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日本薬剤師会によると在宅の75歳以上の高齢者だけでも残薬は年間およそ475億円分に上ると推計されています。
1000億円をはるかに超えるという専門家もいます。国の医療費はどんどん増えて39兆円を超えています。このうち薬剤費はおよそ8兆円で2割以上を占めます。
高齢になると高血圧や糖尿病など様々な病気を抱えるようになって1回に10種類以上の薬を飲む人も珍しくありません。
或る県における多剤投与の状況、後期高齢者医療広域連合の被保険者(75歳以上)に係る 平成26年12月の診療データより集計によると、5種類以上9種類の薬を同時に飲んでいる高齢者の比率は41.4%、10種類以上14種類が20.2%、15種類以上が7.1%と驚くべき現状です。
厚生省をはじめ各医療機関の残薬対策はと云えば、「全部残さず飲ませる指導をしている」と云うことです。
当然全部飲めば残薬はなくなるでしょう。しかし根本的に10種類にも及ぶ薬を毎日欠かさず飲ませると云うことがお年寄りにとって拷問に等しい無茶な強制であり、副作用等を考えると同時に飲む薬の種類を減らす努力こそが医療機関に求められるべきではないでしょうか?
根本対策を怠っている厚生省はじめ医療関係者は誰のために仕事をしているのでしょうか?。国民に向かって仕事をしていると云うより、製薬会社のために仕事をしていると云われても仕方がないひどい現状です。
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