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「2人目の子供を産む選択」背後にある心配とは?
人民網日本語版 2016年01月11日14:46
「2人目を産めるか産めないか」「2人目を産むべきか産まざるべきか」「2人目の出産後どうすべきか」。全国で2人目の出産が全面的に解禁となった後、このような話題をめぐり、ネット上で熱い議論が交わされている。今年初めに2人目の出産が全面解禁となり、出産育児政策の条件を満たす多くのカップルが、2人目の出産について考えるようになった。だが、出産・育児への願望の背後で、どの家庭も、経済的負担、キャリアに対する影響、2人目を育てる体力・気力の不足などの実際的な問題に直面している。中国新聞網が報じた。
〇2人目を切望する「90後」の若夫婦、障害は「高い育児コスト」
2人目出産の全面解禁政策は、福建に住む「90後(1990年代生まれ)」鄭潔さん(女性)にとって耳よりなニュースだった。もうすぐ4歳になる子供は、ようやく手がかからなくなった。彼女にとって、2人目を産む大きなチャンスがやってきたのだ。だが、産むことはた易いが育てることは難しい。世帯収入が月1万元(約18万円)に満たない鄭さんの家庭では、高い育児コストが、夫婦に2人目を持つ二の足を踏ませている。
あるネットユーザーが、「北漂族(北京に出てきて奮闘する地方出身者)」にとって必要な育児コストについて試算したことがあった。両親と子供1人の3人家族の場合、妊娠から子供から大学を卒業するまでの、最も基本的な費用の基準によって推定すると、ほぼ40万元あまり(約720万円)必要という結果が出た。
中・小都市の場合、育児コストは北京ほど高くはない。だが、細かく計算すると、かなり高額に上ることが予想される。鄭さんが自分で計算したところ、故郷でも、「育児コスト」は20万元から30万元(約360万円から540万円)かかることが分かった。
〇慌てて妊娠準備にとりかかる「80後」:心配は職業キャリアに悪影響が及ぶこと
2人目出産の全面解禁後、「80後(1980年代生まれ)」は、2人目出産を実行に移す主力軍となったように見える。
2人目出産後、実際生じる経済上の問題をめぐる心配を抱える「90後」に比べ、「80後」の若い人々は、職業キャリアもある程度積んでおり、かなりの経済力を備えている点では問題はない。だが、2人目出産について、「80後」にもそれなりの憂慮がある。
上海に住む1984年生まれの盧雲さん(女性)は、妊娠の準備にあわただしく過ごしている。彼女自身、2人目の子供はそれほど欲しいと思っていないが、夫の希望と6歳になる息子のことを考えると、2人目出産解禁というチャンスをみすみす逃せない。とはいえ、実際に妊娠すれば、自分の職業キャリアにマイナス影響が及ぶのではないかと心配している。
「妊娠から哺乳期間を考えると、2年間は仕事を休んだ後、職場にカムバックすることになるだろう。これでは、私が出張に出て取引先と面談するような仕事ができなくなり、上司はおそらく後任者を指名することは避けられない」と彼女は話した。
〇2人目を諦めてはいない「70後」:体力・気力不足が心配
「90後」や「80後」と異なり、1978年生まれの林然さんが、2人目出産で最も心配しているのは、自分自身の体力と気力だ。
今年38歳になる林さんは、「高齢妊婦」になる覚悟ができている。林さんと夫はともに教員で、これまでは、政策で禁止されていたため、2人目を産むことなど考えたこともなかった。2人目出産が全面解禁された今、本当はずっともう一人子供を産みたいと思っていた林さんに、2人目が欲しいという強い願望が生まれた。
林さんは、「医学が発達した今では、高齢妊婦の出産をめぐる安全面での問題については、それほど心配していない。だから、もう一人産むことを決めた」と話した。
林さんの夫・陳易さんは、「だが、我々夫婦が直視しなければならない他の問題もある。私たちはすでに38歳、もう一人子供を育てるとなると、その子が中学・高校に通う頃には、50歳を迎える。その頃に、まだ子供を養うための余力が残っているかどうかは、はなはだ心もとない」と憂慮の念を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年1月11日
http://j.people.com.cn/n3/2016/0111/c94475-9001873.html
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