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http://mewrun7.exblog.jp/22595106/
2014年 11月 24日
今回の解散は、客観的に見れば、全く必要のない「大義なき解散」であって。安倍官邸が、自分たちの失敗を覆い隠し、政権の延命を第一に考えて行なう、まさに「安倍さまの、安倍さまによる、安倍さまのための解散」であると言えるのだけど・・・。
ただ、 mewは、半分ぐらい、安倍首相がこの時期に解散してくれてよかったと思っているし。 これを逆にビッグチャンスととらえ、安易に権力を使って「解散勝負」を賭けようとした安倍官邸に「この解散は失敗だった。大誤算だった」と思い知らせるような結果を出したいと考えている。<そのためにも、何とか自民党の単独過半数を阻止しなくっちゃだわ。 o(^-^)o>
実際、安倍官邸には、既に誤算が生じ始めているのだ。(・・)
安倍首相がここで解散を決断した理由は、色々あると思うのだが。(『安倍が自己チュ〜解散を画策か〜増税判断も含め、国民より自分の政権維持が大事http://mewrun7.exblog.jp/22562550/』)
大きな理由として、1・閣僚の辞任、問題追及が続いていた割には内閣や党の支持率が落ちていないこと、2・野党が共闘できる体制がまだ調っていないことがあると言われている。<だから「今のうち解散」しちゃおうと。^^;>
また、安倍官邸が10月に行なった内部調査の結果も、安倍首相の背中を押すことになったのではないかと察する。
いくつかのメディアの記事によれば、その時点で総選挙を行なった場合、自民党が270議席以上(現有296)、公明党(現有31)と合わせて300議席以上確保できるという結果が出ていたようなのだ。^^;
ところが、安倍首相は、11月18日、21日に行なった解散会見の中で、勝敗ラインのハードルを何と「自公過半数」(自民党は208議席ぐらいとればOK)とかなり低く設定した。(~_~;)
それはおそらくたった1ヶ月の間に、安倍政権やそれを取り巻く情勢が大きく変わってしまったことを感じたからだろう。(・・)
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官邸にとって、もしかしたら最大の誤算だったのは、7−9月期のGDPがマイナスの数字が出てしまったということだろう。(@@)
この件については、『GDPダウンでアベノミクスの失敗が明らかに+国民は現実を直視して、賢明な選択を』や前記事の『安倍官邸の大誤算&アベノミクス失敗を訴えて、国民の幻想による期待票をなくそう!http://mewrun7.exblog.jp/22594186/』などに書いたので、ここでは割愛するが・・・。
それでも尚、安倍首相は、前回の衆参院選でウリモノにしたアベノミクスに頼るしかなくて。21日の解散会見でも、今回の解散を「アベノミクス解散だ」と名づけ、小泉元首相の郵政解散の真似をして「アベノミクスを前に進めるか、 それとも止めてしまうのか、それを問う選挙だ」などと問いかける戦法をとるしかないわけで。
どうか国民がもうそんな手法&まやかしの論理にだまくらかせないように、野党やメディアには、アベノミクスの失敗&問題点をしっかりと国民に伝えておいて欲しいと願っている。(・・)
<そもそも上からの景気回復を目指すアベノミクスが成功しても、小泉改革の時と同様、一般国民にはなかなか恩恵は来ず、上下の格差、地方格差が広がるだけなのだし。しかも、そのアベノミクスが失敗しつつあるとなれば、上の方も含めて、日本全体がまた景気低迷の泥沼にはいるおそれがあるし。しかも、何とかそれを挽回しようと、国債を使ってバラまき策をすれば、財政再建も進まず、ますます赤字大国になっちゃうんだよ。^^;>
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安倍官邸にとって、もう一つの大きな誤算は、国民の多くが、今回の「大義なき解散」に理解、納得しておらず。各社の世論調査で、安倍内閣の支持率が低下、不支持率が上昇していることだろう。^^;
とはいえ、朝日新聞の調査以外は、まだ内閣支持率は40%以上あって、不支持率を上回っているし。自民党の政党支持率も30%台の高い数字が維持されているのだけど。<大企業系や保守派の人は、安倍自民党を支持し続けるだろうしね。>
