http://www.asyura2.com/14/jisin20/msg/849.html
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以前の私の投稿をコメント欄を含め見て頂いているかた向けですが、
興味のある方は何かの参考になるのではという内容となっています。
私が東北地方太平洋沖地震を自然現象でなかったと考える理由(←以前の投稿)
http://www.asyura2.com/14/jisin20/msg/760.html
東北地方太平洋沖地震津波の一部の第一波の観測時刻などについて、
気象庁に質問をしたものに回答があったので全文掲載するのですが、
まずは今回の水害で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
まるであの時の津波のようだったという被災者の声がありましたが、
まさに鬼怒川の堤防が決壊しているその時、気象庁から回答が来て、
非常に驚きました。この国の危機管理は一体どうなっているのかと、
考えれば考えるほど心配になってきます。311の時もそうでした。
気象庁や報道機関、行政がしっかりしていればもっと助かったはず。
さらには太陽光パネル設置工事時の掘削が被害を拡大させたことも、
徐々に明らかになりつつあります。実際のところを追及すべきです。
誰も責任を取ろうとしないところが日本の最大の問題点と思います。
同じ失敗を繰り返さないように一人ひとりが出来ることをするしか、
もう対策のしようがありません。守ってもらえるわけがないのです。
そんな気持ちで私は気象庁に諸問題について見解を問うてみました。
私はただ本当のことが知りたいだけなのです。それしかありません。
そして誰かに教えてもらえるものではなく、自分で探る以外にない、
という信念を持っています。それはこれからも貫くつもりでいます。
とにかく以下の通りです。再び返信をするかは今のところ未定です。
【再送】平成23年東北地方太平洋沖地震津波の一部の第一波観測時刻について
気象庁ご意見・ご感想メール担当者殿
本年8月15日に私から気象庁様への質問とする以下のメールを送らせて頂きましたが、お返事はまだでしょうか。お時間がかかることは予想しておりましたが、何時まで待ってもございませんので、再度ご確認願います(誤字等一部訂正、質問を10点としました)。
私はこの度、一日本国民として気象庁殿にお伺いしたいことがあり、初めてメールを送らせて頂く者です。本名はお知らせできませんので、鈴木一郎(仮名)とさせて頂きます。日々の業務、本当にご苦労さまでございます。お忙しい中申し訳ございませんが、先の平成23年東北地方太平洋沖地震津波についてかねてよりお伺いしたいことがあり、どうしても気象庁様によるものとしてのお返事を頂きたく存じますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
それでは、早速質問に入らせて頂きます。
@平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震津波の第一波について、釜石験潮所では当日の14時45分(地震発生の一分前)、また大船渡検潮所と石巻検潮所において14時46分(地震発生と同時刻)に引き波が開始したという津波に関する観測情報が速報として発表された経緯を、それを取消し「不明」とされるまでの経過等含め出来るだけ詳しくお教え願います。
A気象庁様により既に出されている資料では「地震発生後約20〜40分にわたって見られた緩やかな潮位の下降」や「津波の引き波」という表現となっていますが、これらはいづれも地元紙で報道された時に用いられた「地震直後に全国的に発生した潮位変動」と同じ現象を指されているのでしょうか。それともまた別の事象について述べられたものでしょうか。
B津波であれば通常の潮位変動と異なるので波の判別が付くという風に思われますが、最終的に第一波観測時刻を「不明」とされたのはなぜでしょうか。またそれに関連して、速報値が“観測(波形図から判断)にあたられた職員のミス”や、津波ではない変動を津波と”勘違い”してしまったというような事実はあるのでしょうか。
C観測開始時刻の特定できる/できないについては保留にするとしましても、津波で間違いないとした場合に、今回どうしてそれほど早くに第一波が到達したのでしょうか。従来の考え方から行くと、いくら第一波とは言え説明できないほど早いことが分かりますが、気象庁様としては、これをどのように考えられているのでしょうか。
Dこれらの(釜石の検潮所・大船渡・石巻の検潮所で観測された)引き波が、「津波」ではないという可能性はあるのでしょうか。実際の記録のどの部分をどう見れば「津波」と判断できるのでしょうか。また、「津波」ではないとした場合に、東北地方太平洋沖地震とは全く関係のない現象である可能性はあるのでしょうか。あるとした場合、どのような現象でしょうか。
