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2014年03月20日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆大戦争をする気もないのに、やたらと「ワンワン吠える」威勢のよさを振り撒いている米国オバマ大統領、わざと仇役を演じてみせているロシアのプーチン大統領。2人の大物に挟まれて「措置する」を連発してはいるけれど、「制裁」という言葉を省いている安倍晋三首相。その心は、「ソチに行きたい」、つまりオバマ大統領と欧州各国首脳が6月にロシア南部ソチで開く主要8カ国(G8)首脳会議に出席したいという正直な気持ちだけは、偽れない。
安倍晋三首相は3月19日午前の参院予算委員会で、「ウクライナの統一性、主権や領土の一体性を侵害するものであり、非難する」と述べ、ロシアへの追加制裁を検討する方針を表明した。
政府は3月18日、査証(ビザ)発給要件緩和に関する協議停止や両国間の新投資協定など3点の締結交渉開始凍結の対露制裁を決定。さらに安倍晋三首相は「引き続き先進7カ国(G7)を含む各国と連携しながらロシアへのさらなる措置を検討する」と明言している。だが、「さらなる措置」とは言ったものの、「さらなる制裁措置」とは言っていない。要するに、制裁するフリをしているにすぎないのである。
◆ロシアのプーチン大統領は3月18日、クレムリンで演説し、ウクライナのクリミア地方を正式にロシアへ編入する姿勢を示し、西側諸国による制裁措置を攻撃的行為と見なし、報復すると表明している。
米国は、すでにロシア高官7人とウクライナ高官4人の資産を凍結。これら高官と米国民の商取引も禁じている。欧州連合(EU)も、ロシアの高官13人とクリミア自治共和国の高官8人に対し資産凍結および渡航禁止の措置からなる制裁を発動している。
クレムリン演説を受けて、オバマ大統領は追加制裁を科す方針を明らかにしており、EU加盟国外相らも一層強硬な手段を打ち出すと警告している。
見かけ上、米欧の制裁措置は、プーチンの大統領の行動に対応して、徐々にエスカレートして、まかり間違えば、「第3次世界大戦」に発展するのではないかと危ぶむ声が、噴出しているけれど、オバマ大統領とプーチン大統領の「下手な田舎芝居」に惑わされてはならない。プーチン大統領が、本気になって「報復」に出てきて困るのは、オバマ大統領であるからだ。
◆プーチン大統領が、懐深くに忍ばせている「報復手段」は、いくつもある。ロシアは、米国債約1641億ドル(16兆7382億円)程度を保有している。1位の中国1兆1701億ドル(119兆3502億円)、2位の日本1兆1328億ドル(115兆5456億円)、ロシアは8位だ。中国や日本に比べれば、10分の1以下にすぎないけれど、一気に売却されたら、「米国債の価格は急落」する。米国が資産凍結する前に、事前に米国債を米国外に移したという見方もあり、市場ではプーチン大統領の本気性が取り沙汰されている。オバマ大統領は、返り血を浴びる危険がある。
中国は、公表できない米国債やアメロを合わせて約4000兆円規模の債権を保有していると言われており、習近平国家主席は、オバマ大統領に「引き取ってくれ」と言いたいのを我慢していると言われている。もしも、親しいプーチン大統領から、「売るように」と頼まれて素直に応じた場合、米国は、経済、財政ともに破綻し確実に破滅に追い込まれる。
◆プーチン大統領は、北極圏周りの空路、海路を押さえており、この安全性を保障しないと宣言できる。EU向けの石油・天然ガスのパイプラインの根元を締めることができる。そうすれば、EUのエネルギー供給を大幅に減少させて、大打撃を与えることができる。米国とEUの貿易を大混乱させることができるのだ。
とっておきの「隠し玉」は、何と言っても米CIAのスノーデン元職員を掌中の玉として持っていることだ。オバマ大統領が公表されては困る超極秘情報を手当たり次第暴露した場合、大統領の座に留まることはできなくなる。
学歴のない銀行マン、農夫という劣等感の塊だったトルーマン大統領が、ソ連のスターリンを脅すために日本に原爆2発投下を命令したと言われているように、オバマ大統領が、「戦争もできない弱虫指導者」と思われたくないだめ、開戦に踏み切らないという保証はどこにもない。プーチン大統領は、ドサクサに紛れて、ソ連時代に衛星国としていた国々を再度ロシアに編入させていくかも知れない。
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