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民主党は消費税増税に賛成?
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52652745.html
2014年10月03日 在野のアナリスト
御嶽山の噴火で亡くなったり、怪我をした人に保険金が降りることになりました。約款では、噴火などの自然災害は保険の対象とならない旨の記載もありますから、政府からの要請があったのではないか? と推察されます。今回、気象庁が警戒レベルの引き上げを見送った責任が大きく、賠償訴訟になりかねない。保険金をうけとると、裁判でも損失補てんが為された、として原告敗訴の事例もありますから、行政への責任論も回避できます。現在の政界、財界との関係からも、今回の噴火を行政側の責任論にしたくない、との意向を汲んだ可能性は十分にあり、一見すると国民にとって好材料に見えても、裏ではどろどろとした思惑も絡んでいそうです。
国会論戦も始まりましたが、民主党の前原氏が「消費税増税の先送りは安倍ノミクスの失敗」と、まるで増税を促すような質問をしました。先に、枝野民主党幹事長が某討論番組で、消費税増税に賛成の論陣をはっていましたから、民主党は党をあげて増税賛成ということなのでしょう。しかしだからこそ、民主党の退潮は止めようがない、とも言いえてしまいます。
安倍政権の抱えるジレンマは、財務省の力が強くなりすぎ、最早増税の流れは止められない。だからこそ「増税できるのか?」と責めなければなりません。その材料は、各種の経済指標から山ほどあり、今日の論戦の総所得の話でも、簡単に論駁できるほどの答弁しかできない。逆に、それを安倍氏に語らせることで、後に材料として使う。増税すれば失敗するのは明らかであり、今は言質をとることを最優先にする。この臨時国会、短期で成果を焦ってはいけません。
そして増税賛成では、対立軸がない。増税して失敗したとき、ほらみろ! という論陣で戦うなら、次の選挙も万が一ぐらいでは勝てるかもしれない。恐らく自民は増税は三党合意の規定路線、という説明をするですから、そのときのためにも現状の経済指標と照らして無理ではないか、という論調をとらなければならない。それには、枝野氏や前原氏の方針は邪魔でしかありません。
結局、今の民主党には政権与党時代の色気があって、またすぐに戻って、そのときは財務省の協力を得たい、との下心が見え隠れする。それではまず勝つ戦はできません。ナポレオンは「人を動かす二つのテコは恐怖と利益」と述べました。安倍氏は安倍ノミクスという幻想で、利益をちらつかせて高い支持を獲得した。しかしそれがただのまやかしである、とここ数ヶ月で急速に明らかになった。であれば、ここでスタグフの恐怖、そうなったときは対策も打ちにくく、景気の失速は著しく、生活が苦しくなる、ということを指摘しておくことが重要となってくるのです。
安倍氏は国会答弁でも、貿易赤字の理由を企業が海外に製造拠点を移していること、が原因と認めました。しかしそんなことは、経済に携わる人間であれば知っていること。知らない、で打たれた対策で成果が出ないのなら、それはもう政治家の責任なのです。ナポレオンも熱狂と、転落を経験しましたが、安倍氏のロシア遠征がいつくるのか? それまで力を蓄えているようでないと、民主党そのものも将来的には消滅している可能性が、濃厚となってくるのでしょうね。
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