ただ、前回の衆参院選で安倍自民党に投票したであろう無党派層の支持が離れて来ていることから、もし野党がこの層の支持をつかめれば、自民党の議席をかなり減らすことが可能になるだろう。(・・)
<野党にとっては、無党派層を棄権させずに、いかに支持票を集められるかが大事だと思う。>
そして、これは『しっぺ返しを怖れる自民幹部〜野党の選挙協力で、自民の単独過半数割れを期待http://mewrun7.exblog.jp/22569737/』や『自公幹部に追い込まれる安倍+みんな解党で野党再編加速も、橋下の動きがジャマhttp://mewrun7.exblog.jp/22583612/』(以下、前回の記事)でも触れたのであるが。
安倍官邸にとってもう一つの大きな誤算は、解散風の予兆が出ていた10月後半から、一気に野党の選挙協力&共闘体制が進んでいることかも知れない。(・・)
残念ながら、野党各党の支持率は、現時点ではさほど上がっていないのだが。多弱の野党でも、前回のように足を引っ張り合うのではなく、一つでも多く選挙区調整をして、力を合わせて戦うことができれば、50〜70議席、うまく行けば100議席近く自民党から奪うことが可能になるのである。(++)
<下手に時間的余裕があったら、今のように各党や議員がチョット焦るような感じで、バタバタッと野党間の合流や選挙協力は進まなかったかも知れず。安倍首相が「今のうち」と解散を急いだことが、却って効を奏したのではないかと思う部分があるです。(~_~;)>
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mewは、以前から書いているように、特定の支持政党を有していないのだけど。(もし民主党が結党時に発表した基本精神通りの活動を行なうなら、支持してもいいと思っていたのだけど。残念ながら、それを守ろうとしない保守派&新自由主義派の議員が、半分ぐらいいるので、全面的に同党を支持、応援する気になれないのよね。^^;>
ただ、mewは与党も野党も保守政党という形の、保守二大政党には絶対に反対の立場で。維新の党が主導して、保守勢力を結集する形での野党再編は何とか阻止したいと考えていただけに、今回、民主党が主体になって、選挙協力や共闘体制を進めていることに、少しほっとしている部分がある。(・・)
前回の記事で、みんなの党が解党したという話を書いたのだけど。その後、同党から4人の議員が、民主党に入党。さらに浅尾前代表を含めて何人かが民主党に合流するか、無所属ながら民主党と協力する形で出馬する予定だという。
民主党は、維新とも近畿圏を除き、選挙区の調整を進めており、空白区もだんだん埋まりつつある。(++)<山梨1区で維新の小沢鋭仁氏と元みんなの中島克仁氏がバッティングするのは、維新との選挙協力にマイナスになるので、ちょっと痛いんだけどね。^^;>
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また民主党内には、小沢アレルギーが強いことから、生活の党との共闘や選挙協力ができるかどうか危ぶまれていたのだけど。
先週、生活の党からも鈴木幹事長ら2人が民主党に合流して、同党から出馬することが決定。民主党は、岩手県で、小沢代表ら2人が出馬する選挙区で、対立候補を出さない方針を決めたとも伝えられている。<あと田中真紀子氏が出馬辞退をした新潟5区に、生活の森ゆう子氏が出馬するとの話も。>
残念ながら、共産党は独自路線を貫いて、全ての小選挙区に候補者を立てる予定でいるようなのだけど。
<ただ共産党は、民み維の保守派&新自由主義派の候補があまり積極的には訴えないような、憲法改正や集団的自衛権を含む安保軍事や外交の問題点、経済・社会保障政策、教育政策などの問題点を、力強く批判してくれるので、mew的には、1選挙区に1人は、しがらみのない&徹底的に自民叩きができる「確かな野党」の候補者がいた方がいいようにも思うのよね。(・・)>
ともかくまずは、一つの選挙区に、(共産党を除く)野党候補がひとりだけ立つ形を作るという選挙区調整&選挙協力をどんどん進めて行くことが重要なわけで。
mewが期待した以上に、いい方向にコトが運んでいるような感じがある。(++)
