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2014.02.27
4月1日からの消費税増税に合せて、いろんな企業が商品の値上げを発表してるけど、今日27日、とうとう「日本コカコーラ」が4月1日からの値上げを発表した。新聞報道によると「炭酸飲料のコカコーラやコーヒー飲料のジョージアなど自動販売機で扱う缶入りの主力商品の価格を現在の120円よりも10円高い130円に引き上げる」とのこと。
あたしは、すぐに「はぁ?」って思った。何がって、この10円の値上げに疑問を感じたからだ。だって、消費税は5%から8%に引き上げられるんだから、100円の商品なら、今は105円で、4月1日からは108円になるハズだ。つまり、消費者の負担は「3円」ほど増えることになる。現行で105円の商品が「3円」ほど値上げになるのに、現行で120円の商品が「10円」も値上げになるなんて、おかしくない?
で、あたしは、さっそくケータイの電卓機能で計算してみた。缶コーラや缶コーヒーの現行の120円てのは5%の消費税が含まれた定価だから、まずは120円を1.05で割り算して税抜きの本体価格を出してみた。そしたら「114.285714円」になった。そして、これに4月1日からの新しい消費税率の8%を課した値段を出すために1.08を掛け算してみた。そしたら「123.428571円」になった。
つまり、消費税の引き上げぶんを正しく加算するのなら、缶コーラや缶コーヒーは「123.428571円」で売らなきゃならないことになる。だけど、日本には1円以下の貨幣がないので、1円以下は四捨五入するしかない。そうすると「123円」てことになる。それなのに「日本コカコーラ」は「130円」に値上げすると言ってる。本来なら「3円」の値上げで済む話なのに、3倍以上の「10円」も値上げするワケだ。
これは、何故かと言うと、自販機には1円玉や5円玉の釣り銭を払い出す機能がないからだ。ようするに、こうした自販機で扱っている単価の低い商品の場合は、10円単位での値上げしかできないということだ。だけど、このままじゃ、今回の「10円」の値上げの内わけは、「3円」が消費税の増税ぶんで、「7円」が便乗値上げということになっちゃう。そこで、便乗値上げを避けるために「日本コカコーラ」が考えた苦渋のアイデアが「内容量の変更や一部商品の価格据え置きといった方法を組み合わせる」ということだそうだ。
だから、コカコーラの自販機には、4月1日からは「130円に値上げされた飲み物」と「120円に据え置かれた飲み物」と「一見、120円に据え置かれたように見えるけど、実際は内容量が減らされて実質的には値上げされた飲み物」とが混在して並ぶことになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、新聞報道には「日本コカコーラだけでなく他社も同じような対応を余儀なくされるだろう」と書かれてたから、たぶん、遅かれ早かれ日本中の自販機の飲み物が少なからず値上げされると思う。だけど、こんなこと言っちゃうとミもフタもないけど、あたしの場合、もともと自販機で飲み物を買うことはメッタにないから、ほとんど影響はない。
あたしの場合、その自販機で買う以外に飲み物を入手する手段が何もなくて、今すぐに何か飲まないと死にそうなくらい喉が渇いてる時、そんな時にしか自販機のバカ高い飲み物なんか買わない。だって、自販機だと350mlの飲み物が120円もするけど、スーパーに行けば同じ飲み物の2リットルのペットボトルが200円以下で買えるからだ。あたしはコーラは飲まないから買ったことはないけど、いつも行くスーパーだと、1.5リットルのコーラのペットボトルがセールの時には128円で売られてる。これを考えたら、自販機で350mlの缶コーラを120円も出して買うことのバカバカしさが分かるだろう。
コーヒーなら、スーパーに行けば、ブレンディやネスカフェの900mlのペットボトルに入った微糖や無糖のそこそこ美味しいコーヒーが100円前後で買えるし、セールの時なら68円とか78円とかで買える。味は同じなのに、250mlで120円の自販機の缶コーヒーと、900mlで100円前後のスーパーのコーヒー、100mlあたりの単価を比較したら、まさに雲泥の差だ。
スーパーによっては、安い輸入の缶コーラとかを置いてるとこもあって、だいたい350mlのが40円くらいだ。あたしの行くスーパーには、コーラ、ダイエットコーラ、スプライト、ファンタオレンジ、ファンタグレープとかの350mlの缶が並んでて、どれも40円だ。もちろん、あたしは買わないけど、どうしても大きなペットボトルよりも飲み切りサイズの缶のほうが好きな人は、こういうのをマトメて買って冷蔵庫に入れとけばいいと思う。
