http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/326.html
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昨夕方転載した記事のなかで田中均氏が語った「中韓に日本を攻撃する口実を与えてしまっているという面はあるのだろう。この機会に日本をたたけと」いう例証と言える記事である。まるで、示し合わせたような記事の流れである。
安倍首相もだが、安倍氏にこれまでのような“歴史認識”絡みの言動をさせてきたブレーンは、近隣諸外国が安倍氏の言動にどのような“反応”を示すかくらいはわかっている。それを承知で、安倍氏は、“右派”的・“復古”的な言動を繰り返してきたのである。
だから、田中均氏が諭した、「中国が将来覇権をとるようなことがないように共にけん制しようというのは、静かにやること。声を大にして「けん制しますよ」というのは外交じゃない。政治家は勇気を持って日中関係はいかに大事かを語らないといけない」というような話もちゃんとわかっている。
だからこそ、安倍首相を「保守愛国的言動を隠れ蓑にしながらリベラル的政策を実行する“反日”」と評している。安倍氏は、表では武張った右派愛国的言動を行っているが、なかなか表に出てこない外交(裏)では、こそこそと妥協的な政策を実行している。
安倍氏の言動は、国内的には保守・愛国の国民感情に媚びることが目的(それでリベラルな政策がやりやすくなる)であり、外交においては、東アジアに波風を立てることで近隣諸国家との協調関係を低レベルなものに抑え、米国の存在感を際立たせることが目的である。
中国共産党や韓国支配層も、安倍氏の“本音”をわかっていて、安倍氏の不埒な言動を国内の統合に利用している。
※ 参照投稿
「首相 田中元外務審議官を批判:田中氏の「保守主義と歴史認識:右傾化、日本攻撃の口実に」に対し」
http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/307.html
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典型的な「人格分裂」 安倍政権の「価値観外交」
--安倍政権の「価値観外交」の偽りのベールを剥ぐ(上)
近代日本は明治維新後、みだりに戦争を起こす軍国主義の道を一歩一歩歩み、中国を含むアジア各国人民に深刻な災禍をもたらし、日本人民にも深く害を及ぼした。日本軍国主義は第2次世界大戦中、人類史上最も野蛮で、最も残虐な犯罪を犯した。
戦後日本は極東国際軍事裁判など国際社会の正義の審判を受け、平和憲法を制定して国際社会に復帰した。本来なら日本は戦後、体制上のみならず価値観においても心から悔い改め、戦前の狂気じみた、自由、民主主義、人権を踏みにじる暗黒の歴史と決別すべきだ。だが遺憾なことに、徹底的に取り除かれるべきだった日本軍国主義は戦後、一部残存勢力が命脈を保ったうえ、政治権力の中心に返り咲きすらした。この勢力に牛耳られ、弄ばれる中、日本は長年健全な歴史教育を行えずにおり、侵略の歴史の真相を力の限り覆い隠し、歪曲している。
それなのに歴史問題で合格答案を提出できずにいるこのような日本が、長年にわたりアジアにおける「民主主義の模範」を装い、いわゆる民主主義の経験をあちこちで売り込み、国際社会の支持と信頼をだまし取ろうと企てている。安倍氏が2度の政権でいわゆる「価値観外交」を力の限り広めようとているのは、「自国は価値観をわきまえていないのに、他国に物事の道理を説く」という日本の戦後の政治伝統に由来する。
ここしばらく安倍政権、特に安倍本人は無数の被害国国民の感情をしきりに傷つけ、歴史修正主義路線を露骨に推し進め、日本の侵略の歴史に対する評価を覆し、名誉を回復しようと力の限りを尽くしている。「村山談話」と「河野談話」を見直す方針を放言し、「自主」憲法制定と「国防軍」創設を声高に主張し、靖国神社に供物を奉納し、「東京裁判」に疑問を呈し、「侵略定義未定論」をぶち上げ、「主権回復の日」を盛大に記念したうえ会場で戦前のやり方にならい先頭に立って「天皇陛下万歳」を大声で叫び、自ら軍服姿で戦車や飛行機に乗ってパフォーマンスをする……安倍氏は日本極右勢力が長年夢見てきた政治的主張を次々に取り入れている。先日のミャンマー訪問では、第2次大戦中に同国を侵略した日本軍の戦没兵の墓にわざわざ参りもした。こうした動きが積み重なって、日本の全面的な「右傾化」という明確なメッセージが国際社会に向けて発せられたことは間違いない。
安倍政権の推し進める歴史修正主義路線に鼓舞されて、麻生太郎ら安倍内閣の要人および170人近くの与野党議員が群れをなして今年4月の春季例大祭に靖国神社を参拝した。これは過去24年間で最多だ。同様に安倍政権の推し進める歴史修正主義路線に鼓舞されて、極右政治屋が大いに放言し、日本政界の極めて歪んだ価値指向を世界の人々に教える結果となった。
安倍政権が歴史問題で見せる戦前の軍国主義的価値観への憧憬と未練は、国際社会で大口を叩く「共有する価値観」とは鮮明なコントラストをなし、典型的な「人格分裂」を呈している。安倍政権の時代に逆行する動きは、日本には歴史の古い夢の再来、第2次大戦の結果の否定、戦後の平和秩序への挑戦を企てる勢力が今日もなおいることを側面から物語っている。しかもこの勢力には居ながらにして強大化する現実的危険がある。安倍政権のすることなすことと照らし合わせれば、民主主義、自由、人権について大口を叩くその資格と動機に大きな疑問符を突きつけるだけの理由が人々にはある。いわゆる「価値観外交」が世界を欺き不当な名声を得ようとする政治トリックに過ぎず、国際社会と民主主義、自由、人権に対するこの上ない愚弄であることは火を見るよりも明らかである。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月13日
http://j.people.com.cn/94474/8283261.html
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