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「マスコミは財務省の広報メディア」(EJ第3780号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/395652644.html
2014年04月28日 Electronic Journal
財務省による今回の増税工作の基本方針を再現して話を先に進
めます。
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1.首相に近い学者などへの増税容認工作
2.自民党内部の増税反対政治家への工作
→ 3.国民へ「増税やむなし」の雰囲気醸成
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「1」と「2」については既に述べています。今日は「3」に
ついて述べることにします。
国民に増税を納得させるのに一番良いのは、マスコミを押さえ
ることです。財務省はどれほどマスコミに対して力を持っている
のでしょうか。
このことはEJでも何回も書いてきていますが、結論からいう
と、財務省はマスコミを絶対的にコントロールできる権力を持っ
ているといえます。具体的には、次の3つのことがあります。
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1.記者クラブを使ってのコントロール
2.国税庁の税務調査を使ってのブラフ
3.各省庁の広告などの発注を制限する
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日本は官僚機構に完全に支配されている国です。その官僚機構
の中枢を占めているのは財務省なのです。その力は官邸をも凌ぐ
のです。自民党は、そういう官僚機構と権力を棲み分けしている
政党なのです。
まず、財務省をはじめとする省庁は、記者クラブを使ってマス
コミの報道をコントロールできるのです。記者クラブの中で最も
プライドが高く、権力が強いのは、司法記者クラブと財研(財政
研究会/財務省)記者クラブなのです。財研について「るいネッ
ト」から引用します。
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財研記者クラブは、国内の主要新聞、放送、通信社のほか、海
外メディアも所属しています。「財研」の略称で知られ、各社
の経済部エリートが集い、経済記者の中でのステータスはきわ
めて高いのです。彼らの主張は大蔵省時代から一貫して官僚と
同じ財政規律至上主義が多く、財政危機や巨大公共事業反対の
論調はここで作られるのです。業界紙などによる別の「財政く
らぶ」という団体も財務省内に存在しています。
──「るいネット」 http://bit.ly/1hwHGZ7
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もし仮に財研に属している新聞社が財務省にとって不利な記事
を書いたり、書こうとすれば記者クラブへの出入りを差し止めら
れ、ニュースソースを絶たれてしまうでしょう。これに抵抗する
ことはほとんど不可能です。これが「1」です。
この場合、マスコミは単に財研への出入りを禁止されるだけで
なく、それが財務省の政策にとって重大な影響を受けると判断さ
れると、財務省は下部組織の国税庁を使ってそのマスコミに税務
調査を入れることがあるのです。もちろん税務調査は、建前上は
報道に関係なく、純粋に税務が適正に処理されているかどうかと
いう目的で行われるのです。
税務上きちんとやっていれば、たとえ国税庁が調査にきても問
題はないではないかと思うかもしれませんが、マスコミは税務調
査を嫌がるのです。建前はともかくとして、国税庁は報復や嫌が
らせで調査に入るのですから、マスコミの一番嫌がる調査をやる
のです。それは、マスコミが一番隠したい取材先が明らかになっ
てしまうことです。現実に今回の増税でも、ほんの少し増税に慎
重な記事を書いただけでも、その新聞社に税務調査が入っている
のです。これが「2」です。
増税を実施する場合、財務省はマスコミを使って、さまざまな
キャンペーンを行います。それには、テレビCMや新聞広告やイ
ベントの開催などの広報手段がフルに使われます。これには巨額
の予算がつくのです。もし、あるマスコミが財務省の意向に反す
る主張をすれば、確実にそれらのCMや広告からそのマスコミは
外されます。これが「3」です。
本来マスコミは、たとえそうであっても、あくまで社会の木鐸
としてそのマスコミが正しいと信ずることを主張すべきですが、
日本にはそういうマスコミはもはや存在しないのです。それは、
小沢一郎氏の陸山会事件の報道を見れば、とうていマスコミは信
ずるに値しないとわかるはずです。
このように、もし、マスコミが財務省に逆らうと、記者クラブ
への出入り禁止を食らうだけでなく、それに加えて不本意な税務
調査を受け、そのうえ政府のCMや広報の仕事から外される──
これでは日本ではマスコミが社会の木鐸としての役割を果たそう
と思ってもできない仕組みになっているといえます。
それでは、木下財務事務次官率いる財務省が増税実施に当たっ
てどんな手を使ったかを見ていきます。その手法は10%への引
き上げのときも確実に実施されると思うからです。
安倍首相が消費税増税を本当に予定通り実施しようとしていた
かどうかは、人によって意見が分かれています。しかし、本音で
はやりたくなかったことは確かです。そもそもこの増税は、前総
裁の谷垣禎一法相が決めたことであり、法律としては成立してい
ても、次の4つの選択肢があったのです。
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1.予定通り2014年4月8%、2015年10月10%
2. 全面的に見送る
3. 激変緩和措置として5年間で1%ずつ上げる
4. 2014年4月は見送り、2015年10月10%
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これに警戒したのは木下財務省です。そのため木下財務事務次
官は、あくまで増税を予定通り実施させるべく、官邸をがんじが
らめにしようとしたのです。 ──[消費税増税を考える/78]
≪画像および関連情報≫
●財務省と消費税増税/2014年4月5日
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ご存知の方も多いだろうか、現在の財務省のトップ、財務事
務次官は新潟県出身者の木下康司氏である。(中略)語弊を
恐れずに言えば、財務省とは、現代日本の権力の中枢・霞ヶ
関の中でもトップに位置する”省の中の省”であり、さらに
言えば霞ヶ関を統べる地位にある。細かな理由は割愛させて
もらうが、要は予算編成権(主計局)と徴税権(国税局)を
有する金庫番だからである。(中略)財務省でのし上がる人
物には共通点がある。それはとりもなおさず”省益に忠実な
人物”であろう。(中略)さて、新潟出身の財務省職員と言
えば、石崎の前に木下康司現財務事務次官の名前を挙げなけ
ればいけない。現在の財務省のトップ、すなわち、霞ヶ関の
トップは新潟人なのである。国政のトップは言わずと知れた
内閣総理大臣だが、財務事務次官というポストに限っては、
そのさらに斜め上に位置するような存在であり、政権に大き
な影響力を持つのはご存知の通り。民主党最後の政権、野田
佳彦内閣が時の財務事務次官・勝栄二郎氏にいいようにコン
トロールされる様を指して”勝の傀儡”とまで言われていた
のは記憶に新しい。木下氏は財務事務次官としてまことに大
きな仕事をやってのけた。他でもない、在任期間中の消費税
増税の実現である。──『財界にいがた』/2014年4月
http://bit.ly/1mJnG6z
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