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2013.09.20
シリアの体制転覆に利用しようとしたサリン問題は国連の調査が杜撰で、反政府軍指弾の報告書も
《櫻井ジャーナル》
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/
シリアの体制を倒そうとしている勢力はプロパガンダを使ってきた。リビアでも同じことが言えるが、独裁者に人民が立ち向かうというストーリー、あるいは巨人のゴリアテに挑む青年ダビデという構図で侵略を正当化している。
昔から戦争には宣伝の要素はあるが、1990年10月に有名な出来事があった。この年の8月にイラク軍がクウェートへ軍事侵攻、10月にアメリカ下院の人権会議へ「ナイラ」なる少女が登場し、アル・イダー病院でイラク兵が赤ん坊を保育器の中から出して冷たい床に放置、赤ん坊は死亡したと訴えたのだ。後に、この少女がアメリカ駐在のクウェート大使の娘であり、証言は嘘だということが判明する。この証言を演出したのがPR会社のヒル・アンド・ノールトン。
広告会社は「戦争を売る」ため、具体的な「敵」を作るべきだと判断、考え出されたのが「悪の枢軸」、つまりイラン、イラク、朝鮮の3国。コリン・パウエル国務長官の次官だったシャルロット・ビアーズも広告業界の大物で、プロパガンダの基本方針として「単純化」と「浅薄化」を徹底した。この手法を小泉純一郎も採用したようだ。
「西側」がユーゴスラビアに軍事介入する際にも広告は重要な役割を果たした。クロアチアやコソボのアルバニア勢力はPR会社のルダー・フィンと契約、セルビア人を悪役に仕立てていく。そこに絡んでくるのがHRWのような「人権擁護団体」。架空の虐殺話やレイプ事件をメディアが発信、「人道的軍事介入」を人びとに納得させていった。
「アラブの春」では「サルバドル・オプション」や「コソボ方式」が話題になったが、つまり「死の部隊」と「プロパガンダ」を重視するということだろう。エル・サルバドルとコソボには「麻薬による資金調達」という共通項もある。
シリアで戦闘が始まると、CNN、BBC、アル・ジャジーラといったメディアはシリア政府が「市民を弾圧している」と宣伝し始める。その情報源は「活動家」や「人権団体」で、そこが発信する情報をそのまま垂れ流していた。
そうした情報源の中で特に有名だったのがシリア系イギリス人のダニー・デイエム。政府の弾圧を訴え、外国勢力の介入を求める発言を続けていたのだ。「西側」のメディアも精力的に彼の「情報」を流している。(例えば、ココ、あるいはココ)
Homs witness: 'Pieces of bodies, children, women'
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-16913414
Homs activist: Where is the UN? Where is America?
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/9073755/Homs-activist-Where-is-the-UN-Where-is-America.html
ところが、彼のグループが「シリア軍の攻撃」を演出する様子を撮影した映像がインターネット上に流出してしまう。彼を使っていたメディアは赤っ恥をかいたわけだが、その後も反省せず、プロパガンダを続けている。
Truth About Danny Abdul-Dayem
http://www.youtube.com/watch?v=p-DCZxsrt9I&feature=player
今年3月にアレッポでも化学兵器が使われたと問題になった。このときはシリア政府が調査を要請したが、イスラエルのハーレツ紙は状況から反政府軍が使ったと分析、国連独立調査委員会メンバーのカーラ・デル・ポンテも反政府軍が化学兵器を使用した疑いは濃厚だと発言している。ロシア政府も独自に試料を分析、サリンや砲弾は「家内工業的な施設」で製造されたもので、反政府軍が使ったと推測している。
Analysis || Jihadists, not Assad, apparently behind reported chemical attack in Syria
http://www.haaretz.com/news/middle-east/jihadists-not-assad-apparently-behind-reported-chemical-attack-in-syria.premium-1.511680
U.N. has testimony that Syrian rebels used sarin gas: investigator
http://www.reuters.com/article/2013/05/05/us-syria-crisis-un-idUSBRE94409Z20130505
そして8月、ダマスカスの郊外、ゴータで化学兵器が使用されたと反政府軍やその支援国が宣伝を始める。国連の調査団がダマスカスへ入るタイミングを狙ったかのように攻撃があったわけだ。あまりに無茶な設定に思えたが、アメリカ、イギリス、フランスはシリア政府に対する攻撃へ向かって動き出す。
今回は3月と違い、反政府軍が支配している地域が攻撃されたのだが、シリアのセント・ジェームズ修道院の尼僧であるマザー・アグネス・マリアムは疑問を感じ、独自に調査して報告書(PDF)を国連に出している。
http://www.globalresearch.ca/STUDY_THE_VIDEOS_THAT_SPEAKS_ABOUT_CHEMICALS_BETA_VERSION.pdf
攻撃は8月21日の午前1時15分から3時頃(現地時間)にあったとされている。つまり大多数の住民は寝ていた時間なのだが、犠牲者がパジャマを着ていないのはなぜか、家で寝ていたなら誰かを特定することは容易なはずだが、明確になっていないのはなぜか、家族で寝ていたなら子どもだけが並べられているのは不自然ではないか、親、特に母親はどこにいるのか、子どもたちの並べ方が不自然ではないか、「遺体」が使い回されているのはなぜか、遺体をどこに埋葬したのか・・・・・
以前にも書いたことだが、ゴータへの攻撃が行われる10日ほど前、反政府軍がラタキアを襲撃し、 200名とも500名とも言われる住人が殺され、150名以上が拉致されたと言われている。ゴータでの犠牲者を撮影したとされる映像の中に、ラタキアから連れ去られた住民が含まれているとする証言もある。クルド系住民も反政府軍に襲われ、虐殺されるだけでなく誘拐されているので、そうした人びとがゴータで犠牲者として使われた可能性もある。
Syrian rebels accused of sectarian murders
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/10236362/Syrian-rebels-accused-of-sectarian-murders.html
9月16日に国連が公表した報告書はサリンの分析だけをしたもので、しかも杜撰なものであり、しかも犠牲者の調査が行われていない。その根本的な部分を尼僧が個人的に行っている。
- 国連調査団の報告書が杜撰で疑問が噴出、再調査も検討 《櫻井ジャーナル》 stix 2013/9/20 18:17:07
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