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また前回の記事で、mewは維新の橋下代表(大阪市長)が出馬すると、ジャマっけになるかも知れないと書いたのだけど・・・。
幸い、橋下代表と松井幹事長は、「首長として大阪都構想の実現に力を尽くすことを優先する」として、昨日、出馬をとりやめると発表したという。(・・)
<公明党はオモテ向き「来るなら来い!」と迎え撃つ姿勢を示していたのだけど。ウラで公明党+αと何らかの取引が成立したためなのか、それとも単に「投げ出し批判」を怖れたために出馬を断念したのかどうかは不明だ。^^;>
前回の記事にも書いたように、mewは、橋下氏が出馬の話をし始めた理由の一つには、民主党が主導して野党共闘を進めようとしている(=維新の存在感が薄れている)ことに危機感を覚えた部分があったのではないかと邪推しているのだけど・・・。
橋下氏が国政進出を断念したことで、民主党の現執行部がますます主導権を握りやすくなったと言えるだろう。(・・)
『維新の党の橋下徹共同代表(大阪市長)と松井一郎幹事長(大阪府知事)が衆院選出馬を断念したことで、維新は勢いをそがれ野党再編は遠のきそうだ。維新が再編志向なのに対し、民主党執行部は党の再建を優先しているためだ。橋下氏の影響力低下も避けられそうになく、「果たし状」を突きつけられていた公明党は胸をなで下ろした。
「なんだ結局、出ないのか…」。再編志向の民主党中堅はこう語り、肩を落とした。
橋下氏が国政に進出すればがぜん注目され、失速する維新の党勢が回復する可能性があった。勢いを取り戻した維新が前原誠司元外相ら民主党保守系と手を握り、将来的に新党結成−。そんなシナリオがささやかれてきたが、「絵に描いた餅」に終わりそうだ。
自主再建路線の民主党執行部は、解党が決まったみんなの党や、小沢一郎代表率いる生活の党から前職を受け入れている。今後さらに“膨張”路線を加速させる可能性が高い。逆に維新は、国会議員団に橋下氏の出馬待望論が大きかった分、失望も大きく、さらに失速しかねない。
小沢鋭仁国会議員団幹事長は不出馬について「残念だ」、別の幹部は「発信力のある橋下氏が出馬しないのはマイナスだ」と語る。「勝手に騒いでおいて、勝手に引っ込めるのはどういうことか…」といった不満もくすぶる。そうした維新を尻目に、公明党の幹部は「橋下氏が出馬していたら手ごわかった。勝算が出てきた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。自民党閣僚経験者は、こう指摘した。
「維新の大阪府議団と市議団は、来年4月の統一地方選で厳しい結果になるだろう。橋下氏は政治家として求心力を保つ最後の機会を失った」(産経新聞14年11月24日)』
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もちろん、今は、この総選挙で野党がひとりでも多く当選して、自民党の議席をひとつでも多く減らすことが何より大事なことなのだけど。
mewとしては、その後の野党再編も見据えながら、野党間での選挙協力を進めて行って欲しいと願っているところがあるのだ。(・・)
もしここで安倍自民党を単独過半数割れに(orそれに近いぐらいの議席激減)に追い込んで、安倍首相を退陣させることができれば、野党は勢いづくことになると思うし。
それを機に、自民党と対峙して政権交代を実現できる政党を作ろうという機運が高まるのではないかと思うからだ。(**)
維新の江田代表は、この選挙協力を機に、民主党の前原氏らと連携して両党の合流の動きを促進したいと考えている様子。<しかも、どうやら前原氏らは海江田代表に、選挙前の新党結成を求めたらしい。(>_<)>
『維新の党の江田憲司共同代表は22日、富山県砺波市で講演し、衆院選結果を踏まえ、民主党の一部勢力と合流を目指して協議を始める考えを示した。「信頼関係をつないできた民主党の閣僚経験者と投票日の夜から話をし、自民党に対抗し得る新しい一大勢力をつくりたい」と述べた。民主党の前原誠司元代表や細野豪志元幹事長らを念頭に置いているとみられる。
海江田万里民主党代表は同日夜、福岡市で記者団に「選挙後のことは全く考えていない。一人でも多く当選させることで頭がいっぱいだ」と述べるにとどまった。関係者によると、前原、細野両氏らは衆院解散前、海江田氏に会い、維新の党などとの新党結成を求めたが、海江田氏は応じていなかった。(産経新聞14年11月22日)』
