4. 2015年8月31日 14:22:03
: OO6Zlan35k
ヤクザ崩壊 侵食される六代目山口組 (講談社+α文庫) 文庫 – 2011/4/20 溝口 敦 (著)内容紹介 現れた新たな極悪暴力 アングラ世界で勢長する「半グレ」が揺るがす日本最強の巨大組織の基盤! 芸能人、スポーツ選手への暴行事件、ヤミ金、振り込め詐欺、貧困ビジネス……裏社会を騒がす暴力事件の主役は、六代目山口組を中心とするヤクザ組織から「半グレ」に移りつつある。警察は取り締まる術もなく、ヤクザは「シノギ」を次々と奪われる。日本暴力史に激変をもたらす「半グレ」集団の正体をレポートし、日本固有のヤクザ社会がその基盤から崩壊する様を、圧倒的取材力と筆力で描ききる、著者渾身の書き下ろしハードノンフィクション! 内容(「BOOK」データベースより) 芸能人、スポーツ選手への暴行事件、ヤミ金、振り込め詐欺、貧困ビジネス…裏社会を騒がす暴力事件の主役は、六代目山口組を中心とするヤクザ組織から「半グレ」に移りつつある。警察は取り締まる術もなく、ヤクザは「シノギ」を次々と奪われる。日本暴力史に激変をもたらす「半グレ」集団の正体をレポートし、日本固有のヤクザ社会がその基盤から崩壊する様を、圧倒的取材力と筆力で描ききる、著者渾身の書き下ろしハードノンフィクション。 最も参考になったカスタマーレビュー 26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 時代の波 投稿者 ラー 投稿日 2011/12/3 形式: 文庫 半グレというが、実のところ、戦後間もないころの愚連隊によく似ているのではないか。 その組織の自由さと活力からそう感じる。 愚連隊は、やがて現在のヤクザになっていくが、大規模化する中で、ピラミッド構造になっていった。 堅気の世界と同じく、大規模組織では、下が頑張って働いて、上の連中は楽して暮らすのである。 ヤクザの退潮の原因は2つである。 ・法的な取り締まり強化 殴られてもやり返すこともできなくなったヤクザはもうヤクザではないのではないか。半グレ等に 舐められて、反撃を組織に禁じられ怒って辞めていく例もあるという。「一番大事なものを失った」 存在はもう存在意義をもたない。 ・ITの進化 ヨーロッパのサイトでギャンブルをやって決済までやってしまう、それを取り締まる法律が無い、 そんな世の中である。堅気の産業でも、ITの進化によって無くなっていったものは沢山ある。 インターネット革命が、こんなことにも影響を及ぼすとは、誰が予想しえただろうか。 ヤクザの多くは、特に中年以上はもうITに対応できないそうだ。 あらゆるものは、時代とともに変化する。だから、現代のヤクザがここ何十年かのものにすぎない ことは例にもれないだろう。 だから、ヤクザが無くなったのではなく、半グレに変化した、そう考えればいい。 具体的に犯罪を犯しているのに、対応した法律が殆ど無い。変化の時代に必然的に生じる 行政の対応の遅延を、著者は恐らく言いたいのだ。 もっともヤクザでも、次代の変化に対応している人もいる。 先日、テレビで、大震災の被災地への要員派遣でピンハネしているヤクザがインタビューに応じていた。 公共事業には、ヤクザ関連企業は入札できないことになっているが、息のかかった堅気を人材派遣会社 の社長に据え、末端の下請けを受注すれば、なんの支障もないのだという。 確かに発注側でも、孫請け以降はチェックのしようが無い。もし法律等で登録制にしようとしたとしても、 その法律ができるころには、瓦礫の撤去も終わっているだろう。 マーケティングの要点は、経済・社会の変化に敏感に対応するところにある。そうならば、そうしたヤクザは、 一般企業より優秀なのかもしれない。 なにより時代の変化に敏感でなくてはならないのは、警察である。それをヤクザ取り締まりの名目で 沢山天下り先をつくるとは言語道断である。 我々市民は、我々の安全に本当に役に立つ警察を求めていかなくてはならないのではないか。 残念ながら、著者のような人はメディアには殆どいないだろうが。 勇気をもって、テレビもこうしたことを報道してほしい。「振り込め詐欺防止」とスローガンを唱えるだけではなく、 「誰が」「どんな犯罪をやって」「どうしたら無くせるのか」を、著者等をコメンテータにして。 コメント このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 65 人中、56人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 日本崩壊行進曲 投稿者 touten2010 投稿日 2011/5/29 形式: 文庫 引退につながった朝青龍の暴力事件、市川海老蔵が受けた暴行事件。このワイドショーをにぎわした事件は、いずれも暴力団にも暴力で対抗する暴走族OBグループとのつながりがある。 暴力団は徹底的に取り締まられ、その構成員は結婚式を挙げることさえ判決で否定されてしまうほど人権を奪われており、暴力団の構成員の半分以上のシェアを占める山口組においては、上層部へ上納する資金の負担で、末端組合員は貧乏暮らしを強いられ、使用者責任をトップに及ぼさないために暴力による抗争は禁止されていて、暴力団員はチンピラに遣りたい放題たたきのめされても泣き寝入りすることしかできない。