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(回答先: 原油安と世界(上)窮地のロシア 岐路に(中)経済効果、恩恵と火種と (下)覇権巡り新たな攻防 投稿者 あっしら 日時 2014 年 12 月 22 日 23:48:42)
小麦の国際価格、7カ月ぶり高値
ロシアに輸出規制観測 トウモロコシも値上がり
小麦の国際価格が上昇した。主要生産国のロシアでルーブル安を背景にした小麦流出への規制策を政府が打ち出すとの見方から、ファンドが買い圧力を強めた。米国の豊作見通しで4年ぶり安値を付けた9月下旬と比べて37%高い。トウモロコシも同28%高い。原油をはじめとする商品相場が全体的に軟調ななか、強材料がみられる穀物市場に資金が流れている。
国際価格の指標となるシカゴ市場の小麦先物価格は、1ブッシェル6.5ドルで18日の取引を終えた。5月中旬以来、約7カ月ぶりの高値をつけた。19日の時間外取引では6.4ドル前後で推移している。
インフレ懸念が台頭するロシアでは「小麦の店頭価格高騰を抑える必要がある」(商社)ため、国内備蓄を積み増す可能性が高くなっている。
しかし、ロシア産の小麦はルーブル安で価格競争力が出ており「予想以上に引き合いが強くなっている」(コンチネンタルライスの茅野信行代表)。流出を食い止めるために「ロシア政府が輸出規制をする可能性がある」(商社)との観測が浮上した。
米農務省が10日発表した需給統計で、世界の輸出需要を前月の統計から上方修正したことも相場を押し上げた。
小麦の世界全体での需要は堅調に推移しており、2014〜15穀物年度(14年6月〜15年5月)は前年度比微増となる見通しだ。
小麦につれてトウモロコシも値上がりした。シカゴ市場の18日の終値は1ブッシェル4.1ドルと7月初旬以来5カ月ぶりの高値をつけた。未承認の遺伝子組み換え品種が検出された問題で米産トウモロコシを輸入規制していた中国が、規制解除に向けて動き出したことも重なった。
原油や貴金属など、多くの商品が値下がりするなか、ファンドは資金の投資先として穀物市場に注目している。シカゴ市場の取引は活発で、小麦は、売買の中心である期近限月の売買高が17日、10万3230枚と約1カ月ぶりに10万枚を上回った。
大豆は米国の輸出需要の好調さを受け、直近安値の9月下旬と比べて14%高い1ブッシェル10.3ドルになった。
「原油安、ルーブル安が続けば、小麦相場は底堅く推移するだろう」(丸紅)との見方は強い。日本国内では円安基調も重なり、国内の小麦製品などの価格に影響する可能性がある。
[日経新聞12月20日朝刊P.1]
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