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第一生命の米保険会社買収
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52596290.html
2014年06月02日 在野のアナリスト
今日の日経平均は大幅高しました。久しぶりに日経225型に買いが入り、NT倍率も拡大しています。ただ月曜日ということを差し引いても、2兆円にとどかない売買代金では、単に先物を弄って値を動かす層が、4日のECB期待を上乗せしている、としか見えません。よく米国市場が上昇すると、米経済への堅調さ、という説明をされる方もいますが、そうしたものはすでに織り込み済みであり、上昇した理由が見当たらないため、理屈をこじつけているだけです。今日の日本市場も、色々と理由を当てはめてみても、むしろ高転びしそうな水準まで上がった、というしかありません。
一つきっかけになった、5月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が、50.8と節目の50を上回ってきました。中国国家統計局発表のPMIは国営や大企業中心であり、政府の個別景気対策ともよべるものが、そこに集中した懸念はあります。つまり波及効果がどこまであるかは、先に発表されたHSBCのPMIが参考になりますが、49.7です。4月より大幅改善ですが、50は下回っており、未だに底打ちではない。あくまで景気循環の中で、好指標がでたというにすぎません。
しかし現状、他に材料もないので、そこに依拠して値を動かします。一方で、米ミシガン大消費者信頼感指数は81.9と、前月より2.2も低下した。米景気も、中国景気も斑模様。欧州ではEU離れが加速するような投票結果が相次ぎ、世界がさらに不安定化していく。しかし金融相場は、そうした不安定だからこそ金融緩和が必要とし、そこに理由をつけて投資環境を改善させようとします。今はそうした動きで、ほとんど説明できてしまうのが現状なのでしょう。
第一生命が、米保険会社プロテクティブライフを買収、という話があります。株式市場はこれを好感するのではなく、増資懸念から下落してきました。確証のある話ではありませんが、P社は買収で大きくなった中堅、あまり契約案件がよくない、ともされます。つまり個々の契約は、元々の保険会社で結んだものであり、それを束ねても管理が大変なだけで、時価総額経営をしてきたツケがあるのではないか? しかも良質な契約が多ければ、そもそも買収されてもいないわけで、この案件は第一生命がミソをひいてしまったのではないか? というのです。
しかも、こうした買収が成立する際、米国では助言会社の介入が当たり前です。今が売り頃、と判断されたのだとすれば、そこには裏があるとみていい。不動産価格にも一服感があり、米経済が当面、横ばいになるのなら、保険会社としてはこのタイミングで身売りしたとしても、好機とみえる点です。米国の好調が織り込み済みなら、運用益も上がりにくい。第一生命も、縮小する日本市場から、拡大する米国市場に活路をえたいところでしょうが、このタイミングが妥当だったかは、もう少し先にならないと評価も定まらないところなのでしょうね。
- アフラック 初の減収 医療・がん保険、競争激しく:日本国内:プルデンシャルGやメットライフアリコも苦戦 あっしら 2014/6/03 02:30:29
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