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「なぜこのようなソフトを作ったか」(EJ第3662号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/378826256.html
2013年10月30日 Electronic Journal
昨日のEJで述べたように、「選定くじソフト」では、審査員
になれない者や辞退者を外す処理を手作業で行うので、そのさい
に特定年齢以上の者を外したりするなどの不正行為を行うことが
できます。
この作業をした後で立会人(判事・検事)の立ち会いの下で、
候補者リストを印刷して立会人に交付し、そのうえで「選定の実
行」ボタンをクリックし、審査員と補充員を選定します。これと
同時に手作業で修正などをした記録はすべて消去され、記録は一
切残らないのです。
そのうえで「選定録等の印刷」ボタンをクリックして、選定さ
れた審査員と補充員の選定録を印刷し、立会人2人に認印をもら
えば選定作業は終了するのです。
「選定くじソフト」のマニュアルには出ていないのですが、こ
のソフトでは、エクセルで作成した名簿ファイルを登録すること
も可能であり、選びたい審査員のファイルをエクセルで作成し、
それを登録して候補者ファイルから選定することも可能です。
この「選定くじソフト」の問題点については「日刊ゲンダイ」
/2012年2月16日号が取り上げています。
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選定ソフトに詳しい関係者が言う。「操作マニュアル上は、暗
号化された選管の名簿しか読み込めないことになつていますが
実際はエクセルファイルで作った名簿でも読み込めます。つま
り、候補者名簿に名前がない人を後から潜り込ませることがで
きる。そして、当選させたい人以外はすべて不適格の欄にチェ
ックを入れて抽選を行えば、意図する人だけが残る。つまり、
恣意的に審査員を選ぶことは可能なのです」。あらかじめ小沢
に反感を抱いている人物を選定して送り込むこともできるし、
政治的に興味がなさそうな若者だけを選ぶことだって自在だ。
「さらに、抽選結果をプリントアウトした瞬間にデータが破棄
される仕様になっています。仮にインチキをしても、証拠は残
りません」(前出の関係者) ──志岐武彦/山崎行太郎著
『最高裁の罠/the Trap for Ozawa』/K&Kプレス
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このように、「選定くじソフト」ではその気になれば、いくら
でも恣意的な選定ができることになります。しかし、証拠は残ら
ないので、小沢審査会の審査員選定は恣意的な選定であるとして
最高裁を追い詰めることは困難です。
審査員の平均年齢を第5検察審査会事務局が何度も間違えたこ
とや、それがいかに統計上あり得ないことであっても、最高裁は
正統性を主張するはずです。志岐武彦氏が第1検察審査会事務局
長の長瀬光信氏と平均年齢のミスについて話したときのやり取り
にもそれが出てきます。
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志岐:操作者が勝手に審査員候補者を消すこともできますね。
長瀬:既に開かれている検察審査会議に、審査員情報(欠格事
項など)を示し、既審査員達に承認してもらう手続きを
取っていますので。
志岐:審査員達に承認してもらっても、人力は操作者に委ねら
れている。承認されたものと異なる内容を人力されたら
おしまいではないですか。審査員選定直前の画面が保存
されないのも問題だと思いますが。
長瀬:そんなことしていません。
志岐:審査員候補者でない人を手人力し、審査員候補者100
人を消してしまえば、手入力した人を審査員にできると
いうことですよね。
長瀬:そうですか。しかし、そんなことありえません。
志岐:そうでもしないと、平均年齢が2回とも34.55 歳な
るなどあり得ませんよ。なにせ2回とも34.55 歳に
なる確率は100万回に1回ですからね。
長瀬:⇒ それってゼロではないですよね。それがあったんで
すよ。
志岐:新たな人を手人力するのは不可能なのですか。
長瀬:不可能ではないでしょうが、そんなことする必要がない
ではないですか。そんなことやったこともありません。
──志岐武彦/山崎行太郎著の前掲書より
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「それってゼロではないですよね。それがあったんですよ」と
長瀬氏はいっています。それが100万回に1回であろうと、1
億回に1回であろうと、確率がゼロでない以上、「それがあった
んですよ」という一言で逃げられるのです。
何しろ相手は最高裁判所であり、尋常な相手ではないのです。
小沢事件では、検察は捏造捜査報告書などが出て、相当評判を落
としましたが、最高裁はまだ信用されています。ですから、「最
高裁が小沢潰しを仕掛けた」といっても、「最高裁がそんなこと
をするはずがない」という一言で片づけられてしまいます。
しかし、最高裁については、これまで積極的に語られてきてい
ない部分がたくさんあるのです。最高裁についての著作もきわめ
て限られています。EJはこのテーマの最後には、それについて
書く予定でいます。
このように、検察審査会の審査についてその真相に迫るのは非
常に困難なことです。なぜなら、すべてが非公開であり、その闇
を暴くのは容易なことではないからです。その点、「和モガ」氏
の最高裁への「告発状」にある「なりすまし審査員の配置につい
て」は説得力があると思います。
「和モガ」氏のいう「なりすまし審査員」の根拠は、情報が開
示された「旅費請求書」と「債主内訳書」を基にして、その矛盾
点に迫り、「なりすまし審査員」の存在を指摘しています。内容
は非常に複雑なので、どこまでご紹介できるかわかりませんが、
明日のEJから、何が行われたかについて述べていきたいと考え
ています。 ──── [自民党でいいのか/84]
≪画像および関連情報≫
●第五検察審査会を告発した理由/「和モガ」氏
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2012年7月8日付け告発状は7月10日に最高検察庁に
到着していたが、18日に東京地検の直告班から電話で最高
検察庁からの告発状の回送書の送り先はそちらでいいかとの
問い合わせがあった。告発状が、Hanako氏と連名だったため
である。これで告発状は18日に東京地検の直告班に無事届
いたのを確認することが出来た。この告発状は「審査員の不
正選定」と「なりすまし審査員の配置」の2つの犯罪を告発
している。「審査員の不正選定」については一回目と二回目
の審査員が確率的には偶然とはとても思えない程、低い平均
年齢であったのは、選定くじソフトが不正に操作されたから
であるというものである。この審査員の平均年齢の確率が宝
くじの1等に当選するくらい低くても、それだけでは「審査
員の不正選定」を告発することはなかった。告発したのはそ
のような結果が出るよう選定くじソフトを操作することが可
能だと分かったからである。東京検察審査会には第一から第
六まで六つの審査会があるが、選定くじソフトは第一検審に
しかなく、審査員の選定には判事、検事の二人の立会人が必
要である。このため検察審査会では第一から第六までの審査
員の選定を一日で流れ作業のように行っているはずである。
この中で立会人に気付かれずに第五検審だけを不正選定する
方法があるのである。 http://bit.ly/14EypTT
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