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(回答先: 米「軍事より外交」鮮明 オバマ大統領、「弱腰」批判に反論 対中ロ、有効打は示せず 投稿者 あっしら 日時 2014 年 5 月 30 日 23:45:16)
記事入力 : 2014/05/30 10:36
孤立と介入の中間? 賛否分かれる「オバマ・ドクトリン」
米国のバラク・オバマ大統領が、政権後半の外交政策として28日に発表した「オバマ・ドクトリン」について、専門家や現地メディアは「2001年の9・11テロ以降『テロとの戦い』を宣言し、積極的介入を選んでいた米国が『限定的介入主義』と『多国籍介入主義』に戻る」と分析した。「伝統的孤立主義と積極的介入主義の間で、一種の『中間地帯』を模索しようという試み」というわけだ。ただし、これが現実的に可能なのか、望ましい政策なのかについては、評価が分かれた。直接的な軍事介入は自制しつつも、同盟国の支援や教育、国際機関との協力により「テロとの戦い」を続け、地域紛争に対処したいというオバマ大統領の政策の方向をめぐって、議論が起こっている。
オバマ大統領が新たな外交政策を発表したのは、シリア問題への介入失敗、ウクライナ問題で示した米国の弱気、アフガニスタン撤退の遅延、中国の急速な台頭への対応不足といった批判を意識した側面が強い。
親オバマ陣営は、現実を直視した外交政策の必要性に同意している。ジョージ・ミッチェル元上院議員は「米国があらゆる紛争や対立に軍事的に介入することはできない。オバマ大統領は説得力ある形で政策変化を提示した」と語った。またCNN放送は、オバマ大統領が「現代的実用主義は、強い軍隊と外交的手段、そして国際的リーダーシップを発揮し得る制裁手段の全てを必要とする」という点を浮き彫りにし「『米国を弱体化させた』という非難に堂々と立ち向かった」と報じた。
しかし、ほとんどのメディアは批判的だ。ニューヨーク・タイムズ紙は「期待外れで、戦略も足りず、左右両陣営どちらからも批判される要素が多い演説」と指摘した。ワシントン・ポスト紙も、コラムで「なぜ外交政策が十分に動かなかったのかという説明だけで、代案を示せなかった」と指摘した。
政治専門メディア『ポリティコ』は「ドクトリンなきドクトリン」と皮肉を込めて表現し、時事週刊誌『タイム』は「アジア・太平洋地域から東欧まで、米国の安全保障能力に不安を感じる同盟諸国に確信を与えることができなかった」と批判した。
共和党をはじめとする保守層からも批判が相次いだ。ディック・チェイニー元副大統領は「私が今まで見てきた中では最も弱い大統領」と、オバマ大統領を強く非難し「中東の同盟諸国が、オバマ大統領の外交政策について警告の信号を送っているほどで、米国の指導力が大きく損なわれた」と語った。ジョン・マケイン上院議員(共和党、アリゾナ州)も、オバマ大統領の不介入主義について「自らが引いたリミットラインのせいでシリアに積極的に介入できず、16万人の死者を出す内戦が起こった。米国は既に、米国の敵だけでなく同盟諸国からも『信用できない国』というレッテルを貼られている」と語った。
オバマ大統領が「アジア重視政策」を表明しながら、今回の演説で詳しく言及しなかったことをめぐっても批判が起きている。特に、北朝鮮の核問題への対処法などに一切触れなかったことについて、米国の外交関係者は「オバマ大統領が、任期中の北朝鮮との関係改善を放棄したかのような印象を与えた。北朝鮮問題が外交で後回しにされたかのような雰囲気」と語った。
ワシントン=ユン・ジョンホ特派員 , イ・ジェジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/30/2014053001202.html
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