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袴田、飯塚...相次ぐ再審請求、なぜ裁判所の判断分かれる?露呈した検察の証拠隠蔽体質 江川紹子
http://www.asyura2.com/14/senkyo163/msg/846.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 4 月 07 日 21:40:33: igsppGRN/E9PQ
 

袴田、飯塚...相次ぐ再審請求、なぜ裁判所の判断分かれる?露呈した検察の証拠隠蔽体質
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140407-00010001-bjournal-soci
Business Journal 4月7日(月)18時59分配信 江川紹子/ジャーナリスト


 裁判のやり直しを求める再審請求についての裁判所の判断が相次いだ。准看護師が筋弛緩剤で患者を死傷したとされた北陵クリニック事件で3月25日に仙台地裁が、味噌会社の専務一家殺害で元プロボクサーが死刑を宣告されていた袴田事件について同月27日に静岡地裁が、女児2人の殺害ですでに死刑が執行されている飯塚事件について同月31日に福岡地裁が、それぞれ決定を出した。

 このうち、再審開始が決定されたのは袴田事件のみ。日本の裁判所における、再審の扉の堅さと厚さを改めて印象づけた。

 飯塚事件は、袴田事件と同じ鑑定人によるDNA鑑定の結果が弁護側の再審請求の柱になっていたことから、再審開始を期待する声もあった。それが実らなかった理由を、取り返しのつかない死刑執行をした後なので再審のハードルが高かったと考える人もいるが、それはいささか短絡的すぎる。

 両事件の再審請求には、2つの大きな違いがある。1つは、DNA鑑定以外の争点や証拠の豊富さであり、もう1つは新たな鑑定が行えたか否かだ。

●証拠開示によって明らかになった複数の新事実

 袴田事件では、再審請求の過程で、検察側がこれまで隠していた600点以上の証拠が開示され、そこには被告人の袴田巌さんにとって有利なものがいくつも含まれていた。

 その最たるものは、有罪判決の最有力証拠であった血染めの5点の衣類に関する証拠だった。この衣類は、事件発生後1年2カ月たって、味噌製造タンクから発見されたもの。これらの衣類は、袴田さんが犯行時に着ていたとされ、血液は被害者や袴田さん自身のものとされた。証拠開示で、衣類が発見された直後に撮影されたカラー写真が明らかにされた。その血痕は、1年2カ月もの間味噌漬けになっていたとは思えないほど鮮やかで、布地も元の色をとどめていた。弁護側が似たような衣類を使って"味噌漬け実験"を行ったところ、生地は味噌の色に染まり、血液の部分はほとんど黒くなっていた。

 加えて、ズボンについていたタグのBという表示は、サイズではなく色を示す記号であり、ズボンは細身用のサイズだったことも、証拠開示によってわかった。かつての裁判で着装実験を行ったが、袴田さんにはこのズボンはきつすぎて履けなかった。にもかかわらず、このズボンはサイズがB体(太め用)で袴田さんも十分履けたのだが、味噌漬けの後に乾燥されて縮んでしまったとか、袴田さんが逮捕後に太ったとかいう理由で、問題を片付けてしまった。ところが、開示された証拠によって、そもそも袴田さんには履けないY体(細身用)サイズだったことが明らかになった。

 このように、衣類は袴田さんが犯行時に着ていたものとする確定判決に対する疑問がいくつも生じたうえ、弁護側のDNA鑑定によれば、衣類の血痕は袴田さんや被害者のものではない、という結果が出た。いわば、証拠開示によって明らかになったいくつもの新事実が、有機的重層的にDNA鑑定を支えている格好だ。

●検察の都合で「なかった」ものが「あった」ことに

 一方の飯塚事件は、そうした構造になっていない。DNA鑑定以外には、目撃証言に疑問を投げかける心理学者の鑑定書など、争点は非常に限られている。しかもそれぞれがばらばらの争点となっており、有機的なつながりが希薄。裁判所は、弁護側DNA鑑定によって、確定判決が依拠した鑑定の証明力が弱まったとしながら、他の証拠によって証明は十分だとして、請求を退けた。

 そのうえ、袴田事件では衣類の血痕から新たにDNAを採取して鑑定を行ったが、飯塚事件の場合は捜査段階ですべての試料を使い切っており、最新の技術を使った再鑑定が行えない。そのため、原鑑定で撮影した写真を利用しての鑑定になった。

 捜査機関は本来、再鑑定に備えて試料を残しておかなければならない。そうでなければ、捜査側の鑑定結果が本当に正しかったかどうか確認しにくいからだ。それにもかかわらず捜査機関が試料を使い切ってしまった場合、裁判所は「試料が少なかったのでやむを得ない」という理屈で、被告人側に不利益を押しつけるのが常だ。

 今回、再審請求を退けられた北陵クリニック事件も同様だった。捜査機関が点滴ボトルに残った成分の鑑定で試料を使い切ったとして、弁護側の再鑑定はできないまま、有罪判決が出た。ところが、再審請求の過程で、検察側は突如「鑑定試料が冷凍保存されていたので、それを使って分析した」として新たな証拠を出してきた。

 こんなふうに、「なかった」はずのものが、検察の都合で「あった」ことになる場合もある。だが、それも弁護側には提供されないまま、再び捜査側だけで使い切ってしまうというのは、著しくフェアネスに欠けるのではないか。

 捜査機関が税金を使って集めた証拠は、検察側だけのものではない。弁護側が必要とする証拠は利用できるようにし、検察側と弁護側の双方向から事実に光を与えることで、真相に迫るのが、裁判のあるべき姿のはずだ。それによって、袴田事件のように新事実が見えて事態が大きく動くこともある。社会にとって大切なのは、確定判決を守ることではなく、真相に迫ることだろう。

