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韓国沈没船リポート ついに高校生までもが「打倒・朴政権」
http://gendai.net/articles/view/newsx/150041
2014年5月8日 日刊ゲンダイ
「大人を信じるな、政府を信じるな、新聞を信じるな」
追い込まれる朴大統領/(C)AP
旅客船「セウォル号」沈没事故を機に広がり始めた韓国の朴政権打倒運動。珍島に近い木浦駅前広場には、6日までに約140万人が訪れたという臨時の弔問所があるが、そこから約10メートル離れた横断歩道の横には「朴大統領は責任を取れ!」と辞任を要求する横断幕が張られていた。
これまではこうした運動は市民団体が中心だったが、ここにきて状況が様変わりしつつある。高校生たちが青瓦台(大統領官邸)のホームページなどに「大統領は責任を取って辞めろ」とのメッセージを次々と寄せ始めているのだ。
青瓦台のホームページには4月末、「あなたが大統領でいてはいけない理由」と題した掲示板が開設された。すると閲覧者が殺到し、システムが2時間以上もダウンするという騒動が起きた。
ある高校3年生はこの掲示板に「到底我慢できないので、命をかけてこの文章を残します」と記し、「どの国民が見ても、どの学生が見ても、今の大統領は明らかに憲法に違反している」と厳しく指摘していた。
珍島港の家族待機用テント脇にも、慰問に訪れた人々がメッセージを書き込める掲示板がある。その中にも「大統領は責任を取れ」といった高校生の書き込みが多く見られた。「大人を信じるな、政府の言うことを信じるな、新聞のことを信じるな」と辛辣(しんらつ)な意見も多く、高校生らの怒りの矛先が政府やマスコミに向かいつつある状況が分かった。
こうした若者の動きと呼応するように、3日付のハンギョレ新聞は、朴大統領の下野を求める哲学者でハンシン大学のキム・ヨンオク教授の記事を紙面を大きく割いて掲載した。内容はこうだ。
〈1950年6月25日、朝鮮戦争が勃発したとき、当時の李承晩大統領は内閣メンバーにも通知しないで極秘裏にソウルからテジョンに逃げ出し、あたかも自分はソウルで指揮を執っているようなウソの声明を出した。セウォル号が傾いて沈没しかけているのに、政府の誰もが主体的な判断ができず、救出可能なゴールデンタイムを浪費させた。今回の事故で決定権者が存在せずに漂流していることを立証した〉
〈朴大統領は責任ある機関の責任者を処罰する、国家を大改造すると言っているが、このまま朴大統領を中心に存在すれば今後も悪循環を重ねるだけである。朴大統領は辞任するのが道理である〉
1960年4月に当時の李承晩大統領を退陣に追い込んだのは学生のデモだった。その「4・19革命」が再び起きる可能性も出てきた。
(日刊ゲンダイ特派ジャーナリスト・太刀川正樹)
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