http://www.asyura2.com/14/it12/msg/283.html
Tweet |
量子計算機の活用へ新会社 東北大の大関准教授ら
スタートアップ
2019/4/15 18:18
保存 共有 印刷 その他
東北大学の大関真之准教授らとスパークス・グループは15日、量子コンピューターをビジネスに活用する新会社を設立したと発表した。人工知能(AI)やビッグデータなど、関連する領域の研究者にも参画を呼びかける。量子コンピューターを自社課題の解決に使いたい企業と共同研究を進める。
新会社はシグマアイ(東京・港)で、大関准教授が最高経営責任者(CEO)に就いた。資本金や出資比率は非公表。大関氏はCEOと東北大准教授を兼ねる。量子コンピューターの応用が見込まれる分野に専門性をもつ他の研究者ら数十人が、大学などと兼業で参加することを見込む。
量子コンピューターの活用を検討する段階の企業に技術指導するほか、企業の研究開発にコンサルティングをする。具体的には、物流で最適な経路を選んだり、工場で働く人のノウハウや相性をもとに最適な人員配置を決めたりといった計算を瞬時に行い、最適な選択肢を含め複数の案を提示することが見込まれるという。
量子力学を応用した量子コンピューターは計算速度が現在のスーパーコンピューターをはるかに上回り、膨大な量の計算をリアルタイムに処理できる。スパークス・グループは未来創生ファンドを運用し、AIやロボット関連のスタートアップに投資する。スタートアップ企業を立ち上げから支援するのは今回が初めて。同社の阿部修平社長は「5〜10年後をめどに株式を公開できる会社に育てたい」と述べた。
AI研究室を香川県三豊市に、松尾東大教授に聞く
スタートアップ ネット・IT 中国・四国 AI
2019/4/15 18:02日本経済新聞 電子版
保存 共有 印刷 その他
人工知能(AI)分野のうち、ディープラーニング(深層学習)研究の第一人者である東京大学、松尾豊教授のサテライト研究室が14日、香川県三豊市にオープンした。最先端の研究をなぜ地方で進めるのか。三豊市財田庁舎で、松尾教授に地方の可能性について聞いた。
https://www.nikkei.com/content/pic/20190415/96958A9F889DE6E1E5E6EAE1EAE2E3E7E2E6E0E2E3EB9E93E2E2E2E2-DSXMZO4374836015042019LA0001-PB1-1.jpg
インタビューに答える松尾氏(14日、三豊市財田庁舎)
――サテライト研究室設立の目的を教えて下さい。
「大きなビジネスを、地方から生み出す。トヨタのような大企業が地方に生まれるとは誰も思っていなかった。トヨタやホンダのような世界的な企業が地方に生まれる可能性はある」
――地方であることが不利にならないのですか。
「ならない。むしろ若干有利なくらいだ。ディープラーニングで飛躍的に改善した画像認識とハードウエアを組み合わせることで、様々な作業を自動化できるようになる。地方には製造業の集積と、生産、農業、建設土木などの現場がある。実際に研究室と企業の共同研究も、半分くらいのプロジェクトが地方の製造業と関わっている」
「IT企業はネットがあれば世界中のどこでも成立しうるけれども、人が情報を求めて最終的に本社機能はシリコンバレーに集まる。日本では東京に集まる。しかしハードウエアを組み合わせた新しい産業となると、国も限定され地域も限られてくる。日本ならば東京ではなく地方になる。香川にも世界で商売をしている製造業があり、選択として悪くない」
「人が集まり情報交換するたまり場の必要性も薄い。オンラインでいつでも連絡が取れるからだ。情報の面でも地方のデメリットは少ない」
――世界的なビジネスを生むのはどんな企業ですか。
「スタートアップだ。
最初に企業が大きいか小さいかは関係ない。グーグルもアマゾンも始めは小さかった。最終的に大きくなれば良い。歴史的に見て、新しい技術が生まれたときに時代を変えるのは、意思決定にスピード感のあるスタートアップだ」
「例えば自動片付けロボットを作るとなったときに、大手の家電メーカーには従来の家電のラインアップがあるから、大きく逸脱する物を作るのは難しい。売れている物を作らなければならないからだ。いわゆるイノベーションのジレンマがある。そう考えると、新産業を担えるのは地方のスタートアップになる。連携する香川高等専門学校(三豊市)の学生に起業を促していく」
――地域と高専が組み、AIで新産業を生むモデルの可能性は。
「全国に広がる可能性をもっている。広島や愛知、北九州など日本には製造業の集積地があり、高専は全国に存在する。三豊発の取り組みが成功すれば先行モデルとして広がり、大きな利益を上げる企業が日本中で生まれるかもしれない」
「日本中で新しい産業が『いろいろ出てくるよね』という流れを作るのが、日本の勝ち筋だと思っている。自動車や半導体、アニメなど、自分たちのものに自信を持ち始めると、どんどん進化していった。そんな流れを作りたい。この取り組みを小さな話にしたくはない。香川出身だからということではなく、日本を強くするためにやっている」
(聞き手は櫻木浩己)
春割実施中!無料期間中の解約OK!
類似している記事(自動検索)
東大の松尾氏は講演などでも地元に協力している(香川県主催の講演会、2月1日)
東大のAI講座で地元中小の人材育成 香川県が開講[有料会員限定]
2019/4/3 6:00
香川高等専門学校詫間キャンパスではインフラを点検するロボットなどに人工知能(AI)を活用することを目指す(1月22日、香川県三豊市)
「1%」の高専が担う革新[有料会員限定]
2019/1/31 2:00
パネルディスカッションで討論する(左から)ジェネシスホールディングスの藤岡社長、日本貿易振興機構(香港)の宮下産業研究員、深?清華大学研究院の劉副院長(26日、大阪市中央区)
大商、中国・深?で商談会 スタートアップと協業探る[有料会員限定]
2018/11/27 18:37
講演するプリファード・ネットワークスの西川徹社長兼CEO(7日午後、東京都千代田区)
プリファード西川社長「IoTでソフトとハード融合」[映像あり]
2018/11/7 15:42
政府、「スタートアップ集積都市」整備へ
2019/3/29 11:36
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と川崎市が開いたスタートアップ支援拠点(川崎市)
NEDOと川崎市、スタートアップ支援拠点開設
2019/3/18 19:14
米エヌビディア日本代表 大崎真孝
日本テキサス・インスツルメンツで20年以上、営業や技術サポートなどに従事。2014年から米エヌビディア日本法人代表兼米国本社副社長。首都大学東京でMBA取得。
AI基盤の必要性
2018/11/21 6:30
講演するプリファード・ネットワークスの西川徹社長兼CEO(7日午後、東京都千代田区)
プリファード西川社長「IoTでソフトとハード融合」[映像あり]
2018/11/7 15:42
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43748810V10C19A4916M00/
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。