http://www.asyura2.com/14/china4/msg/547.html
Tweet |
(回答先: Re: 習近平も腹を括ったか。中国は一度解体され、「中華連邦国」ぐらいのまとまりが良い。 投稿者 仁王像 日時 2014 年 7 月 30 日 20:21:38)
天安門事件で失墜した政権を持ちこたえさせたのが暴風雨のごとき反日キャンペーンであった(石平氏)。が、国家中枢の腐敗で自壊していかざるを得ないだろう
≪80年代に存在した温かい対日意識≫
80年代よいえば、中国にとっての「改革開放」時代であった。経済の立て直しという政権にとっての至上命題を成し遂げるために、ケ小平の「改革開放」路線が強力に推進されてきたが、その決め手となるのは、海外からの技術と資金の導入である。「幸い」なことに、中国の隣国には、日本という世界トップレベルの経済大国、技術大国があった。
当然のごとく、日本は中国の最大の「友好国」にされてしまった。官民を挙げて、日本との交流を全面的に推進することが国策となった。同じ「東洋人」としての親近感もあって、日中友好は、その黄金時代を迎えたのである。
その中で、私たち若者を含めた中国国民の大半は、日本に対して「憎しみ」を持つよりも、むしろ多大な好意を寄せて親しみを感じていた。つまりその時代には、私たち大学生も多くの中国国民も、決して日本を憎んだりなんかしていないし、反日感情というものも持っていなかった。
だとすれば、ここに問題がある。
私が90年代の後半に帰国した時に出会った多くの「反日青年たち」は、自分たちがそれほどまでに日本を憎んでいることの原因が、過去の戦争における日本軍の「無道」や「殺人」にある、と口を揃えて語った。
その原因は、一体なんいか。私の目の前に現れてきたのは、一つの恐ろしいほどの異常な反日宣伝と、反日教育の世界なのであった。
≪暴風雨のごとき、マスコミの反日キャンペーン≫
≪日本を憎むことが、「共産党擁護」へ走らせる≫
≪反日意識の高まりは“天安門以後”≫
中国において、ウルトラ・ナショナリズムが、未曽有の勢いで台頭してきたのは、江沢民政権の90年代である。そして1989年の「天安門事件」こそ、その歴史的転換点である。
≪13億人の人民を束ねる「神話」≫
天安門事件は、1949年の建国以来、中国共産党政権が直面した最大の危機である。そのような血まみれの武力鎮圧が実施された結果、共産主義の神話が、中国国民の心の中で跡形もなく完全に崩壊したのである。
こうした状況の中、新しいイデオロギーあるいは神話を作りだすことが、天安門事件直後に誕生した江沢民政権の至上命題となった。
江沢民政権がとってきた一つの戦略は、「愛国主義精神高揚運動」であった。13億の民を束ねていく神話として「愛国主義精神」という名のナショナリズムの浸透が、徹底的に図られたのである。
そして、愛国の情念と民族の敵にたいする敵愾心に燃える90年代以降の知識人や若い学生たちにとって、共産党政権はもはや敵ではなくなった。
【出典】「私はなぜ中国を捨てたのか」石平/ワック梶e10年
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。