E津波が起きる原因として、地震、地滑り、海底地滑り、海底火山噴火、隕石衝突、核実験等があると言われていますが、それ以外で考えられる現象はありますでしょうか。たとえばダウンバーストにより津波が発生したりするのでしょうか。
F潮位変動と津波はどこが異なっているのでしょうか。観測データからどう判別されているのでしょうか。見分ける方法があるのでしたら、なぜ東北地方太平洋沖地震津波の第一波の速報値は「不明」へ訂正となったのでしょうか。速報値は担当者の判断のみによりすぐ発表されるものなのでしょうか。
G津波というより地震についてなのですが、人間の起こした地震のケースでは引き領域が生じることがあるのでしょうか。人工地震を自然地震と捉え間違えることはありますでしょうか。津波の場合、人間が起こした津波には引き波がないと言うことは出来るでしょうか。出来る場合、その根拠は何でしょうか。
H北朝鮮が核実験を行った時、気象庁様としてはその時の揺れが自然地震ではないことをどうやって調べられましたか。核実験を実施したという声明を出さずに行った場合、データ解析により自然地震ではないことはすぐに分かるのでしょうか。
I東北地方太平洋沖地震は通常とは異なる起きかたをしていたという会見を知っていますが、それは本当なのでしょうか。どうしてそういう地震が起きたと言えるでしょうか。また、これぞ地震というくらいのスケールの大きな、プレートテクトニクス理論をも持ち出すべきほどの地球規模の歴史的な地震が発生したのに、なぜそれが従来の教科書通りに説明できない起こり方をしていたのでしょうか。それを受けて、地震というもののメカニズムの解釈の仕方を見直す必要があるとは考えられないでしょうか。
以上、長くなってしまい、またお手数をおかけし申し訳ございませんが、10点の質問にお答え願います。もしお返事できない場合でも、こちら下のアドレスまで返信頂けますと嬉しく思います。
―――――
鈴木一郎(仮名)
○○○○○○○○○(←メールアドレス)
以上です。そして、やっと9月11日に回答がありました。
ではそのまま全文を公開させて頂きます。以下の通りです。
なお、担当者の個人名については最初から記載なしでした。
【気象庁HP】ご意見・ご感想への回答
鈴木一郎(仮名)様
気象庁ご意見メール担当です。
回答が遅くなり大変申しわけありません。
頂いた質問について、以下のとおり回答させていただきます。
津波という現象は、断層の運動等に起因する潮位の変化のことをいいます。気象庁では、沿岸の潮位の変化を監視しておりますが、この潮位の波形には、いわゆる「津波」の他に、潮汐(周期的な変化)や、地震の震動による変化、地殻変動による変化などが含まれています。
・@への回答
→ ご指摘の観測点の潮位データでは、地震発生とほぼ同時刻から潮位の変化がみられます。
地震発生直後の津波情報(津波観測に関する情報)の発表では、この各観測点の潮位の変化の開始時刻を津波の第一波の時刻として速やかに発表しました。
その後、データの精査や分析によりこの潮位の変化は、地震動に起因すると推定される地震発生直後からの短い周期の潮位の変化に、津波の引き波とみられる緩やかな潮位の変化が重なっていることが分かりました。このため、津波の引き波とみられる緩やかな潮位の下降が始まった時刻が特定できなかったものについては、潮位データからは第一波の時刻は特定できないものとして、平成23年3月地震・火山月報(防災編)でその旨を発表しました。
なお、各観測点での第1波到達を伝えた津波情報(津波観測に関する情報)の発表時点において、潮位の変化はこれらの両方が含まれていますが、津波による引き波による潮位の下降は不明瞭であり、これらを区別することはできません。
・Aへの回答
→ 地元紙の報道における「地震直後に全国的に発生した潮位変動」が具体的に何を指しているか当方では把握しておらず、気象庁の資料で記載している「地震発生後約20〜40分にわたって見られた緩やかな潮位の下降」や「津波の引き波」であるかは分かりません。
・Bへの回答
→ 最終的に第一波観測時刻を不明であるとした等の理由や、情報発表時の対応については、@への回答に記したとおりです。
Cへの回答
→ 津波は地下で発生した断層のずれにより海底地形が広範囲にわたって隆起・沈降することが主な発生原因ですが、東北地方太平洋沖地震ではこの隆起・沈降が東北地方の陸域にまでわたっていたことが推定されています。すなわち、東北地方の沿岸部自体が津波の発生源に含まれていたために、第一波が14時台に東北地方の一部沿岸に到達したものと推測されます。
Dへの回答
→ @への回答のとおり、今回の地震発生後の潮位の変化は、津波の引き波とみられる緩やかな潮位の下降の他に、地震動に起因すると推定される潮位の変化が含まれていると考えております。
