘビのような細長い型をしていて、東京電力によりますと、午前9時半ごろ、格納容器につながる配管からロボットを投入する作業が始まりました。
ところが、東京電力によりますと、格納容器の壁沿いにある足場で「コ」の字型に変形して障害物をよけながら走行していたところ、午後2時すぎ、およそ10数メートル進んだところで動かすことができなくなりました。ロボット自体は操作に反応しているということで、東京電力は、遠隔操作のためのケーブルが障害物に引っかかったか、走行用のベルトが故障した可能性があるとみて原因を調べています。
また、10日予定していた18か所の調査地点のうち、14か所までは調査ができていて、撮影された映像や放射線量などのデータは、ケーブルを通じて外部に送られているということです。ただし、格納容器内の放射線量は1時間当たり最高で11シーベルトと極めて高い状態で、長時間とどまれば機器に障害が出るおそれもあることから、東京電力で対応を検討しています。
福島第一原発では原子炉建屋の汚染状況の調査で、障害物を取り除くために投入されたロボットが去年3月、段差で転倒して動かすことができなくなったケースがあります。このときのロボットは回収できなくなり、あとに続く予定だった別の調査用のロボットは、計画の変更を余儀なくされました。動かすことができなくなったロボットはほかにもあり、遠隔操作の難しさを示しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150410/k10010044281000.html
- 格納容器ロボット停止で対応検討へ:ロボット回収ロボットが必要で結局格納容器の内はロボットの山に? あっしら 2015/4/11 16:30:15
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