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ロシア・トゥデイは、トルコの基地からイスラエル機がシリア攻撃と報道
◆7月16日
シリアに対するイスラエルの攻撃が今年に入ってからも何回かあったが、その攻撃がトルコの空軍基地から発進した航空機によるものがあったという情報を得た、とロシアのメディアが報じた。
シリアのシーア派の流れを汲むアラウィ派のバース党が支配するシリア政権はスンニー派の多いアラブ・イスラム諸国からは良く思われていないが、少なくとも同じイスラム教徒であり、兄弟国家としての位置づけのはずなのに、そのシリアに対する、アラブ・イスラム教徒の敵とも言えるイスラエルが攻撃するのを、トルコが手助けしたとあれば、アラブ・イスラム世界で深刻な論議を呼ぶ可能性が出てきたといえるだろう。
なぜトルコのエルドアン政権はシリアを攻撃するイスラエルの手助けをしたのか、と問われれば、目的を共有するから、と言えるだろう。トルコは既にシリアのアサド政権打倒を目指す、イスラム教過激派の訓練基地になっており、また彼らの避難所にもなっている。あるいは彼らに対する武器供与が行われる場所でもある。トルコもイスラエルもシリアのアサド政権を倒したい、という要求を共有していることになる。
しかしそれだけでは、自国領土をアラブ・イスラム教徒の敵としてのイスラエルに基地として使用を許諾するまではできないだろう。それができたとしたら、それはエルドアン自身が隠れユダヤである、という点に行き着くことになろう。イスラム教徒を装いながら、中味はユダヤ人であるということが、そのような行為をさせるまでになれた真の理由であろう。
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●ロシア・トゥデイ:イスラエルのシリア攻撃はトルコの基地から
http://rt.com/news/israel-strike-syria-turkey-089/
【7月15日 Russia Today】
イスラエルは最近行ったシリアに対する海からの攻撃で、トルコの基地から発進したと信頼できる筋がRT(ロシア・トゥデイ)に語った。7月5日のラタキアに対する攻撃の責任を問われた後、イスラエルは先週以来、詮索の的になっている。
トルコが他のムスリム国家に対するイスラエルの攻撃を支援したというニュースは、その情報が確認された際には深刻な問題を惹き起こしかねないだろう。
「我々の情報筋は、イスラエル航空機はトルコの軍事基地から発進し、海上からラタキアに接近、シリアの領空外にあることを確実にして、シリア空軍の正当な標的にならないように行動した」とRTのポーラ・スライアーは報じている。
これに反応して、トルコはシリア攻撃でイスラエルはトルコの基地は使用していない、と否定した。
トルコのアハメト・ダブトグル外相はメディアに対し、この事件に対する現存する報道は「完全に間違っている」と語り、そのような噂を流す者は「背信行為」を行うものである、と語った。
「トルコはそのような”攻撃”にいささかも参加してはいないし、そのパートナーでもない。このことを言う者たちはトルコの力と評判を貶めようとしている」と彼は語った。
RTからコメントを要求されて、モスクワのトルコ大使館は、「我々は公式に、この言いがかりは完璧に真実ではないと言っておく」と応じた。
イスラエルもまたRTに対してはコメントを控え、この件については否定も肯定もしなかった。
イスラエルの首相オフィスはRTに対して、彼らは「あなた方の放送に関わる事はしない」と語った。一方、イスラエル国防軍のスポークスマンは、軍は「この件ではコメントはしていない」とそのスタンスを新たに示した。
トルコとイスラエルの関係は2013年3月までは緊張したものだった。これは3年以上前に起きた、小艦隊事件の結果のせいだ。イスラエルが謝罪を拒絶することに抗議して、トルコはイスラエル大使を追放、軍事的関係を切ったことがあった。
両国は、イスラエルのネタニヤフ首相がトルコのエルドアン首相に対し謝罪を表明してから関係正常化が成された。
トルコは外国からの戦士らをシリアに侵入する前に自国領土内で訓練を施しているということが知られている。
7月5日の攻撃の少し後、自由シリア軍(FSA)はこの攻撃について反政府勢力は関わっていないと語った。この攻撃ではラタキアに格納されていたヤホント対艦ミサイルが破壊された。
「これを狙ったのはFSAではない」と、FSAの最高軍事評議会スポークスマンはロイターに語った。「これは反政府勢力が実施した攻撃ではない」と語った。
このFSAは、この攻撃が、「空爆か、ないしは地中海の艦船からの長距離ミサイルによって成されたものだ」と示唆した。
反政府側は大規模な爆発があったと語り、その火力は自分達の持つ火力をしのぐものであったと語った。彼らはこの攻撃がイスラエルが保有するような、最新の軍事兵器を使用して行われたと推測した。
13日、アメリカ高官らは、匿名を条件に、この爆発にイスラエルが関わっていることを暴露した。攻撃の破壊の規模あるいはミサイルの数などに関しての詳細は語らなかった。
同時に、イギリスのサンデー・タイムズ紙は、ロシア製のヤホントP-800 対艦ミサイルが標的にされ破壊された、と語った中東の情報機関の情報を引用した。しかしながら、この新聞は、イスラエルの潜水艦が攻撃を行ったとして、空爆ではないとした。
ネタニヤフはこの報道について14日、CBSテレビの「フェイス・ザ・ネイション」に語る際、コメントを控えた。
「私のポリシーは、危険な兵器がレバノンのヒズボラに渡ること、あるいは他のテログループに渡ることを阻止することにある。我々はそのポリシーを貫いている」とネタニヤフは語った。「そして我々は、やったかやらなかったか、を語ることはしないのがいつものやり方だ」と語った。
最近のシリアへの攻撃がイスラエルによって成されたということがはっきり証明されれば、7月5日の攻撃は今年、シリアに対する攻撃の4度目のものになる。以前の3回の攻撃は、ダマスカス一帯を狙ったもので、1月30日、5月3日、5月5日に行われた。
1月下旬、ロシア製SA-17-地対空ミサイルを輸送していた車列を空爆したのが、6年間無かったイスラエルによるシリア領空侵犯が行われた最初である。
5月には、イランからのファテ-110ミサイルの積荷を標的として2日間に渡る空爆がイスラエル機によって成された。そのミサイルはレバノンの南部からテルアビブを攻撃できる能力を持っている。
中東専門家で歴史家のタリク・アリはRTに対して、イスラエルはシリアに対してヒズボラに力を付けさせない為に攻撃を続けると語った。
「ヒズボラはイスラエルにとっては雄牛の前の赤い布切れのようなもので、イスラエルは何回もやってみたがそれを一掃できずにいる。今、彼らはシリア政権を弱体化させるか完全に破壊することで、それを成し遂げようとしている。それで彼らは間接的に反政府勢力を支援しているのだ」とアリは語った。「イスラエルは自分達は法の枠外に存在する国だと考えている」と語った。
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