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韓国・デパート崩壊から19年 死者502人、沈没事故との共通点とは
The Huffington Post 吉野太一郎 2014年06月30日
http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/29/sampoong-department-clash_n_5542344.html?utm_hp_ref=japan
1995年6月29日は、韓国・ソウルの繁華街にあった三豊(サンプン)デパートが崩壊した日だ。死者502人、負傷937人、行方不明者6人の大惨事だった。違法建築と、それを見逃していた許認可権限者、客を見捨てて逃げた経営陣など、「セウォル号」沈没事故との共通点が指摘される事故だ。
ハフィントンポスト韓国版ニュースエディターのウォン・サンユン氏は、以下のように表現している。
「1989年12月1日に開業した三豊デパートは、豪華でまばゆかった。売上高は業界1位、江南(カンナム)の富裕層を主な顧客にしていた高級デパートは、江南の象徴であり代名詞だった。
設計も型破りだった。空間を広くとった内部のデザイン。まるでアメリカのショッピングモールがそのままやってきたかのような設計。しかし、内部を広く見せるために、柱をつくらなかったと分かったのは、あとになってからだった」
6月29日午後2時、デパートの建物内は蒸し暑かった。室内温度が30度を超えても冷房が作動しなかったのだ。「エアコンが故障しており修理中です」との案内放送が流れた。しかし原因は別にあった。
三豊デパートは、もともとオフィスビルとして設計された。しかし突然、デパートに変更されることになり、中の構造物を撤去して空間を無理やり拡張した。エスカレーターを設置するために床に穴を開け、建物を支える柱の直径は4分の1になった。
三豊デパートの会長は、各種の許認可に絡んで公務員に賄賂を贈ったり、会社の金を横領していたりしていたなど4種類の容疑で逮捕された。最終的に業務上横領を除く懲役7年6カ月の実刑が確定した(2003年、出所後に死亡)。
ハフィントンポスト韓国版のウォン氏は、こう結んでいる。
「違法設計、手抜き工事、無資格者による監査、無理な売り場増設と増築、無断用途変更など、違法建築のすべての要件を満たしたのが三豊デパートだった。
『そのまま待機しろ』と案内放送して、470人以上の乗客を残したまま脱出したセウォル号の船長のように、三豊デパートの経営陣もそうしたのだった」
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