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藤巻健史 「日銀が国債を買えばいい」 ねずみ講と同じ?〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140324-00000005-sasahi-bus_all
週刊朝日 2014年3月28日号
“伝説のディーラー”藤巻健史氏は、今後国債の買い手がいなくなることをこう危惧している。
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3月5日の参議院予算委員会で麻生太郎財務相に質問した。質疑のなかで財務相は、「これだけ大量に国債を発行しているのに、長期金利が低位安定している。この理由を説明できた経済学者は一人もいない。日本国債には借用があるのだから、今後とも国債発行に関しては心配していない」と言った。
経済学者には難しくても、元ディーラーの私なら簡単に説明できる。日本銀行が大量に国債を買っているからだ。マネタリーベース(日銀が供給する通貨量)270兆円を達成するために、2012年末に89兆円だった長期国債の保有を今年末までに190兆円に増やそうとしている。2年間で100兆円の買い出動だ。
新年度予算案は例年どおり40兆円を超える赤字である。誰かが、この穴埋めに発行される40兆円分の国債を「買い増し」してくれなければならない。
国債の保有者が「売らない」だけではだめなのだ。新しい借金分を誰かが「買い増し」してくれなければならない。この買い増し役を日銀が引き受けているということだ。
しかし、日銀が、その買い増し役を降りる今年末以降が心配だ。誰が買ってくれるのだろう? マーケットは先を読むから、危機はもっと早いかもしれない。「日銀がさらに国債を買い増せばいい」と安易に考えてほしくない。「日銀が買い続ける限り債券価格は下がらない(=金利は上がらず、低位安定する)。だから安全だ」との考えは、「国民の財産がすべてねずみ講にシフトするまで、ねずみ講は破綻しない」との主張と同じだ。
- 藤巻氏は説明に失敗:低金利の根源的要因は最大の借り手であった企業部門が最大の貸し手になってしまったこと あっしら 2014/3/24 17:06:28
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