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(回答先: 安倍総理の解散会見を聞いて 福島みずほ 投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 19 日 00:30:05)
福島みずほさんの「安倍総理の解散会見を聞いて」は、政策的には共感できるものが多いが、内容は自分の思いをぶちまけただけの子供じみた感想に思える。
「これで、なぜ賃金が上がるのか。」と檄を飛ばしているが、消費税増税メリットを原資とした賃上げだとしても、安倍首相は経済界に対し賃上げの要請を何度も行っている。そして、実際に、グローバル企業や国家公務員が中心だが平均で2%ほどの賃上げが達成された。
社民党も一時期連合を組んでいた民主党政権は、賃上げ=家計所得増加のために、そのような統制経済的ないし社会主義的動きをすることはなかった。
それはともかく、福島さんは護憲派弁護士なのに大丈夫?と思ったのは、
【引用】「ちゃんちゃらおかしい。集団的自衛権の解釈改憲の閣議決定について、一体どこで民意を問うたのか。安倍内閣を勝たせてはならない。」
という部分である。
まず、一般論として、国政選挙は国民投票とは違うので、国民(投票者)が多数派にした政治勢力のどの政策を支持しどの政策を反対しているのかわからないものである。
様々な政党の公約を吟味して投票する人でも、気に入った政策もあるし辞めて欲しい政策もあるなかで、総じて言えばこの政党かなという感じで投票行動がなされているはずである。
ワンイッシュで戦われた感もある「小泉郵政選挙」にしても、郵政民営化には反対だが自民党の候補に投票したというひとがけっこういるだろう。逆に、それまでは自民党に投票することはなかったのに、郵政民営化政策に惹かれ自民党に投票した人もいるだろう。
福島みずほさんは、「集団的自衛権の解釈改憲の閣議決定について、一体どこで民意を問うたのか」と非難しているが、安倍自民党は、12年暮れの総選挙の公約集で既に「外交・安全保障」政策として「日本の平和と地域の安定を守るため、集団的自衛権の行使を可能とし、「国家安全保障法」を制定します」と訴えている。
安倍自民党は集団的自衛権を行使できるようにする政策を国民に問うてはいるのだから、福島さんの締めの言葉は言いがかりでしかなくなる。
大義なき解散をなんとか言い繕って正当化しようとした安倍首相に反応した福島さんのフライングかもしれないが、個別的自衛権の行使も、集団的自衛権の行使も、現在の日本国憲法の条文に照らせば違憲なのであり、違憲の政策に対し過半数の支持を得たとしても、それを政策として実施することはできない法理を失念しているといわざるをえない。
集団的自衛権どころか個別的自衛権さえ、憲法を改正しない限り行使できないという判断が、政治性を抜きにした現行憲法の条文解釈に適うものである。
社民党は、政権とりわけ自民党の政権にケチをつけることで、国民の一定割合で存在する戦後的左派リベラルに政治的安堵の機会を与えるとともに、それで自民党の現実主義を際立たせることで、政界において棲み分けができている政治勢力だと思っている。
福島さんが、政治的棲み分けに甘んじることなく、「戦争と貧困をつくる内閣」安倍政権に本気で闘いを挑む気なら、11月4日の参議院予算委員会で吉田党首が挑んだ安倍首相の「政治資金相続脱税疑惑」を声高にしつこく追及することを奨める。
安倍氏が07年9月に所信表明演説の翌日に予定されていた代表質問の開始直前に遁走するかたちで政権を投げ出すという前代未聞の醜態にも絡んでいる問題である。
安倍氏は細菌性大腸炎を遁走辞任劇の理由にしたが、議員活動に復帰後した後も、「政治資金相続脱税疑惑」についての説明責任を果たしていない。
それどころか、腹の中で解散・総選挙を決めた段階で、社民党の吉田党首を利用し、「政治資金相続脱税疑惑」を追及できない雰囲気をつくろうとしたのである。
安倍首相を政治的に追い詰める最有力のネタは、「政治資金相続脱税疑惑」である。
メディアはその問題から必死で安倍氏を守ろうとするだろうが、くじけず追及し続ければ、安倍政権にそれなりのダメージを与える事ができるであろう。
頑張れ社民党、頑張れ福島みずほ。
※ 関連参照投稿
「首相「犯罪者扱い」に激高 社民・吉田氏の脱税疑惑質問に:あの所信表明直後の遁走に絡む脱税疑惑で説明責任を果たさず逆ギレ」
http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/887.html
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