津波の記録については、「気象庁技術報告第133号」の第2章2節2項において、津波の引き波と考えられる潮位の変化を記録した大船渡、相馬の観測点のデータを掲載(例えば図2.2.6の相馬観測点では14時46分から15時35分にかけて潮位がゆっくり下降)しておりますのでご参考にしてください。
Eへの回答
→ 津波とは、地震にともなう海底の地殻変動などにより、海水に凹凸が生じ、それが、波長が数キロメートルから数百キロメートルに及ぶ波となって海洋を広く伝わる現象です。
そのため、挙げられた現象以外にも津波を起こす現象は存在するかもしれません。なお、ダウンバーストによって津波は発生した事例は把握しておりません。
Fへの回答
→ @への回答に記したとおりです。
Gへの回答
→ 発破等の爆発により発生した地震では、地震計で捉えられる最初の揺れの方向(P波の初動)は通常すべての地震計で押し(上向き)となります。また、震源が地表付近の浅いところに決まります。このほか、爆発により発生した地震では、観測された地震波形に主要動(S波)による大きな揺れが明瞭に現れないなど、断層の運動によって発生する自然地震とは、地震波形の特徴が異なるため、それらを区別することができます。
なお、津波の原因となる現象は、その規模が少なくとも数キロメートル以上に及び、莫大なエネルギーを放出しなくてはならないため、人間の活動によって津波が起こることは、考えられません。
Hへの回答
→ Gの回答の通りです。
核実験においても、爆発により発生した地震ですので、地震計で捉えられる最初の揺れの方向(P波の初動)は通常すべての地震計で押し(上向き)となり、また、震源が地表付近の浅いところに決まります。このほか、観測された地震波形に主要動(S波)による大きな揺れが明瞭に現れないなどにより、自然地震でないことがわかります。
Iへの回答
→ 地震波や地殻変動、津波等の観測データの詳細な分析によると、東北地方太平洋沖地震では、太平洋プレートと北アメリカプレートの境界に沿った長さ約500km、幅約200kmに渡る断層が約3分間かけて破壊したことが分かっています。地震の規模を表すマグニチュードは9に達し、日本付近で起こった地震としては、観測機器による地震観測が始った19世紀後半以降で最大の規模でした。例えば、蓬田(2013)によると、世界的には、プレートの境界でマグニチュード9クラスの地震が発生することは知られていましたが、日本海溝周辺でこのような規模の地震が発生することは地震発生当時の地震学では一般的ではありませんでした。また、地震が発生したプレート境界面のうち海溝軸付近が大きくずれたことも当時の一般的な地震学の知見からは想定されていませんでした。
地震の発生メカニズムについては、いまだに研究途上であり、特に、東北地方太平洋沖地震のような巨大地震の発生メカニズムは、発生間隔が数百年以上と非常に長く、また、観測機器による詳細データが得られた事例も少ないため、いまだに解明されていないことが多くあり、大学等の研究機関で研究が行われています。
東北地方太平洋沖地震の起こり方に関する気象庁での解析を以下に示します。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/sourceprocess/index.html
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/sourceprocess/event/20110311far.pdf
参考文献
蓬田清. M10 地震の発生条件: 2011 年東北沖地震の新しい知見から. 北海道大学地球物理学研究報告, 2013, 76: 111-128.
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〒100-8122
東京都千代田区大手町1-3-4
気象庁地震火山部 ご意見メール担当
TEL : 03-3212-8341
e-mail : goiken09@met.kishou.go.jp
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という内容の回答全文でした。いかがでしたでしょうか。
私の質問の仕方が下手だ、というのは置いておくとして、
とりあえずは、こうして回答を引き出す事ができました。
色を付けたくないのであえて感想やツッコミは控えます。
皆さんの感想をコメントで頂けるとありがたく思います。
- 徹底?検証。爆発により発生した波が地震波より先に観測されるためには? やれやれだぜ 2015/10/05 22:18:06
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