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(回答先: 東京裁判と東電裁判 (uedam.com掲示板) 投稿者 五月晴郎 日時 2014 年 9 月 09 日 03:37:55)
http://8706.teacup.com/uedam/bbs/13190
2014年 9月 8日(月)21時33分8秒
昭和天皇は、なぜ、丸山真男の提案にそって、「退位」しなかったのか?
いや、昭和天皇には、丸山の提案に耳を傾ける必要はなかったのですが、そうではなく、なぜ自発的に退位しなかったのか、と言い換えてみましょう。
東京裁判で免責になったからといって、それは連合国の都合です。
日本を占領統治するには、天皇は大いに利用できる、と。
昭和天皇は、そのマッカーサーの意図に、安易に、あるいは、図々しくも、乗ったのか?
いや、私は、違うと考えます。
なぜ戦争責任を取って、昭和天皇は退位しなかったのか?
答え。
終戦を決めた時の天皇の決意にあります。
「当時私の決心は第一に、このままでは日本民族は亡びて終ふ、私は赤子を保護する事ができない。
第二には国体護持の事で木戸も同意見であったが、敵が伊勢湾付近に上陸すれば、伊勢熱田良神宮は直ちに敵の制圧下に入り、神器の移動の余裕はなく、その確保の見込みが立たない、これでは国体護持は難しい、ゆえにこの際、私の一身は犠牲にしても講和をせねばならぬと思った。」『昭和天皇独白録』文芸春秋p.126
ポイントは、第二です。
神器の確保。
昭和天皇が、「自分の責任」と解釈していたのは、それでした。
国民の生命と財産の安全は、二の次です。
神器をアメリカ軍に奪われては、皇祖に顔向けが出来ない、と。
だから、丸山真男の発想とは逆に、昭和天皇の心理においては、連合軍から免責の判決が出た以上は、戦後も天皇の座にい続けることこそ、皇室の現役の長としての責任を果たすことになるのだ、ということになったのでした。
すなわち、昭和天皇は、天皇のまま死ぬことで、天皇であることの責任を取ったわけです。
これが、律令体制の秘密である、と私は考えます。
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