http://www.asyura2.com/13/senkyo148/msg/256.html
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(回答先: せっかくの解決前進チャンスを逃した元慰安婦支援組織:橋下氏の「土下座謝罪パフォーマンス」を忌避し面会をやめるという愚 投稿者 あっしら 日時 2013 年 5 月 24 日 15:08:32)
コメント欄に書かれているいくつかのコメントを読んだ思いとしてレスポンスさせていただく。
橋下大阪市長との面会をキャンセルした元慰安婦が偽物か本物かはどうでもいいことである。
なぜなら、日本政府は、安倍内閣も含め、「長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった」ことを認め、「本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる」と表明しているからである。(引用部分は「河野談話」より)
そうであるなら、生き証人がいるかどうかといったことは政治的に意味がない。失礼な言い方で恐縮だが、生き証人は人々の哀しみを誘う仕掛けでしかない。
安倍氏と菅(スガ)氏は、政権を獲得したら「河野談話」を見直し新しい考えを表明すると勇んできたにもかかわらず、安倍内閣も、歴代内閣と同じように「河野談話」を継承すると表明した。
安倍首相が政策を変えることを一概に非難するつもりはないが、おそらく、安倍支持者の過半は、そのような安倍氏の政策変更を認知していないのではないだろうか。
なぜなら、安倍氏らは、できるだけ“変節”を支持者に気づかれまいという思惑か、ぬらりくらりと曖昧な答弁をしながら政策を変更したからである。
この変節過程とリンクしたのが、橋下「従軍慰安婦」発言騒動なのである。橋下騒動によって、よりいっそう安倍氏の“変節”は奥に隠れてしまった。
国民のある部分は、安倍内閣は嫌悪すべき誤った「河野談話」を否定していると思い、政治家やメディアそして諸外国は、安倍内閣はいろいろあったが「河野談話」に継承で落ち着いたという異様な構図になっているのである。
内閣総理大臣である安倍氏も、大とは言え一地方自治体の長で野党の共同代表でしかない橋下氏も、阿修羅で「従軍慰安婦」問題謝罪不要論を唱える方々も、その意図とは無関係に、日本の名誉をさらに貶めているのである。
何度も書いてきたが、「河野談話」で済むのなら、愛国派を自負する人たちが願う日本国家の“名誉”は十分に保たれると思っている。
そうでありながら、有力な政治家なんといっても内閣総理大臣まで(安倍氏のこと)が、寝た子を起こすように、「河野談話」を否定するような言動を繰り返して、この問題をより際立たせ複雑なものにし、結果的に、日本の名誉を貶めているのである。
事態がここまできたら、日本政府は、わかっている事実をはっきり示し、「日本政府や日本軍が指示したり許容した事実はないが、軍が部隊単位で行った慰安所向けの強制的連行もあった。日本軍の軍法会議で処罰されたり、戦後の国際軍事裁判で裁かれたりもしているが、政府や軍中央の関与が明らかなったことから、現在の日本を代表する政府として、深く謝罪し、国家としての償いを早急に実施したい」といったレベルの表明をしなければ、政府の役人はどうでもいいが、国際的に活動している国民の多くが肩身の狭い思いを続けることになる。
よその国から言い募られても間違った“事実”は認めてはならないが、現在の諸外国がとうてい認めることはないと思われる抗弁(国家ぐるみを示す文書はないとか、軍や警察が家に押し入った事実はないとか)はやめ、小さな単位の「強制的連行」を認め謝罪することで、この問題にケリを付けるべきだと思っている。
※ 参考資料
「[資料]平成4年加藤談話・平成5年河野談話・平成7年村山談話など」
http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/861.html
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