ソフトドリンクだけじゃなくて、第3のビールや缶チューハイも、今は海外で作らせてる安い商品がある。大手のスーパーがマトメて作ってるやつだ。第3のビールも缶チューハイも、350mlが100円前後、500mlが125円前後だ。あたしは、ひと通り飲んでるけど、どこのスーパーのも、そこそこ美味しい。で、こういうお酒を飲んでていつも思うのは「自販機でコーラを買うよりも安い」ってことだ。だから、ますます自販機で飲み物を買うのがバカバカしくなってくるのだ。
‥‥そんなワケで、いくら「飲み物は自販機よりスーパーのほうが安い」と言ったって、4月1日から消費税が増税されれば、スーパーの安い飲み物だって同じように値上げされるワケだ。それどころか、飲み物に限らず、スーパーに並んでるありとあらゆる商品が値上がりするワケだ。商品の本体価格が据え置きであっても、レジで精算する時の支払い額は3%値上がりするワケだし、商品の多くは、もともとの値段が値上げされた上に消費税まで引き上げられるハズだから、消費者の負担は予想以上に大きくなるだろう。
何しろ、今回の消費税の増税は、本来は消費税の課せられない「非課税」のものまで値上げしてしまうほどだからだ。「日本コカコーラ」が値上げを発表した2日前の25日、損害保険大手の「損保ジャパン」、「日本興亜損害保険」、「あいおいニッセイ同和損害保険」の3社が、4月1日からの消費税増税に対応するために、主力商品である自動車保険の保険料を値上げする方針を固めたと発表した。あたしは「えっ?」って思った。だって、自動車保険などの保険料って「非課税」のハズだからだ。
だけど、謎はすぐに解けた。各保険会社の説明によると、保険料そのものは「非課税」だけど、保険の代理店への手数料だの、事故を起こした自動車の修理費だのにはすべて消費税が課せられてて、それらがすべて8%へと引き上げられるから、保険会社の支払い額もそれに合せて引き上げられることになる。だから、そのぶん保険料を値上げして、契約者に負担してもらう‥‥ってワケだ。ちなみに、これも「日本コカコーラ」と同じく、「他社も同じような対応を余儀なくされるだろう」って書かれてた。
‥‥そんなワケで、自動車保険の場合は、契約者全員の保険料が一律に値上げされるワケだから、見ず知らずの他人が起こした事故の修理費の増税ぶんまで、事故を起こしてない契約者たちが少しずつ分担して支払わされる形になるワケで、事故を起こしてない契約者たちはムカつくかもしれない。だけど、これは、自動車保険に限らず、保険という制度そのものがそういうシステムで成り立ってるんだから、文句を言っても仕方ない。
でも、自販機の飲み物の場合は、130円に値上げされた商品を買う人たちは、実際の増税ぶんの3倍以上、7円も多く支払わされることになる一方で、120円に据え置かれた商品を買う人たちは、増税ぶんを1円も支払わずに済むことになる。つまり、他人のぶんの税金まで支払わされる人たちがたくさん出てくることになる。たとえば、年収5000万円の社長と愛人が自販機で120円の飲み物を2本買い、年収200万円以下のフリーターが130円の飲み物を1本買ったとしたら、フリーターが社長と愛人のぶんの税金まで肩代わりして支払ったことになる。
自販機で130円の飲み物を1本買うたびに3倍の増税ぶんを肩代わりさせられるんだから、自分のぶんの他に、どこかの誰か、2人の増税ぶんを支払わされてることになる。これを解消するためには、自販機で飲み物を買う場合、3回のうち2回は、たとえ飲みたくなくても、たとえ嫌いな飲み物でも、120円に据え置かれてる上に内容量も減らされてない飲み物を選択するしかない。
‥‥そんなワケで、たかが7円でも、その飲み物が好きで毎日1本ずつ飲んでる人なら、1年365日で2555円も余計に税金を支払わされることになる。こんなおかしなことになるのも、日本が「軽減税率」を導入せず、人間が生きていく上で絶対に必要な食べ物や飲み物にまで、贅沢品と同じ税率を課してるからだ。他の多くの先進国のように「軽減税率」を導入するか、イギリスのように食べ物や飲み物、医薬品や書籍、電車やバスの運賃などの生活必需品を「非課税」にすれば、こんな不公平な徴収方法をしなくても良くなると思う今日この頃なのだ。
- 相変わらず消費税制度からズレまくりの勘違いブーイング:値付けも利幅も損切りも自由裁量というのが自由主義経済 あっしら 2014/2/28 03:59:44
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