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記事入力 : 2014/06/24 11:17
乱射兵逮捕に43時間、軍のずさんな対応が相次ぎ発覚[朝鮮日報]
逮捕までの軍の対応は問題だらけ
21日午後8時15分、江原道の山間部で警戒勤務中だった兵長(22)が銃を乱射して5人を殺傷して逃走し、23日午後2時55分に自殺を図ったところを逮捕された。この43時間の韓国軍の対応をめぐっては、全体を通してさまざまな問題が明らかになった。
韓国国防部(省に相当)のキム・ミンソク報道官は23日、定例のブリーフィングで「本日午前8時40分ごろ、兵長の逮捕作戦の過程で誤射があり、1人が負傷した」と発表した。
負傷したのは上等兵で、右のこめかみを銃弾がかすめ、ヘリコプターで病院に緊急搬送された。命に別条はないという。
誤射が起こった場所は、軍幹部3人が兵長に投降を呼び掛けていた場所から遠く離れていたという。一方では兵長に投降を呼び掛けていながら、全く別の場所で味方同士誤射が発生したことから、作戦行動が統率されていなかったことがうかがえる。キム報道官は「包囲網が狭まって将兵が緊張状態にあり、誤射が発生したようだ」と釈明した。
韓国軍は、兵長が逃走してから2時間後、軍最高レベルの非常態勢を意味する「珍島犬1」を発令した。非常態勢を発令するのに、普段より2倍以上時間がかかっていた。「珍島犬1」が発令された場合、軍と警察の合同作戦が展開されなければならない。しかし軍は、発令されたことを警察に伝えなかった。このため問題の地域を管轄する高城警察署は、2日目の午前2時25分ごろにテレビニュースを見て、事実関係を軍に確認したという。
兵長は、事件を起こしてから18時間後の22日午後2時17分、事件現場から10キロ離れた高城郡明波里付近の山中で発見された。このため「軍は早期に逃走ルートをきちんと遮断できなかったのではないか」という批判の声が上がっている。
兵長と軍は、22日午後2時23分から数度にわたって銃撃戦を繰り広げた。明波里一帯の住民は銃声を聞いて不安に震えたが、軍は特に避難措置を取ることはなく、午後5時20分にようやく、夜間の交戦に備えて住民約540人を付近の学校に避難させた。
チョン・ヒョンソク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/06/24/2014062401527.html
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記事入力 : 2014/06/24 11:17
兵士全体の10%は精神面に不安抱える「関心兵士」[朝鮮日報]
入隊前の人格検査で精神面の健康異常者と判定されながら、現役兵士として入隊し、最前線の師団に配属されたA、B等級の「関心兵士」(監督・観察が必要な兵士)が兵士全体の10%に達することが分かった。このため、前線地域で今後、再び銃乱射事件など不測の事態が起きかねないとの指摘が出ている。
■人格検査の異常判定者、85%が入隊
兵務庁はメンタル面で弱い人物を見つけるため、徴兵検査対象者全員の人格検査を実施している。第1次検査で異常が認められた人は、臨床心理士による個別面談など第2次検査を受ける。
兵務庁が国会に提出した資料によると、2012年には第2次検査で異常が認められた人の85%が入隊可能との判断を受け、兵役に就いた。2008−11年もその割合は80−86%に達した。背景には少子化による兵役対象者の不足、兵役期間短縮などがあるとされる。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代、兵役期間は24カ月から18カ月に短縮が決まり、李明博(イ・ミョンバク)政権時代に21カ月に凍結された。一般に兵役期間が1カ月短縮されると、毎年1万人の追加入隊が必要となる。このため、これまで補充役(公益要員)判定を受けていた人が入隊するケースが増えている。集団生活への適応度が低い一人っ子が増えたことも関心兵士が増加する一因だ。
軍での生活に適応できないか、事故を起こす可能性があるために関心兵士に分類された兵士は、比較的程度が軽いC等級も加えると、全体の20%に達するとの分析もある。離婚家庭や孤児などを加えると、関心兵士の割合は実際には25%まで上昇するという。
現在、陸海空軍の関心兵士のうち事故高リスク群に相当するA等級は兵士全体の3.6%の約1万7000人。B等級まで含めると、その割合は10%前後に上昇。陸軍だけで約4万人に達する。今回事件が起きた第22師団にもA等級300人、B等級500人、C等級1000人の関心兵士がいる。
国防部(省に相当)が国会に提出した資料によると、前線に展開する10個師団で人格検査での異常者が占める割合は兵力全体の5%程度だ。最も高い師団は8.7%、第22師団は6.7%で、全体では5番目だ。
国防部傘下の韓国国防研究院(KIDA)が昨年分析した結果によると、全将兵の事故リスク群は平均4%だが、今回事件が起きた第22師団は3.6%だった。
■無人警戒システムの導入を
鉄条網の警備を担う前線の師団指揮官は「前線勤務の特性上、人格検査異常者や関心兵士が事故を起こす可能性は後方部隊よりもはるかに高くならざるを得ない」と指摘した。
第22師団のような東部前線、中東部前線は険しい山岳地帯にあり、1日に上下する階段が数百段から1300段に達する。肉体的ストレスはおのずと高まる。疲労とストレスを解消する施設は不足しており、哨所(しょうしょ)勤務兵力に対する心理カウンセラーの数も非常に限られている。
韓国軍関係者は「過去10年間余りで、(兵士が生活する)生活館(内務班)の現代化が進められたが、最前線の鉄条網では大隊級以下の部隊で古いテントを使っているところも多い」と話した。
このため、最前線部隊の勤務環境や部隊運用システム、警戒システムを画期的に変えていかない限り、同様の事件・事故が再発することが懸念される。2020年代初めからは兵力資源が激減し、関心兵士が入隊する可能性が高まることが避けられない状況だ。兵営施設の現代化、関心兵士の管理強化はもちろん、鉄条網勤務の期間短縮などが解決策として示されている。
さらに、根本的には兵士の代わりに、監視設備、遠隔操作可能な機関銃などで構成する無人警戒システムを導入し、警戒兵力を減らす必要がある。
KIDAのキム・グァンシク博士は「哨所での勤務を現在の6カ月から3カ月程度に減らす必要があり、無人警戒システムも積極的に導入すべきだ」と指摘した。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/06/24/2014062401528.html
- 逮捕された乱射兵、遺書でいじめ示唆:前線への配備が“適応不良”への組織的なイジメ(ないし懲罰)の可能性もあるだろう あっしら 2014/6/24 13:03:42
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- 「捜索部隊が撃たれた中尉を見捨てて逃げた」 目撃住民が証言 あっしら 2014/6/25 16:38:23
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