http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/446.html
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政局は、消費税率の10%への引き上げを来年(15年)10月から17年4月に延期する是非を問うことを名目に、憲法違反の手続きを経て衆議院を解散する流れになっている。
この解散については、憲法違反の問題は無視される一方、大義名分がない・必要性がない・国費の無駄遣いといった理由で批判する人たちや勢力も少なくない。
そのようななかで流れた「引き上げ時に軽減税率 自公税調幹部が合意」という報道は、衆議院議員の任期が半分にも満たない時期で必要性にも乏しい状況で行使されそうな安倍首相の解散に批判的な論調を打ち出している主要メディア(朝日新聞・日経新聞・毎日新聞など)を沈黙させることになるだろう。
あっさり言ってしまえば、生鮮食料品や新聞などを対象とする「軽減税率制度」の導入は、新聞社・出版社・大規模宗教法人・政党に対する“政治的買収”であると同時に、ものごとをきちんと考え判断しない有権者を騙す詐欺行為である。
解散に大義ありとしている読売新聞やいち早く組織を動かし始めた創価学会は、そうのような動きを起こす前に、引き上げと同時に「軽減税率」を導入するという話を聞いていたことが窺い知れる。
事業者の付加価値に課す消費税制度を消費に対する課す税だと言いくるめてきた“成果”(ツケ)が、地獄に深みにさらに入り込む道筋である「軽減税率」を多数派国民までが求めるという錯綜状況を生み出している。
消費税制度に反対している共産党さえ、「軽減税率」導入には反対していない。
共産党は、機関紙「赤旗」にとどまらず出版事業のウエイトが高い政党であることから、「軽減税率」が導入され新聞や書籍に適用されると“消費税利得”を手にするようになる。
「軽減税率」と「輸出免税(俗に言う「輸出戻し税」)」は税処理ロジックとしてまったく同じものだから、輸出免税の弊害がわかっている共産党なら「軽減税率」の弊害もわかっているはずである。
今回の解散騒動のなかで隠されている本当の解散理由や消費税延期や「軽減税率」導入が及ぼす日本経済への影響について今後少しずつ投稿していきたいと思う。
いずれにしろ、たぶん年内に行われるであろう総選挙は、自民党・公明党大勝利の結果になるだろう。
消費税の必要性を強く主張し増税の言い出しっぺである民主党は対抗勢力になりえない。それどころか、主要支持組織の「連合」古賀会長までが来年10月の増税実施を行うべきと表明していることから、それを自民党が利用すれば、民主党の“経済的オンチぶり”や“反国民的性格”を宣伝するネタになってしまう。
維新にしても、消費税そのものに反対しているわけではなく、消費税の地方税化を主張している政党だから、消費税政策論議では勝ち目がない。
※ 参照投稿
「「軽減税率制度」は、低所得者向け対策ではなく、「輸出戻し税」制度と同じ特定企業に利益を供与する仕組み」
http://www.asyura2.com/14/senkyo161/msg/684.html
「「きっこのブログ」批判:低所得者対策というウソをまとった「軽減税率」制度は特定企業への究極の“バラマキ”政策」
http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/844.html
「軽減税率で公明幹事長 品目や税率、年内決定を:低所得者対策はウソ、「輸出戻し税」と同じ消費税利得企業創設政策」
http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/503.html
「軽減税率制度こそが低所得者層に大きな打撃:欧州諸国の付加価値税率が20%近傍まで上がったのも軽減税率制度の“せい”」
http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/254.html
「「軽減税率」は消費税納税事業者の負担を軽減する制度:消費者の負担軽減とは無関係」
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/200.html
「軽減税率 再増税と同時導入めざせ:ウソの説明で新聞への軽減税率適用を目論む腐敗メディア」
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/544.html
「信者や支持者でもない人々が創価学会や公明党に“献金”するハメになる「軽減税率」制度:それでも軽減税率導入を支持しますか?」
http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/751.html
「消費税(付加価値税)を30%にアップしても、「輸出免税」や「軽減税率」のせいで“実効税率”は17%ほど」
http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/744.html
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引き上げ時に軽減税率 自公税調幹部が合意
< 2014年11月13日 13:49 >
安倍首相が消費税率引き上げを先送りするとの見通しが強まる中、自民・公明両党の間で、先送りされた場合、引き上げと同時に「軽減税率制度」を導入することで合意していたことがわかった。
安倍首相は、来週に発表される経済指標を見た上で2015年10月からの消費税率の10%への引き上げを2017年4月に1年半先送りし、衆議院の解散・総選挙に踏み切るとの見通しが強まっている。
こうした中、自民・公明両党の税調幹部が水面下で協議し、先送りされた場合、引き上げと同時に生活必需品の税率を低く据え置く「軽減税率制度」を導入することで合意したことがわかった。具体的には生鮮食料品や新聞などを対象とすることを検討している。
これまで自民党側は、制度の設計に時間がかかることなどを理由に引き上げ時から軽減税率を導入することには慎重だった。ただ、2017年4月まで先送りされれば準備の時間もあることなどから、容認することにしたもの。自民党税調幹部は「先送りされるなら、やりやすくなった」と話している。
http://www.news24.jp/articles/2014/11/13/04263285.html
- 佐助さんへ:いくつかの回答 あっしら 2014/11/14 04:04:35
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- 内閣不信任案可決を経ない首相の衆議院解散は憲法違反という理由 あっしら 2014/11/13 17:18:02
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