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「北海道9市のTPP説明会は、政府にとって極めて不都合な結果になったのでは!?
自民党TPP対策委員会の幹部は、安倍首相のTPP交渉参加表明を受け、4月6日に旭川市に出向き、地元住民たちと意見交換する懇談会を開いた。これを皮切りに全国行脚をすると発表し、北海道では4月15日までに都合9市でその懇談会が開催された。
6日には小里泰弘・党農林部会長が「農業のほか、多分野で国益を損なう可能性がある。(関税撤廃の対象外とする)聖域を守れなければ、交渉から脱退すればいい」と、従来からの政府方針を説明して参加者の理解を求めたらしい。
そもそも「TPP対策委員会」とは、安倍首相が掲げる「競争政策」や「治安・テロ対策」などの重点分野を踏まえ、1月10日頃に新設した9調査会の一つ、「外交・経済連携調査会」の下に配置されたTPP対策専門の組織である。だが、これが発足した後の経緯を眺めてみると、どうやら“外交・経済連携”への対策チームというよりも、TPPに反対する国内勢力の鎮圧が主な目的ではないかと思えてくる。
その意味で、今回、TPP対策委員会が突然始めた全国行脚(各地懇談会)は、反対派、慎重派を宥(なだ)め、ごまかす目的の「ガス抜き行脚」であることは目に見えている。以下に説明する二つの出来事を指摘するだけでそのことは証明される。
その1
3月11日、TPPの交渉参加をめぐり自民党・厚生労働関係会合で、西川公也TPP対策委員長と尾辻秀久元厚生労働相が怒鳴り合うという非常に興味深い一幕があった。報道は両者の激高した怒鳴り合いをピックアップしていたが、神州の泉は両者の応酬で、尾辻氏の問いかけに対する西川TPP対策委員長の“ある物言い”に着目した。
○尾辻前参院副議長「今のこの日程についてさ、これだけ党内に議論があるのに、何でこんなに急ぐんです?ね?」(冷静な口調)
○西川TPP対策委員長「どこでも聞くから、ここでやるべき話じゃない」(続けて)「あんたも静かにしろよ!」(不自然に激高)
西川氏は「ここでやるべき話じゃない」と普通の口調で言った後、間髪置かずに「あんたも静かにしろよ!」と爆発しているが、尾辻氏は冷静に質問していたので、決して怒鳴る場面ではない。つまり、この場面では西川氏が尾辻氏の怒鳴りに反応したのではなく、「これだけ党内議論が沸騰している中、どうしてこのように拙速に進めるのか?」という、当然の質問内容に対して怒りでごまかしたのである。
お分かりだろうか。両者の応酬は一見、ありふれた感情の対立のように見えるが、西川公也氏が思わずポロリと吐いた「ここでやるべき話じゃない」は、TPP対策委員会の設立真意が如実に表れている。要するに、このような会合を拙速に開催している理由は、反対派をあの手この手でごまかし、ガス抜きをして鎮圧することが目的なのである。だから、西川氏はその真意を悟られないために、激高したふりをしてその場を繕ったのである。
その2
3月20日頃にマスコミが発表した世論調査は、安倍内閣を持ち上げるマスコミのご祝儀的なお手盛りがあったとしても、あまりにも実態とかけ離れた露骨な大嘘だった。さすがに米官業トライアングルはこの捏造世論調査をやり過ぎだったと思ったことだろう。それは自民党議員が過半数反対、国民も7割以上反対の中で、納得のいく審議を尽くさないままに安倍首相は3月15日にTPP交渉参加を早々と表明したが、多くの国民や議員はこの判断を拙速で異常だと感じていた。
ところが、この直後に出されたマスコミの世論調査は、多くの国民や国会議員の意識と完全にかけ離れた実に驚くべきものだった。3月24日に共同通信は世論調査結果として、TPP交渉で一部農産物を貿易自由化の例外とする日本の主張が認められない場合でも「主張が認められるまで交渉を継続すべきだ」との回答が71.8%に上り、安倍内閣の支持率は71.1%だと報道した。
この世論調査に関しては、CSIS直属の日経新聞が最も強烈な大嘘を書いていた。日経の電子版読者はTPP交渉参加の決断を87.6%が「評価している」と伝えた。
以上、二つの出来事だけを見ても、政府がTPP交渉参加に対して、世論が支持しているという大嘘(洗脳報道)を広めていることが見える。この視点から、TPP対策委員会が北海道を手始めとする、懇親会・意見交換会と称するガス抜きキャンペーンを行うのは、反対意見の封じ込めと、説明責任は果たしましたよという政府のアリバイ作りを同時に行い、TPP参加が既成事実化することを狙っているのである。
ところが、いざふたを開けてみたら、政府の思惑とはまるで違っていて、北海道9市の現地会場は熾烈な反対意見や怒号が飛び交ったというわけである。冷静に考えると分かるが、北海道9市会場に見えた現地住民の反応こそが偽らざる世論そのものである。この真性世論が大手メディアから流された場合、全国各地の住民はこれこそ我々が感じていることではないかと、燎原の火のようにTPP反対論が熱風を起こす。
だからこそTPPを推進している売国勢力は、この事実を大手マスコミで報道できないのである。何度でも言うが、自民党TPP対策委員会とは「政府は必ず嘘をつくプロジェクトチーム」なのである。」
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2013/04/post-6fd1.html
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http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/474.html
投稿者 暖佳 日時 2013 年 4 月 15 日 20:45:58: GWAjUoTrVafQo
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