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世界中が注目していたアメリカ大統領選挙。
当確騒ぎからおよそ3週間。
世界は様変わりしたのだろうか。そして人々はどう変わった?
確かに大きな変化を感じていることには違いがないだろう。
しかしそれらは『もろ手を挙げて迎え受け入れるべき』よろこばしい「変化」なのだろうか?
まだ一ヶ月もたっていない。ちょっと前のことだ。思い出しながら聞いてほしい。
政府、市場経済関係者をはじめとした彼らの言説の中身、態度は確かに、選挙前と後で大きく変化した。だが本質は何も変わっていない。
われわれは変化の予兆を見ているに過ぎない。
しかし、まだどちらに転ぶかには予断のない状況がつづいてるといえるだろう。
まぁ、そのこと、われわれには確かに、渦中の人物の周りで騒いでいた「取り巻き連中の素性」がよりあからさまに表に表れてきたということはできるだろう。
これをよい変化と捉えるかはそれぞれにある。
とにかく、全体が何らかの「篩にかけられている状況」だということは言えるだろう。
一ヶ月前の新聞雑誌記事をもう一度見てほしい。
―「トランプが当選するなんてことがおこったら悪夢だ」―
そうささやかれていた。
そして、当確がでたらすぐにこう変わったのだ。
「安倍政権にとってクリントンよりよかった」
まず、言っていたことが真逆へと変わった。
それら言葉に見ることができるのは、列記とした裏切り行為があったということでしかない。
それとも、トランプが短命だと言うことを事前に察知しての大石クラ之助的行為であるだろうか?国民を守るため馬鹿を演じている?いや、それではどこからどこまで演技だと言うのか。もはやそんな境界線はどこにもない。こんな言葉は吐きたくないが他にたとえを知らないからこう言いおう。単なる売国奴だ。
どちらにしても、そこにあった態度は、国家の重責を担う立場、そして「人として」”あるまじき”信頼性の欠如した「身の軽さ」であると断ずる。
そしてそこで、メディアに露出するワイドショー司会者、コメンテーター、著名人らも、一夜明けてみな一同に変貌した。このことも同様に、人間社会の希薄な関係性、そして金の匂いと権益にのみ群がり追従する、社会の闇をより表ざたに浮き彫りにしたとんでもない事件だと理解する。
これはあまりにもでかすぎて輪郭がおぼろげで捉えられないだけで「重大な事件」そして社会的な責任を負うものである。
それを視聴する国民への影響は計り知れない。特に子供たちに。
口ばかりの大人社会は子供たちの世界にも侵食するだろう。
そして、中でもわが国の外交スポークスマンたちは、異口同音、「トランプは意外と”まとも”だ」
「彼は立派な紳士でビジネスマン。まかり間違ってもわが国と誤りは起こさない」
と、漫画でしか見たことがないギャグを体言した。
彼らは別段、普段、国民に「笑い」を提供して食べているのではない。
そして、これはまったく笑えない状況を迎えていることであると私は感じている。
そしてまた誰もが思うことだろうが、こうした変化をメディアはただ平然と捉えて、前日までの言質がなんだったのか、なんら釈明もしない。
「よい変化だとする言葉」を淡々と伝えて、それを支持するのみという彼らメディアのあり方、責任の無さ、その自覚の無さ、信用の無さ。この三拍子が暴露されたということだ。
当然、その発言の発信者たる政界関係者、エコノミストら経済界をとりまく人間の信頼性など木っ端微塵に吹き飛んだといえるだろう。
しかしそれらはすべて、考えようによっては、国民性に合わせたの彼らの身のこなし方なのである。
なぜなら、国民のほとんどは権威任せで自らは政治の責任などなんら背負おうとすることも無く、これまで同様、周囲に合わせて”空気”を読むことを嗜みとし、横の人間の顔色を見て、ただ首を縦か横に振るだけだと思われているのだから。
それがこの国の国民性だ。
そういわれてムッとするならまだ人としての手ごたえを感じるが、笑ってそれに同意する人間のほうが多いのではないか?
