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(回答先: ロシアが中国と協力合意、制裁受けアジア重視へ転換 投稿者 あっしら 日時 2014 年 10 月 14 日 01:41:30)
ロシア中銀総裁が為替介入肯定、変動相場制移行方針[ロイター]
2014年 10月 13日 23:07 JST
[モスクワ 13日 ロイター] - ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は、通貨ルーブルを来年から変動相場制に移行する方針を改めて表明した。ただ、足元で下落しているルーブルの防衛に向けた為替介入の正当性を主張した。
総裁は議会下院で、過去10日間でルーブル防衛に約60億ドル相当の介入を実施したと明らかにした。そのうえで、為替市場は管理可能な状況にあると述べた。
「現時点でわれわれはルーブル相場を支えている。外貨準備の通貨を売っている」と述べた。
ルーブル安は原油価格の下落、ウクライナ情勢をめぐる欧米の対ロシア制裁を背景とするリスク回避の動きやロシア企業のドル需要を映しており、年初からの対ドルでの下落率は18%程度となっている。
13日の取引でルーブルの対ドル相場RUBTSTN=MCXは前週末終値比0.23%安の40.42ルーブルとなっている。
中銀はこれまで、ルーブルの1日の許容変動幅(コリドー)を拡大するとともに、コリドーを維持するための1日の介入限度額を3億5000万ドルに縮小するなど、変動相場制への移行を進めている。
ナビウリナ総裁は来年1月1日にコリドーを廃止する方針を改めて表明したが、金融安定へのリスクが生じた場合は引き続き介入するとも述べた。
「変動相場制は外部ショックに対する(経済の)耐性を確保し、金利の変動抑制につながる」と指摘。「現状はコントロール下にあるが、われわれは常に状況を注視し、必要ならば介入する。ただ、金・外貨準備を短期間に使うことは建設的でない」とした。
ロシアの金・外貨準備は10月初め時点で4547億ドルとなっている。
プーチン大統領の経済顧問、セルゲイ・グラジエフ氏を含む一部のエコノミストは最近、ルーブルの厳格な管理が必要との考えを示していた。
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http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKCN0I21B220141013
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ロシア通貨、下落止まらず 経済制裁・原油安 響く
物価高、消費を冷やす
【モスクワ=石川陽平】ロシア通貨ルーブルの下落が止まらない。対ドルレートは6日のモスクワ取引所における市中レートで一時、初めて1ドル=40ルーブル台をつけ、史上最安値を更新した。年初からの下げ幅は約22%に達した。欧米による対ロ制裁に加え、主な輸出品である原油の値下がりがルーブル売りにつながった。投資環境の新たな不安要因が浮上したことも響いた。急速な通貨安はインフレ率の上昇を招き、低迷するロシア経済に追い打ちをかけそうだ。
6日に突破した市中レートの1ドル=40ルーブルは「心理的な壁」とされた。7日も一時、同レートで39.98ルーブルまで下がった。
市中レートを追って動く公定レートも7日、前日比で0.7%安い1ドル=39.98ルーブルとなった。公定レートでも過去最低となった。対ユーロの公定レートも1ユーロ=50.07ルーブルと年初から11%下がり、中央銀行は断続的にルーブルを買い支える市場介入を実施している。
ルーブルの相場は、世界的な金融危機でロシア経済がマイナス成長になった2009年の2月に1ドル=36ルーブル台をつけ、史上最安値を記録した。その後、30ルーブル前後に持ち直していたが、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を編入した14年3月半ばには約5年ぶりに史上最安値を更新。危機が深刻になった8月末以降は下げ足を速めた。
背景にはロシア特有の要因も多い。
ウクライナ危機で欧米が対ロ制裁を発動し、投資家はルーブルを売った。ウクライナ東部で親ロ派とウクライナ政府が停戦で合意したにもかかわらず、ドネツク空港を巡り戦闘が続いている。親ロ派がこの空港を奪取すれば、対ロ制裁が追加される可能性もある。
外貨確保急ぐ
対ロ制裁で欧米での資金調達が困難になったロシア企業が市場でドルやユーロの確保に動いていることも、ルーブル安の一因だ。特に米国が7月半ば、ロシアの銀行や石油会社などの資金調達を制限すると、ドルやユーロ建ての債務返済を迫られたロシア企業が、外貨の確保を急いだ。
原油価格下落もルーブル安に拍車をかける。ロシアの代表的な油種ウラルズは9月初めに1バレル=100ドル前後の水準だったが、直近では90ドルを割り込んだ。石油と天然ガスは連邦予算の歳入の約半分を占め、14年暦年予算では原油の年平均価格を1バレル=101ドルと想定している。原油価格の下落が長引けば、歳入規模が圧縮されかねない。
9月16日には大手企業グループの持ち株会社「システマ」のウラジミル・エフトゥシェンコフ会長が逮捕され、私的所有権の保護や捜査機関の独立に対する不安が再燃した。ナビウリナ中銀総裁は10月2日、「(ロシアからの)純資本流出額が14年は900億ドル(約9兆8千億円)に達する可能性もある」と述べた。13年の純資本流出額は約630億ドルだった。
成長下振れも
急ピッチの通貨安で輸入品の価格上昇などが起き、インフレ率が高まっている。ロシアでは9月の消費者物価指数が前年同月比8.0%で、8月の同7.6%を上回った。8%は中銀の政策金利と同じ水準。物価高は景気を下支えしてきた個人消費や企業投資を減退させ、14年の実質成長率は政府予測の0.5%を下回る可能性が出てきた。
ロシアの金融調査機関インベストカフェの金融アナリスト、ミハイル・クジミン氏はルーブル相場が年末にかけ1ドル=38〜40ルーブルで推移するとの見通しを示した。「原油価格が反転する材料は少なく、10〜12月には企業の外貨需要が高まる」と説明。14年の実質成長率はほぼゼロ%と予想した。
[日経新聞10月8日朝刊P.6]
- ↑表題:ロシア中銀総裁が為替介入肯定、変動相場制移行方針:ルーブル下落に対抗し10日間で60億ドルの介入実施 あっしら 2014/10/14 01:52:31
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