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(回答先: ウクライナ政府と親ロ派、停戦合意 和平へ覚書署名:全捕虜交換・停戦の国際監視・市街地からの軍撤収など 投稿者 あっしら 日時 2014 年 9 月 06 日 03:14:13)
ウクライナ停戦合意、和平実現予断許さず 東部になお火種[日経新聞]
2014/9/6 1:14
【モスクワ=石川陽平】ウクライナ政府と親ロシア派武装勢力の代表が5日、停戦で合意した。戦局が悪化したウクライナと、親ロ派の後ろ盾で欧米との関係断絶を避けたいロシア。双方の思惑が一致したためだが、恒久的な停戦が実現し、和平の定着に向かうかどうかは予断を許さない。
「戦争に疲れた。ウクライナの地に平和が訪れるために何でもする」――。ポロシェンコ同国大統領は4日、訪問先の英国で停戦を宣言する方針を記者団に明らかにし、こうもらした。
今回の停戦協議は8月26日のポロシェンコ、プーチン・ロシア両大統領の直接会談と9月3日の両首脳の電話協議で動き出した。電話協議を申し入れたのはポロシェンコ氏だったという。
ウクライナが停戦に傾いたのは、親ロ派との戦闘で劣勢に立たされたためだ。ロシアが8月中旬以降、親ロ派に1千人を超す兵員や武器を送り込むなど軍事支援を強化した。ロシアはこれを否定しているが、優位にあったウクライナ軍の戦局はたちまち悪化した。支配地域を広げる親ロ派に対し、ウクライナの軍事的勝利は遠のいた。
ウクライナ経済も耐えられなくなってきた。今年の国内総生産(GDP)伸び率がマイナス6〜7%に落ち込む見通しとなり、産業を支えるロシアからの天然ガスの供給も止められたままだ。10月末に国会選挙を控えるポロシェンコ政権は、戦況と経済の悪化で戦闘継続の方針を転換せざるを得なくなった。
ロシアも欧米による追加制裁で国内経済が大きな打撃を受けるのを恐れた。親ロ派への支援を続け、紛争をさらにエスカレートさせれば、欧米との関係断絶につながる可能性がある。東西冷戦の結果、経済が停滞し、国が崩壊したソ連の二の舞いになりかねない。
ただ和平実現への道は険しい。ウクライナと親ロ派など関係国・機関は今後の協議で、詳細な条件を詰めるが、特に親ロ派の支配地域の地位を巡る対立は鋭い。
ロシアや親ロ派は紛争を未解決のままに維持し、半ば独立した親ロ派地域をつくるシナリオだ。ソ連崩壊に伴い起きたモルドバの「沿ドニエストル紛争」と同じ「凍結された紛争」とする方針とみられ、国家分裂を懸念するウクライナ政府との妥協は困難だ。ポロシェンコ大統領も5日、「東部への権限移譲ではかつてない措置を取る」と述べるにとどめた。
停戦が守られる保証もない。ウクライナ政府、親ロ派双方に強硬派や戦闘の継続を求める独立した民兵の部隊がおり、統制が取れていない。ウクライナが求める武装解除に親ロ派が応じるかどうかも不明だ。6月と7月にも限定的な停戦で合意したが戦闘がやまず、和平協議に移れなかった経緯がある。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC05H03_V00C14A9EA2000/
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