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橋下氏の出馬の動きも、それと連動していたという見方も出ていたのだけど・・・。
『民主党を軸とした動きが表面化してきたことから、維新サイドは警戒している。「維新が主導権を握るには橋下氏の出馬しかない」と訴えるのは国会議員団幹部。橋下氏の存在は維新の切り札で、大阪3区への立候補が決まれば、そのインパクトは大きく、民主党の存在感は相対的に低下する。
橋下氏に近い民主党の前原誠司、松本剛明両元外相や細野豪志元幹事長、長島昭久元防衛副大臣は19日、国会内で海江田氏と会い、維新との新党結成を求めた。海江田氏は「民主党で戦う」と受け入れなかったが、そうした前原氏らの行動は橋下氏の国政進出を見越した上での行動とみられる。
橋下氏はかねて労組系議員を忌避している。橋下氏が民主党の保守系議員と手を握れば、主導権は橋下氏サイドに移る。橋下氏が希望するのは民主党の分裂だ。(産経新聞14年11月201日)』
ただ、橋下氏が出馬を回避したことで、mewは維新主導の保守勢力結集の計画は、思うようには進まないのではないかと見ている。(・・)
<橋下氏は、その時々の状況や自分の都合でコロコロと言動を変えるので、同氏が維新の国会議員団に加わると、周辺が引っ掻き回される危険性が大きいし。この安倍政権打倒のかかった総選挙や今後の野党再編の動きには、あまり関わって欲しくない(=ジャマっけな)のよね。(~_~;)
でも、大阪では今でも支持率が高いようなので、「都構想」実現にこだわって、大阪の中(だけ?)で頑張っていてちょ。(@@)>
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mew個人は、以前から書いているように、民主党を中心として「平和・リベラル志向」の中道+プチ左派勢力を結集して、自民党+保守勢力と対峙できる政党、グループを作りたいと考えているのだけど。でも、穏健な保守派の議員なら、一緒にやって行ける余地が十分にある。(++)
<別に「民主党」という政党組織や名前にこだわってはいないので、新党を結成してもいいのだけど。20年近くかけて築いて来た民主党の地方支部や後援組織、3年間の政権与党の経験などは、うまく活用して欲しい。>
そして、維新の国会議員団は、元結いの党や元民主党の議員が中心になって構成されており、どちらかと言えば、橋下氏や松井氏よりはリベラルで、穏健な保守派の人が多いだけに、mewは彼らとうまく連携していないものかと期待している部分が大きいのである。(・・)
<何分にも安倍仲間でもあるコアな超保守議員は、日本会議系超保守派のドンである平沼赳夫氏with石原慎太郎氏が率いる「次世代」に移っちゃったしね。^^;>
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チョット話がズレているように見えるかも知れないけど。実は、もし民主党の中道派中心の野党再編が実現した場合、安倍陣営&自民党にとって大誤算になるのである。(@@)
安倍首相&超保守仲間や、自民党+αの改憲派保守勢力は、維新+みんな+民主党の保守系議員による保守新党の結成を心待ちにしていたからだ。(・・)
彼らは、日本に保守二大政党制を築き、国会をできるだけ保守勢力で埋め尽くし(大嫌いなサヨクを一掃して?)、与野党で協力して、1日も早く憲法改正や安保軍事拡大に関する諸法の成立を実現させたいと考えているのである。^^; <安倍首相が、国会でみんなと維新を「責任野党」と呼んでヨイショしたり、みんなの渡辺氏や維新の橋下・松井氏、石原・平沼氏と会ったりしていたのも、半分はそのためなんだよね。(-"-)>
でも、いまや石原・平沼氏率いる次世代は少数政党になってしまったし。もし解党してしまった渡辺みんなの党に続いて、橋下維新の党も分裂して、「平和&リベラル志向」の中道(+プチ保守、左派)の政党が発展するとなれば、安倍氏らの目論見は大誤算に終わって、その目標は実現困難になるわけで。
次の総選挙を機に、安倍政権を打倒すると共に、保守勢力の野望も打ち砕いてしまいたいと思っているmewなのだった。(@@)
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