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木村社長には国会喚問の声もあがる/(C)日刊ゲンダイ
海外へ“引き回し”同行…安倍首相が画策する朝日新聞イジメ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153528
2014年9月21日 日刊ゲンダイ
19日報道局長など3人を更迭した朝日新聞。朝日社内では〈政治部VS社会部〉〈政治部VS経済部〉という内紛が勃発している。末期的組織の典型的なパターンだ。
最新号の「フライデー」によると、“天敵”の弱った姿を見た安倍首相は「思ったとおりの展開になったね。しばらくは朝日もおとなしくするだろう」と、笑みを浮かべたそうだ。
安倍首相周辺では、朝日新聞にトドメを刺すエゲツないプランが囁かれている。なんと、安倍首相が出席する国際会議に木村伊量社長を同行させ、訪問先で“記事の訂正”と“謝罪”をさせるプランだという。大嫌いな安倍首相に同行させられ、謝罪を繰り返すとなったら、木村社長のプライドがズタズタになるのは間違いない。
NHKに出演した安倍首相が、朝日新聞の慰安婦報道について、「世界に向かってしっかりと取り消すことが求められている。日本兵が人さらいのように慰安婦にしたとの記事が世界中で事実と思われ」と、発言したこともあって朝日幹部に動揺が広がっている。
「首相周辺は、来年確実に“非常任理事国”になるためには、慰安婦問題への批判を沈静化させる必要があると考えています。そのためには、朝日新聞の社長を国際会議に出席させて記事を訂正させるべきだという意見があるようです」(政界関係者)
政界からは、木村社長の「国会喚問」を求める声も上がっている。しかし、いくらなんでもやり過ぎなのではないか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「慰安婦問題の“吉田証言”、東電の“吉田調書”と、朝日新聞の訂正と謝罪が遅すぎたのは確かです。でも、誤報記事の検証、訂正、謝罪は、朝日新聞が自らの責任で行うべきものです。ほかのメディアが批判するのも、節度があればいいと思う。しかし、国家権力が言論に介入し、訂正しろ、謝罪しろ、国会喚問するぞ、と迫るのは慎むべきです」
安倍首相は予算委員会で“安倍政権打倒が朝日新聞の社是だ”と名指しで批判しているが、一歩間違えれば言論弾圧だ。果たして朝日新聞の社長は、安倍首相と一緒に海外に行くのか。
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