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(回答先: 「日馬富士暴行問題の衝撃」〜まず多くの疑問が残る今回の問題をしっかり調査し、責任の所在を明確にし…/刈屋富士雄・nhk 投稿者 仁王像 日時 2017 年 11 月 26 日 20:37:42)
日馬富士引退 暴行問題の核心」(時論公論)
2017年11月30日 (木)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/285575.html
刈屋 富士雄 解説委員
昨日引退会見が行われた横綱日馬富士の暴行問題、今日開かれた日本相撲協会の理事会で、危機管理委員会の中間報告が行われ概要が見えて来ました。
又貴乃花親方が、警察の捜査が終わった時点で、貴ノ岩を危機管理委員会の聴取に協力させると明言しました。
今回の暴行問題の核心を整理し、相撲協会が抱えている課題を考えます。
(中略)
問題の暴行は、九州場所の始まる18日も前の、巡業中に起きました。この時の現場の責任者・貴乃花巡業部長が、事態の把握に動いていれば、場所中に混乱する事はなかったはずです。3日後に被害届を出していますが、この時から動いても遅くはなかったはずです。
危機管理委員会に報告しても、公にして、正当な裁きを主張できるポストが、巡業部長です。にも拘らず、その巡業部長としての職務を放棄し、師匠としての感情を優先させて、組織の対応を遅らせた責任は免れません。
又その一週間後に、被害届受け取った警察から連絡を受けながら、事態を把握できなかった相撲協会の危機管理委員会にも責任があります。初日まで10日あったわけですから、事態の深刻さを察知し、関係者から事情を聴いていれば、九州場所中の混乱は避けることが出来たはずですし、千秋楽・翌日の横綱審議委員会にも判断材料を報告できたはずです。
鏡山危機管理部長や八角理事長の責任も大きいと思います。
このように今回の問題の核心を整理してみると、日本相撲協会が抱える大きな課題が二つ見えてきます。
一つ目は、暴力に対する認識の甘さです。
10年前、力士暴行死事件を起こした相撲協会は、組織をあげて暴力追放に取り組んで来ました。確かに、稽古場での暴力・体罰は目にしなくなりましたが、稽古場以外で、未だ根強く残っていたことが今回露見してしまいました。
(中略)
二つ目は、公益法人としての自覚の欠如です。
日本相撲協会は3年前に公益法人に移行しました。それまでは、各相撲部屋の集合体でした。ですから、力士も各部屋に誓約書を出して入門していました。この体制は、江戸勧進相撲がスタートしてから330年間変わりませんでした。その結果、何か不祥事が起きても、師匠がすべての責任を負うべきという認識が根強く、組織としての対応が出来ず、責任の所在もはっきりしませんでした。つまり時代に対応できなくなっていたわけです。
そのままでは、公益法人として認可されない状況でしたが、亡くなった北の湖・前理事長の組織改革で、力士は相撲協会に直接誓約書を出して協会員として登録し、部屋を経営する親方も相撲協会と力士養成・委託契約を結ぶという形で、全体を一つの組織とし、責任の所在を明確にしました。
しかし、今回の相撲協会の対応は、まだ古い意識に引きずられ後手後手にまわっている印象は、ぬぐえません。
組織全体でしっかり対応していくという意識が共有されていれば、暴行問題が起こった直後に、協会内で情報を共有、警察への対応も含めて対処でき九州場所に入る前に、落ち着きを取り戻していたはずです。
まだまだ多くの親方が、公益法人の組織の認識が薄いという声が上がっています。3年間に歴史的な大改革を行って生まれ変わった今の組織を、理解していないばかりか、公益法人そのものを否定しているかのような行動は、公益法人としての存在を危うくしかねません。早急に全協会員の意思統一が必要です。
相撲界は、3日から冬巡業が始まります。
ちょんまげをつけた力士は伝統文化の象徴であって、暴力の象徴であってはいけません。一般社会の常識の中で、常識を超えた厳しい稽古の日々を送ってこそ、力士の存在価値があることをもう一度確認して欲しいと思います。
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