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大阪府警
捜査放置時効は2270件 窃盗最多、殺人も
毎日新聞2016年7月1日 07時00分(最終更新 7月1日 07時00分)
大阪府警の全65署のうち61署で公訴時効を迎えたまま多数の事件が放置されていた問題で、府警は30日、時効の放置は計2270事件だったと発表した。関係証拠は8345点に及んだ。殺人などの重大事件も含まれていたが、いずれも容疑者が特定できなかった事件だった。府警は問題が見つかった61署を業務指導し、樋口真人本部長名で適正な捜査管理の徹底を求める通達を出した。
1997年に起きた傷害事件で、羽曳野署が容疑者を特定しながら事件を放置していた問題が一昨年に発覚し、調査していた。府警は今年2月、約4300事件で時効の放置があったと一度明らかにしたが、重複して数えた分などを整理した結果、2270事件となった。
問題の事件は75〜2012年に起きたもので、約96%を各署の刑事課が捜査していた。いずれも容疑者が特定できないまま、引き継がれずに歴代放置されていた。今回の調査で、事件関係者の調書や現場の遺留物などの証拠品計8345点が署の倉庫などで見つかった。覚醒剤や日本刀などもあったという。
大阪・ミナミの繁華街を管轄する南署が473件と突出。岸和田署(186件)や西成署(178件)も多かった。年代別では00〜07年で年間100件を上回り、05年が268件と最多だった。罪種別にみると、窃盗(632件)が最も多く、詐欺(267件)や器物損壊(157件)も目立ったが、殺人(10件)や強盗(187件)、強姦(ごうかん)(120件)などの重大事件でも確認された。
府警は放置された2270事件のうち、証拠品がない軽微な事件などを除く計1216件について、時効が成立した事件として書類送検。356事件の遺族や被害者に謝罪した。
府警は14年以降、捜査書類や証拠品を庁内ネットワーク上で一元管理し、時効が半年前になると警告が表示される総合捜査支援システムを運用するなどして再発防止に努めている。
一方、府警監察室は異動時の引き継ぎ漏れが各署で確認され、組織的な問題があったと判断した。だが、「今となっては、いつ誰が事件を放置したか分からない」として、指導は個人ではなく各署を対象とした。
宮田雅博・刑事総務課長は「組織を挙げて再発防止に努め、府民の期待と信頼に応えられるよう捜査活動を進める」とコメントした。【堀江拓哉】
「問題発覚なら面倒」の風潮…幹部
これまで証拠品の捏造(ねつぞう)などが相次いだ大阪府警で、また膨大な数の事件放置が明らかになり、府警の捜査管理態勢のずさんさが改めて浮かび上がった。再発防止策を進めるが、「目の前の事件を処理するのがやっとだ」と明かす捜査員も多く、問題解決はまだ道半ばだ。
南署の管内では、酔客同士がけんかする傷害事件などが毎日のように起きる。こうした事件の当事者は互いに示談した後は、出頭要請に応じなくなることも多いという。
署で捜査経験がある府警幹部は「次々に起きる事件に迫られ、古い事件の証拠をチェックする余裕はなかった」と明かす。手狭になったため、古い事件の証拠品を保管していた倉庫が執務室に変わり、証拠の保管場所が変わったことも。「引き継ぎがなく、自分が知らされなかった事件もあると思った」とも話す。
また別の幹部は「古い証拠を確認して、もし問題が見つかれば面倒なことになるという風潮もあった。あえてチェックしなかった面もある」と語った。
府警は相次ぐ証拠品管理の問題を受け、2012年にDNA型鑑定に使う重要証拠などを一括管理する証拠品管理センター(大阪市浪速区)を設置。14年には全署の総務課に証拠品管理係を置き、証拠品を庁内ネットワーク上で一元管理し、時効半年前に警告が表示される総合捜査支援システムを導入している。
ただ、殺人事件などの凶悪事件で時効が撤廃され、管理する証拠品は増える一方だ。渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)は「証拠物の収集と管理が捜査で重視される時代にある中で、あまりにお粗末だ。ただ、証拠品管理が警察任せになっている面もあるので、検察も一緒に点検・管理する必要もある」と指摘した。
◆放置されていた事件の主な罪名と件数
殺人 10
殺人未遂 20
強盗 187
強姦 120
放火 45
強制わいせつ138
窃盗 632
傷害 135
詐欺 267
器物損壊 157
◆放置件数が100件以上だった警察署
南 473
岸和田 186
西 成 178
枚 方 169
四條畷 120
曽根崎 117
淀 川 105
西 102
http://mainichi.jp/articles/20160701/k00/00m/040/142000c
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大阪府内の警察署で証拠品8300点余を放置[NHK]
7月1日 5時15分
大阪府内の警察署で保管されていた事件の証拠品や捜査書類のうち、8300点余りが検察に送られずに放置されていたことが、大阪府警の調査で分かりました。大阪府警は、いずれもすでに時効になった事件のもので、捜査に影響はなかったとしていますが、それぞれの警察署に適正な管理を徹底するよう通達を出しました。
大阪府内では、4年前、羽曳野警察署で傷害事件の捜査書類が機械室に放置されていたことが分かり、大阪府警は、府内の65の警察署のうち61の警察署で証拠品の管理に問題があったとして、調査を進めていました。
その結果、2270の事件で8300点余りの証拠品や捜査書類が検察に送られずに放置されていたことが分かったということです。内訳は、窃盗事件のものが632件と最も多く、次いで、詐欺事件が267件、強盗事件が187件で、殺人事件のものも10件ありました。この中には事件現場に残されていた遺留品や被害者の所持品なども含まれていたということです。
大阪府警は、いずれもすでに時効になった事件のもので、捜査に影響はなかったとしていますが、それぞれの警察署に適正な管理を徹底するよう通達を出しました。大阪府警の宮田雅博刑事総務課長は「組織を挙げて再発防止に努め、信頼に応えていきたい」としています。
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