ちょっと権威的な圧力をかければすぐ靡く、実に軽い国民性だと思わせていることにも原因があるだろう。
そうした国民性としての「表現の軽さ」を彼らは熟知して同様に利用しているわけである。
いつからそうなってしまったかはそれぞれの胸に聞いてほしい。
既得権益、つまり目先の金に縛られているものほどよく知っているはずだ。
ここに対する国民の価値観の変化が必要なのである。
すでに権力の座にいるものは変わらない。
変えようとしても変えることなどできないのである。
なぜなら国民が変わらないからである。
そして”はじめから『トランプが勝つ』と予測していた”とにわかに騒ぎ出した人々。
これが一番意味が無い。というより節操が無い。
もし知っていたとするなら、この一連の株価の値動き、つまり、巨額の売りによる一時的な暴落、そしてその後にすぐ、設備投資、軍事関連株らによる買い戻しが入るということも容易に予見して、それに備えていたはずだ。
そのショックを事前にアドバイスもできていないで、予測していた、見事当たった、とただ言うだけでは、誰の何のためにどう予想していたのかがまるでわからない。
そもそも結果次第で、非常に単純に何を買えばいいのかの指針がはっきりすることになるのだから、あの時点でどちらも大統領として望まれていない人物であったのだから、どちらに票が集まるかなど誰でも予想できたはずだ。
よって、米富裕層は誰と相槌を打つことなく、上記権利をひとりひとりがその手に握っていたといことになる。
したがって事前に大きく暴落すること、そしてその後そこで明確に何を買うべきかも理解していた。
そういうことに当然なるはずだろう。
つまり、そうした考えの国民は単にクリントン支持者を偽装しつつ、総意として全体はすでに、株価の吊り上げを期待した目的へと大移動する予定調和を望んでいると言うことを理解していたと言うことになる。
それは米メディア全体がそれを実際的には把握していたと言うことになる。
たぶんその判断が決定的になったのは、メール問題に対する支持急落の時点からかもしれないが。
つまり、クリントンが落選することを事前に理解したとする者たちは、その準備を怠らなかった→予想ではなく確定した未来を選んだ→トランプを支持して投票していた、ということになる。
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[東京 15日 ロイター]
- 金融市場の動きが二分されている。
先進国株が上昇する一方、新興国株は軒並み大幅安。債券価格も急落している。
大規模な財政出動を期待する「トランプ相場」がきっかけだが、大きな背景には金融相場の終えんがある。
先進国の超金融緩和が転換点を迎え、財政拡大期待をベースにした業績相場に移行。
どの資産市場も同じような動きをする金融相場は、過去の残影となっている。
http://jp.reuters.com/article/trump-market-idJPKBN13A0QM
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そうした連中の思惑、そして節操の無さには開いた口がふさがらない。
世界に必要とされていないものは欺瞞である。
誰が何を求めても、何を欲求しても、そこには欺瞞しか残らないとする状況を誰が望むのか?
ここで篩いに落とされた新興国、企業を見れば、その後トランプが長く続かないことも容易に理解できるだろう。ただ、しばらくはそのおこぼれを求めて商売側は高い商品だけを軒並み店頭に並ばせ、その影響で年末年始なんらかの賑わいは続くと言うことになる。
しかしその後は急転直下の事態が再び起こるだろう。根本的には何も変わっていないし、むしろ望まない変化が招いた事態であるのだから。
もともと、誰にもまともな国の指導者として彼は求められていないのである。
接戦だったかどうかはさて置いて、政治の変革に真摯に期待していたまともな”元サンダース支持者”が、彼の落選後、クリントン支持に回らないことくらい明らかなものだったはずだ。
そして政治にしっかりと関心を寄せていたものは、「どちらも選ばない」が圧倒的多数だった。
結果、当選したトランプが、いくら好景気を演出したとしても、長くは続かないといえるのである。
常に問題は今、「何も変わっていない」と言う状況、振り出しに戻されるだけのことであるはずだ。
アメリカ国民は「トランプを当選させた」ことに誰もがいまだに、純粋に喜びを感じてなどいないからである。
これは、目先の金に動く金権主義者たちのための政治が、根本から変えていく予兆となる出来事となるかは、当事者の国民しだいと言うことになる。
そしてまた、このことで情けない現状を迎えたわれわれ国民にしても同じことである。
経済紙面では、バブル景気を歌って”トランプ効果”などと口を揃える始末。
公共の電波や紙面を使って罵り、政情不安を煽って騒ぎ立ててきた同じその口で、誰もが自己保身に走っているのである。あの時の険相などどこにもない。何も見えていない状況だろう。
平和を売って、機関銃が買われている。
そこでこぞって自分の投資株の上昇を期待して騒いでいるだけだ。
いざこざを生むためだけの軍事筋株の牽引によって値上がるのを期待し、それで物事がよくなるのだと騒いでいる。
何か彼らだけ魔法にでもかかったのかと耳を疑う。
俗に”詐欺まがい”の事件にあった、というのは、こうしたことをいうのではないのか?
被害届けを出すものが、加担者としての自覚なきままに妄信して、当事者だけが引き起こした事件のように振舞う。
いかがわしさの「典型」だ。
より強い催眠、または麻酔薬が効いて感覚が壊死状態に陥っている。
『話が違う!』から一転して、一夜明けたら「いや、話どおりトランプ氏はすばらしい」。
『指導者として信頼性を感じた』。
われわれは人間としての感性をどこかに置き去りにしているのではないだろうか。
一夜明けてすべては元に元通り。
大事な「痛み」を感じる器官を捨て去って、どこに向かおうとしているのか?
まったく望まない変化だけが押し進んでいるのである。
むしろ、そこでわれわれはこれを機転とし、契機と捉え、こうした事態をただ隠れて傍観するだけとせず、こうした憂き目に敢然と立ち向かっていかなくてはならないのではないか。
何を希求するのか。
その当たり前に要求すべき自らの価値を目覚めさせるべく、心の声を大にすることこそ自らに必要としているのではないのか?
そのことでしか社会は望ましい展開へと牽引することはできないのだと私は確信している。
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