 そのために大事なのは、証拠開示だ。これから裁判が行われる新しい事件はもちろんだが、過去の裁判結果の見直しを求める再審請求審でも、検察側が早い段階で全証拠の開示に応じることを義務づける制度改革が必要だと思う。


 

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コメント
 
01. 罵愚 2014年4月08日 04:51:41 : /bmsqcIot4voM : E2OdyHnF5o
 旧ソ連や共産支那のような話だな、

[12削除理由]:アラシ
02. 2014年4月08日 06:50:42 : Huc46W1eZ6
「北」の社会を目指してるのですもの。宗教がかりな衛星政党迄抱えて御手本のモデル通りです。
多分その内「先軍政治」を標榜し始めますぜ。
…てか、もう始めてるな

03. 罵愚 2014年4月08日 10:13:55 : /bmsqcIot4voM : E2OdyHnF5o
 赤かぶ二等兵の奮戦記だな、

[12削除理由]:アラシ
04. 2014年4月08日 12:43:57 : P9bWXFKhCE
先進近代法治国家では《証拠の全面開示と(半永久的)保全》が確立している。
加えて取り調べには弁護士同伴である。翻って我が前近代的土民土人国家では
どうか。日米地位協定で米国が容疑者引き渡しを拒むのはこういう前近代性に
あると言い訳にも使われている始末。

05. のぼっさん 2014年4月08日 17:44:15 : fkt3FbbrckgTg : EH1J4vcaoc
司法警察検察の隠ぺい体質の実態、権力組織の横暴、国民のための司法ではなく
権力維持のための司法と言う実態が浮き彫りにされている。
じつは袴田事件の冤罪事件も、あまりにも検察のずさんな証拠の実態が明らかになったが
小澤裁判、陸山会事件はもっとすさまじい、冤罪の実態、検察裁判所の横暴に実態が明らかになっているのに、マスメデイアは一向に知らん顔の半兵衛で抹殺のお先棒担ぎに徹している。
民主党の政権交代のマニュフェストはいまなお国民の生活を第一に、既得権益の
税金無駄使い、天下り団体の税金垂れ流しの排除ほか中央集権の官僚体制の改革
ほか業界保護の規制改革、マスメデイアの情報統制の実態の解明ほか記者クラブの
透明化ほか今の政治の腐敗の解決への政策を掲げていたが、既得権益のシロアリ
が民主党の似非政治家、前原岡田仙石枝野菅野田ほか官僚に牛耳られた似非政治家の裏切りですべて公約を破棄したのです。
今なお、国民の生活が第一と小澤さんたちが主張してもすべてスルーしているメデイアの欺瞞も情報隠ぺいに手を貸すメデイア、ジャーナリズムの堕落こそ日本の
悲劇です。
本来ならば既得権益の組織のなかに勇気ある若い人が行動すべき。
戦前の226事件も方法は暴力ですので許容できないがその行動力、姿勢は評価される、いまの若手に新聞記者諸君、若手の検察官諸君、裁判官諸君、官僚の若手の心ある諸君、今の政治の実態、司法の実態。報道の実態を真面目に考えているのか、下名のように後期高齢者のボケ爺でも今の官僚の志の低さ、新聞記者の低能さ加減、テレビのコメンテータ、御用評論家のスピン発言の如何わしさにあきれています。
現場の若手の諸君もおかしいと感じたら、行動せよ。
台湾の学生の国会を占拠した行動こそ評価できる。
日本の若者よ行動せよ、原発再稼働反対の行動もいつの間に火が消えてきたが
いまこそ国民は声を出して行動せよ。
小澤冤罪事件における「悪の巣窟同窓会名簿」を発表しているがまさにこの名簿に
乗っている輩の悪行をメデイアは正当化していることこそ、日本の悲劇であり
メデイアの信頼低下の実態です。
みんなの党の渡辺代表の8億円の借り入れの問題提起も胡散臭い。
前からわかっていたことを今頃スキャンダルとして報道するこのいかがわしさ。
猪瀬知事の5千万円の借り入れの時のも感じていたが、いずれも現金の移動が
ハッキリしていたが、小澤陸山会事件は一体何が問題なのか。
なぜ有罪判決なのか、お金の移動はすべて公開されており、記述されても虚偽記載
とされた、しかも水谷建設の裏金の実態はウソの証言と本人が言っているのに
裁判官が推認で信用できるとして有罪判決をだした。
これだけ腐った司法でもメデイアは一切報道しない、何が正義の味方なのか。
石川前議員がICレコーダで記録したからこそ、小澤冤罪を解明した事実こそ
取り調べの可視化は当然であり、被疑者の20日間拘留の実態、中世の刑事手法の
人権蹂躙の実態をなぜメデイアは知らん顔の半兵衛か。
若手に新聞記者、ジャーナリストの諸君、若い力で行動せよ。
江川昭子さんも真面目に記事を書いているように見えるが、権力には及び腰気味で
メデイアにはごますり状況が気に入らない。
オーム事件の切れ味はどこへ行ったのか、官房機密費の毒まんじゅうの餌食になったのであるまいな。


06. 2014年4月09日 00:03:23 : FfzzRIbxkp
遠隔操作ウィルスにおいても証拠開示をほとんどしてないよね。

シャラップ上田の功績は、日本の刑事司法が中世だということを彼の暴言のおかげで国民が自覚できたことかもね。

どこかのテレビ局て死刑についての討論番組があったみたいだけど、
でっち上げがあるから、死刑を廃止しようじゃなくて、

死刑があるから、でっち上げが可能になっているのだと、中世の刑事司法に思う。

死刑があるから、でっち上げが可能と言ってしまえば、司法犯罪と権力犯罪の病巣をどうにかしないといけませんがね。

中世のままだから腐って病巣になってしもうた。



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