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2021年9月11日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/130124
米中枢同時テロを受けて、米国は「対テロ戦争」に乗り出した。アフガニスタンではタリバン政権を打倒し、イラクではフセイン政権を打倒した。だが戦場で勝利しても、国内の統治は混乱し、「イスラム国」(IS)が勢力を広げ、タリバンが息を吹き返してきた。米国は20年に及ぶ「永遠の戦争」に嫌気がさして撤退し、あとには混乱だけが残った。
米国の見通しが甘かったことは明らかだ。背景には、冷戦後一強となった米国の、軍事力への信奉と民主主義的価値観へのおごりがあった。米国が得るべき教訓は、価値観を力ずくで押しつけることは不可能だということだ。そして今、米国は、民主主義を旗印に同盟国を結集し、中国を力ずくで押さえ込もうとしている。それは、イラク、アフガニスタンでの見果てぬ夢の続きではないのか。
米中枢同時テロ後の日本は、インド洋で米艦などへの給油活動を行い、イラクでは戦後復興に自衛隊を出して協力した。「米国が戦争し、日本が後始末をする」という同盟のパターンが確立した。安全保障関連法では、自衛隊による協力が恒久法化され、日米の一体化が進んだ。そして今、米中対立の中で「米国が戦争し、日本が巻き込まれる」という同盟の姿が見えている。
米国も中国も大国だが、世界が感染症や気候変動に苦しんでいる時、相手をののしり合っている。こんな大国を誰が信頼し、尊敬するだろうか。小なりとも日本は、大国が世界から尊敬されるよう、意見を言ってよい。それが平和外交だ。(寄稿)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/94374
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