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【緯度経度】韓国議員が反日パフォーマンスに走る理由 知日派はさらに減る…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160322/frn1603221604010-n1.htm
2016.03.22 夕刊フジ
韓国では国会議員選挙が来月13日に迫り、マスコミ報道は連日、政界ニュースで埋まっている。ところが与野党とも公認候補選びが難航し依然、候補者が確定していない。派閥争いが激しく公認候補がなかなか決まらないのだ。公認者が発表されると今度は脱落者が不満を爆発させ党を揺さぶる。各党とも与野党対決の前に“党内闘争”でひどく苦労している。
韓国の国会議員選挙は4年任期で解散は原則的にはない。このため議員ポストのばらまきで毎回、議員の入れ替えが激しい。いつも40%ほどが新人になり、最長老級が就任する国会議長でさえ現在の鄭義和(チョン・ウィファ)議長は5選で議員歴は20年に過ぎない。
今回も多選議員の首切りが目立ち、与党では金泰煥(キム・テファン)・韓日議連副会長、野党では文喜相(ムン・ヒサン)・韓日議連元会長など大物が公認から外された。日本通で知られる朴振(パク・ジン)・前議員も与党の公認が取れず再起に失敗した。知日派が少ない韓国政界からさらに知日派議員が減りそうだ。
党公認問題が大騒ぎになる背景には、韓国政治がきわめて中央集権的ということがある。候補選びも党中央の「公薦委員会」が一手に引き受け、いわばすべて天下り式に決定される。その結果、地域住民の支持が高くても、党中央での派閥の案配や大統領への忠誠度など政治的判断で公認を外される。現役議員でも党中央の都合で出馬選挙区の移し替えが平気で行われる。
韓国は李朝時代から圧倒的な中央集権国家で、日本の「藩」のような地方政権は存在しなかった。このため地方の統治者はすべて中央から派遣され、地方自治的な考えは存在しなかった。この“天下り体質”が今も尾を引いていて、中央は勝手に地方をコントロールしようとし、地方はいつも中央ばかり見てその鼻息をうかがうという構造が続いているのだ。
選挙のたびに議員の入れ替え(韓国では「ムルガリ」という)が激しく新人が多いため、議員は専門性に欠ける。日本での「税制の神様」みたいな官僚顔負けの専門議員は極めて少ない。そこで最も簡単な存在誇示としてマスコミ受けのする愛国パフォーマンスに走る議員が多くなるというわけだ。
韓国の国会議員が与野党問わず、竹島問題や慰安婦問題など反日に熱心なのもそのせいといってもいい。大向こう受けのする反日・愛国論は、専門的な知識や経験がなくても弁舌だけでやれるからだ。
一方、今回の選挙の見モノとしては、野党陣営が主流の「共に民主党」と新党「国民の党」に分裂したことから「与党セヌリ党の勝利は確実」というのがもっぱらの見通しだ。そのため話題の中心は与党内の朴槿恵(パク・クネ)大統領派と非朴大統領派の派閥争いに、つまり公認争いになっている。
政界筋によると、非朴大統領派の中心は次期大統領を狙う金武星(キム・ムソン)・党代表で、これを機に勢力拡大を図ろうとしている。これに対し朴大統領派は、金武星氏を嫌い次期大統領に潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長を担ぎ出したい朴大統領の意向をくんで金武星一派の追い落としを狙っているというのだ。
従って今回の国会議員選挙は来年12月の次期大統領選に向けての前哨戦というわけだ。いささか長丁場になるが、韓国の政治の季節のスタートでもある。
(ソウル・黒田勝弘)
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