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イスラエル国家はユダヤ人の「最後の砦」という大嘘
http://www.amakiblog.com/archives/2015/01/13/#003081
2015年01月13日 天木直人のブログ
今度のパリ銃撃事件をきっかけに反イスラム主義が欧州を中心に高まったとさかんに報じられているが、じつは欧州ではイスラエルのガザ攻撃以来、反ユダヤ主義が高まっていた。
この事をいちはやく書いたのは毎日新聞の大治朋子在エルサレム支局長であったが、今度の事件をきっかけにユダヤ人のイスラエルへの移住が加速し、それをイスラエルのネタニヤフ首相が支援する意向を示したと最初に書いたのもまた大治記者だった。
そしてその大治記者が、きょう1月13日のコラム「発信箱」で書いている。
ナチス・ドイツがユダヤ人を迫害して欧州各地で600万人が殺された第二次大戦から今年で70年。しかし、当時と今の最大の違いは、迫害されたユダヤ人を受け入れるイスラエルという国があることだ。イスラエル国家はユダヤ人にとって、存続を支える「最後の砦」だと。
彼女がそうだと言っている訳ではない。
しかし、これは見事なシオニズムの代弁者のごとき記事だ。
果たしてその認識は正しいのか。
私はかつてデトロイトの総領事をしていた1998年頃に、デトロイト在住の有力ユダヤ系アメリカ人と話す機会があった。
その時彼は驚くような率直さで要旨次のように私に語ったことがあった。
イスラエルという国は、もはや海外に住む成功したユダヤ人にとって政治的シンボルのようなものでしかない。
イスラエル人はいまや米国という国を得た。
思うままに出来る、最も住み心地のいい国だ。
命がけでイスラエルという政治的シンボルを守ってくれている、イスラエルに住んでいるユダヤ人には申し訳ない気持ちだ。その良心の痛みがあるからこそ、我々はあらゆる手段でイスラエル国家の正当性を擁護し、財政的支援を惜しまない、と。
そうなのだ。
イスラエルは世界中にちらばって成功してるユダヤ人にとってもはや逃げ込む場所ではない。
あくまでも、シオニズムの正当性を訴える政治的シンボルなのだ。
考えて見るがいい。
四方をアラブに囲まれて、いつでも地中海に叩き落とすと脅かされ続ける小面積に土地に、あるいは核弾頭一発で消滅する土地に、数百万とも一千万とも言われる世界に散らばっているユダヤ人が移住できるというのか。移住して安全が保たれるというのか。
ユダヤ人は、すべての民族がそうであるように、他者と共存していくほかはないのだ。
あらゆる情報操作を駆使してアラブ、イスラムを悪者にし、シオニズムの正当性を主張するようではユダヤの安寧はない。
イスラエルがユダヤ人の「最後の砦」などという事を、大治記者が本気で信じているなら大きな間違いだ。
知っていながらウソを書いているならそれは立派なシオニズムの加担者だ(了)
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