http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/668.html
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(回答先: 改正電気事業法が賛成多数で可決!電力小売りを自由化へ!大手電力会社が独占していた家庭向けも市場開放! 投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 11 日 23:59:35)
醜悪な電力会社に翻弄されてきた日本では、これまでのような地域独占は弊害ばかりで、自由化が望ましいと思われてしまうのも致し方ないが、膨大なインフラを構築することではじめて実現できるライフラインの供給事業が自由化されるほうがより大きな弊害につながることが軽んじられていると思う。
環境負荷の大きい発電所は、携帯電話の中継基地のようにつくることはできない。アセスメントを経て建設・稼働に至るまで長い時間と膨大なコストを要する。
そのため、一般家庭向け電力の小売自由化がなされたとしても、90%を超える世帯は旧電力会社から電気を買うしかないというのが現実である。ドコモからソフトバンクに乗り換えるというような話とはまったく異次元なのである。
電力小売全面自由化で生じる最大の弊害は、95%近い電力供給シェアを持つ旧電力に対する政府の価格コントロールがなくなることである。
自由化とは、参入も自由、価格設定も自由ということである。(旧電力には安定供給の義務も課されるが)
旧電力は、悪名高い“総括原価方式”のくびきから逃れ、自分たちの経営判断で価格を決められるのである。そんなことは政府が許さないだろうが(自由ではないということ)、シェアが高い旧電力は、一定期間価格を抑えることで、一般家庭向けに新規参入してくる事業者を排除することもできる。
タイトルの話だが、昨日(11日)朝NHKBS1で放送されたBBCニュースは、英国の電力・ガスの小売価格が、天然ガスの卸売価格が昨年秋から38%ほど下がっているにもかかわらず、下がるどころか上がっていることが問題になっていると報じていた。
ついでに言えば、英国政府は、昨年、家計の負担減を実現するという名目で環境税を軽減しているが、それでも小売価格は上がる一方なのである。
“悪名高い”「総括原価方式」であれば、このような変化が起きると小売価格は下がる。
BBCは、政府機関の「このような状況が続けば消費者は黙っていないだろう」というメッセージを伝えていたが、英国の電力とガスは6大エネルギー供給企業で牛耳られているので、消費者は、電力とガスの消費を減らす以外に対策はないのである。
※ 参照投稿
「“旧電力”9社で発電総量の96.5%シェア:その自由化が電力会社に対する“勝手気まま優遇政策”になると理解されぬ日本」
http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/816.html
「「電力自由化」と電力供給活動の特殊性:「電力自由化」は電力会社の勝手気ままな利益追求を許しかねない政策」
http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/113.html
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