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ポスト岸田にダークホース急浮上、「安倍・菅が共に担げる」唯一の人物とは/ダイヤモンド・オンライン
小倉健一 2022/06/03 06:00
https://www.msn.com/ja-jp/news/politics/%e3%83%9d%e3%82%b9%e3%83%88%e5%b2%b8%e7%94%b0%e3%81%ab%e3%83%80%e3%83%bc%e3%82%af%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%82%b9%e6%80%a5%e6%b5%ae%e4%b8%8a-%e5%ae%89%e5%80%8d-%e8%8f%85%e3%81%8c%e5%85%b1%e3%81%ab%e6%8b%85%e3%81%92%e3%82%8b-%e5%94%af%e4%b8%80%e3%81%ae%e4%ba%ba%e7%89%a9%e3%81%a8%e3%81%af/ar-AAY1dA9
衆議院本会議の場で話し込む安倍晋三元首相(左)と菅義偉前首相 Photo:JIJI© ダイヤモンド・オンライン 提供 衆議院本会議の場で話し込む安倍晋三元首相(左)と菅義偉前首相 Photo:JIJI
本命不在といわれる「ポスト岸田」レースに思わぬダークホースが急浮上した。高水準の内閣支持率を維持する岸田文雄首相(自民党総裁)は今夏の参議院選挙での勝利をテコに長期政権への道を描く。この独走状態に「待った」をかけるのは、これまで総裁選挙の出馬経験もない岸田政権の閣僚の1人だ。現職宰相を震え上がらせ、自民党の権力バランスを変化させ得る人物とは――。(イトモス研究所所長 小倉健一)
岸田政権に追い風〜発足後最高の支持率ラッシュ
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった2月24日以降、内閣支持率が上昇基調にある岸田文雄首相。マスコミ各社の世論調査では軒並み政権発足後の最高値を記録した。
ウクライナ侵攻を巡る日本政府の対応を「評価する」との回答は共同通信(5月21、22日実施)で71.2%、日本経済新聞(5月27〜29日実施)でも前月比7ポイント増の69%に上る。岸田首相は「数字が良い時ほど気を引き締めて全力を尽くしていく必要がある」と兜の緒を締める。ただ、参議院選挙を前にした好感度アップは喉から手が出るほど欲していたに違いない。
それもそのはず、岸田首相が描く長期政権への道は参院選が「第一関門」となる。菅義偉前首相時代は大型選挙がなかったものの、国政選挙で連戦連勝を勝ち取った安倍晋三元首相と比べて見劣りする戦果となればまずい。たとえ野党に勝利しても自民党内から「岸田おろし」の芽が生じかねないと警戒しているのだ。
岸田氏が現職宰相や党幹事長への批判を展開し、自民党内が「菅首相のままでは衆議院選挙を戦えない」と雪崩を打った約1年前の光景も浮かぶ。
高い支持率のまま参院選に突入し、圧倒的な勝利で政権基盤を安定させたい――。この思惑は、自民党内で第4勢力にとどまる岸田派(45人)が、他の有力派閥と組まなければ党運営を円滑にできないことを意味する。
実際、現在の党執行部は最大派閥・安倍派(94人)から福田達夫総務会長、第2派閥の茂木派(54人)から茂木敏充幹事長、第3派閥の麻生派(49人)から麻生太郎副総裁などと勢力バランスを重視している。昨年9月の党総裁選で善戦した高市早苗氏を政務調査会長に、河野太郎氏を広報本部長として取り込んだのは良いが、やはり求心力向上がなければ長期政権の夢は霧消するとの危機感は強い。
だが、ここで岸田首相に「待った」をかける思わぬ伏兵が現れる。これまで総裁選の出馬経験もない岸田政権の閣僚の1人が、自民党内の権力バランスを揺るがしかねない状況になりつつあるというのだ。
ポスト岸田の最有力候補に〜萩生田経産相がなり得る理由
その伏兵として名前が挙がっている人物とは、岸田首相が経済産業相に起用した萩生田光一衆院議員である。
「WHO?」と思う人がいるのは無理もない。これまで文部科学相や内閣官房副長官などを歴任してきたとはいえ、ラグビーを愛する一見強面の人物が宰相候補として取り上げられてきたことはそこまでなかったからだ。
ただ、永田町やマスコミでは「安倍元首相の最側近」「親分肌」「剛腕」として有名で、萩生田氏の言葉は安倍氏の考えに重なると受け止められてきた。実際、就いた重要ポストの数々は安倍氏が首相再登板を果たした2012年以降に集中し、閣僚以外にも自民党幹事長代行などに抜擢されている。
昨年10月の岸田内閣発足時には、安倍氏が幹事長や官房長官への萩生田氏起用を期待したとされるほどの師弟関係にある。
安倍派には稲田朋美元防衛相や下村博文元文部科学相ら総裁選への出馬に意欲を示す議員は多いものの、安倍氏は彼らには首を縦に振らなかった。その安倍氏が熱心に育成してきたのが萩生田氏なのだ。
安倍氏や森喜朗元首相から寵愛を受け、岸田首相から経産相に起用された萩生田氏。経済安全保障やエネルギー、貿易・産業政策など幅広い分野で急速に経験値を積んでいるのは間違いないが、なぜ「ポスト岸田」の最有力候補になり得るのか。
声を潜めながら解説するのは、菅義偉前首相の側近だ。
「萩生田氏は27歳で地元・東京都八王子市議に初当選し、都議を経て衆院議員になった『たたき上げ』だ。落選を経験した苦労人でもある。地味ながらも仕事をこなす姿や境遇には菅氏もシンパシーを感じている」と評価し、こう続ける。「菅氏が安倍元首相と話し合って、共に乗れる『ポスト岸田』候補は萩生田氏しかいないだろう」。
安倍・菅共闘となれば〜「数の力」のインパクトは強大
菅前首相は参院選後、脱炭素社会の実現や縦割り行政の打破などを目指す総勢80人規模の勉強会を立ち上げる。次の自民党総裁選で全員が菅氏と協調するわけではないとしても、90人を超える最大派閥・安倍派と「菅グループ」が共闘すれば、その時点で大方の流れは決まる。
ちなみに、昨年の総裁選1回目の投票で、最も多く国会議員からの支持を獲得した岸田氏の議員票は146票だ。「安倍・菅連合」がもたらすインパクトが大きいことはお分かりいただけるはずだ。
岸田氏は前回の総裁選において、国会議員と党員らによる1回目投票で、2位の河野氏を1票上回っただけだった。ところが河野氏と2人での決選投票では、安倍派などの支持を得た岸田氏が議員票で100以上も上積みして勝利をつかんでいる。岸田首相は、誰よりも「数は力」と知っているのだ。
現在は「岸田・茂木・麻生」という主流3派で政権の地盤を固めてはいる。しかし、安倍氏と盟友関係にある麻生副総裁が路線修正を図ることがあれば、事態は急変する。岸田氏は総裁再選を実現できないばかりか、菅前首相のように出馬断念を余儀なくされる可能性もある。
全国紙政治部記者が語る。
「菅氏が安倍元首相と組めるのは萩生田氏だけ。それが実現すれば岸田氏の長期政権はないが、萩生田氏が立候補しなければ『ポスト岸田は岸田』となる。これからの熾烈な権力争いが注目だ。『その男、凶暴につき』ではないが、原発再稼働を所管する大臣であり、日本経済再生は萩生田氏の剛腕にかかっているといっても過言ではない」
参院選で圧勝したとしても安心することができないのか。岸田首相の憂鬱は続きそうである。
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