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致死率99%、すい臓がんの恐怖 決定的な治療なし、原因はたばこ・肥満・飲酒
http://biz-journal.jp/2016/01/post_13404.html
2016.01.21 文=編集部 Business Journal
1月10日、ジャーナリストの竹田圭吾氏がすい臓がんのために亡くなった。竹田氏は、『Mr.サンデー』(フジテレビ系)『情報プレゼンター とくダネ!』(同)などにコメンテーターとして出演していたが、2013年11月に病気療養のためにすべての出演番組を一時降板。14年2月に復帰したが、以前と違う衰弱した姿に心配する声が多く上がった。
昨年9月には、自身ががん患者であることや、抗がん剤治療の副作用によって髪が抜けたためにかつらを着用していることを明かしていた竹田氏。最近は、さらにやせ細っていく様子にあらためて心配の声が上がっていたが、メディア出演は1月4日放送のラジオ番組『JAM THE WORLD』(J-WAVE)を最後に、帰らぬ人となってしまった。
竹田氏は昨年12月に51歳になったばかりで、がんに罹患した時は40代だったと思われる。「働き盛り」を襲う病魔の脅威は、世の中年世代にとっては他人事ではないだろう。
竹田氏を死に至らしめたすい臓がんとは、どんな病気なのか。新潟大学名誉教授の岡田正彦氏に聞いた。
「すい臓がんの一番の特徴は、がんの中でも死亡率が飛び抜けて高いことです。最近1年間のデータによれば、世界中で新たに『すい臓がんになった人』は21万6400人で、『すい臓がんで死亡した人』は21万3500人でした。罹患した人のほとんどが早期に死亡していることになりますが、この割合は過去から変わっていません。
直接の原因は不明ですが、間接的にすい臓がんの発生を助長する要因(リスク因子)について、いろいろとわかってきました。まず、遺伝するタイプがあり、肉親ですい臓がんになった人が1人以上いると、リスクが1.8倍ほど高まります。ただし、遺伝性のすい臓がんは全体の10%以下と考えられています。
リスク因子の代表は、たばこ、肥満、飲酒、糖尿病です。特にヘビースモーカーの場合は、まったくたばこを吸わない人に比べて、すい臓がんになる確率が2.2倍も高くなります。
BMI(肥満指数)が25以上の肥満の人は、それ以下の人に比べてリスクが2倍ほど高まります。飲酒については、必ずしも報告データが一致していませんが、最大で1.38倍ほど高まるとされています。糖尿病の人も要注意です。血糖値が10mg/dL上昇するごとに、リスクが14%ずつ高くなることがわかっています」(岡田氏)
■「何もしないほうが長生きできる」という研究者も
喫煙者と“メタボ中年”は、特に気をつけたほうがよさそうだ。また、すい臓がんの症状とは、どのようなものなのだろうか。
「症状はさまざまで、食欲不振や体重減少などによってすい臓がんが見つかることもあります。私の診察室では必ず体重測定を行っていますが、自覚症状はなくても、体重の変化だけで発見に至った患者さんもいました。
今のところ、決定的な治療法はなく、手術と『ゲムシタビン』という抗がん剤が標準的な治療とされてきましたが、効果はあまり期待できません。J.H.ルーベンスタインというアメリカの研究者は、遺伝性のすい臓がん患者について研究した結果、『何もしないほうが長生きできる』と述べてさえいます。
前述のデータから明らかなように、すい臓がんのリスクは自助努力でかなり低減させることができます。だから、気になる人は喫煙をやめ、肥満を解消し、お酒もほどほどにしてください。『血糖値が高い』といわれている人は、生活習慣の改善に励むことです。また、すべての人に共通する予防法は、野菜と果物をたくさん食べることです」(同)
恐ろしいすい臓がんのリスクを遠ざけるためには、やはり日々の生活習慣が大切なようだ。
(文=編集部)
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