最早暴力団員になっても金と権力を手にすることはできないため、暴力団は若者に魅力を与えない組織になってしまった。 その中で、取り締まり法で公然組織の形では活動ができなくなった暴力団は、団員を形式上破門させるなどの方法で地下組織・非公然組織に形を変えつつある。 一方山口組がヤミ金融というシノギで育てたサラリーマン型若年犯罪者達が、ヤミ金融の崩壊後オレオレ詐欺という新たな犯罪ビジネスを開発し、隆盛を誇っている。 そして、今オレオレ詐欺や様々な形の犯罪ビジネスが次々と生まれているが、その主流は暴力団ではなく、ITに精通した普通の若者達が自分達で犯罪で稼ぐためだけに作り上げている半グレ集団である。半グレ集団には、暴走族等の挫折経験のある若者だけでなく、有名大学の学生や卒業生など、ごく普通の若者が参加するようになってきている。 暴力団がマフイア化するとともに、普通の若者が犯罪を手に染めるようになり、犯罪はますますわかりにくくなっている。 警察も、パチンコや風俗の取り締まりをネタに業界団体への天下りを拡大する等堅気を食い物にする側として手を広げている。 日本社会の崩壊が進んでいること、世の中に蔓延する拝金主義を根本から正さないと日本は立ち直れなくなることが良く解かる。 コメント このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 半グレマフィア vs マフィア型暴力団 投稿者 山守義雄 投稿日 2011/7/30 形式: 文庫 Amazonで購入 一部のヤクザは、既にマフィア化を進めている現状 それと、海老蔵事件や朝青龍事件でクローズアップされた、暴走族OBを中心とした半グレ集団 これらの、ここに至るまでの現況と将来の見通しについて、本書は克明に語ってくれている。 「マフィア化したヤクザは半グレマフィアに勝てない」という見方は非常に興味深い 本書を読めばこの意見に同感である。 今後、これら組織による犯罪は増えると思われるが警察にその備えはまったくなく、 従来からの、暴力団対策に終始するのみで有効に捜査は出来そうにない。 先進諸国のように組織犯罪じたいを違法とする法律を暴対法に変わって整備し、半グレ集団も取り締まらねばならない また、規制強化ばかりでなく足を洗ってやり直そうとする人間を支援する社会作りも必要であると感じた。 十分満足の内容だったが、少し欲を言えば暴走族OBを中心とした半グレ集団の現況についての記述がもう少し欲しいところだ。 コメント このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 よくまあこれだけ調査し書いたものだと感心します。 投稿者 影 投稿日 2013/2/26 形式: 文庫 表に出ている話ではないのでどういう取材をされているか 気になります。本当かどうか分かりませんが警察が暴力団を 根絶させたくないという話もそうですがパチンコ規制する 関連団体に警察官OBが4万人以上天下っているという話に びっくりしました。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062814129/ 『読書感想文』 溝口敦 ヤクザ崩壊 侵食される六代目山口組 水曜日, 11月 16TH, 2011 ヤクザ崩壊 侵食される六代目山口組を読みました。これもだいぶ前に(´_`。) ヤクザ崩壊 侵食される六代目山口組 (講談社プラスアルファ文庫) ヤクザ崩壊 侵食される六代目山口組 (講談社プラスアルファ文庫) 溝口 敦 講談社 2011-04-20 売り上げランキング : 11382 Amazonで詳しく見る by G-Tools まえがき 第一章 六本木の半グレ集団 第二章 半グレ集団とは何か 第三章 暴力団の現状 第四章 半グレ集団のシノギ 原点は闇金にあった 第五章 振り込め詐欺 技術進化する半グレ集団 第六章 弱者を食う仕事 第七章 境界にいる共生者たち 第八章 暴力団もマフィア化を目指す 第九章 特殊日本型ヤクザ社会の終焉 第十章 警察と半グレ集団が暴力団に変わるとき あとがき タイトルから想像される内容とはちょっと違って、従来の暴力団に取って代わって勢力を伸ばしてきた「半グレ集団」についての話。 「半グレ集団」は著者の造語で、暴力団ではないけど、犯罪的行為に手を染めている人たち。 朝青龍や、海老蔵とトラブルと起こしたときにでた、「暴走族OB」とか、振り込め詐欺、弱者ビジネスに手を染めている人たちの話がメイン。 そして、山口組に代表される暴力団は、衰退モードに入っていると。 まず、若い人が入ってこなくなってしまった。暴力団は若者にとって魅力がなくなってしまい、敬遠されていると。 従来、暴力団に流れていた人たちは、筆者の言うところの「半グレ集団」になってしまっている。そして、半グレ集団は、暴力団と関わりを持つと、徹底的に搾取されることが解っているので、決して近づかず、反目していると。 また、警察、世間からの締め付けがきつくなっていると。 警察は、暴力団に対する締め付けは強化しているけども、「半グレ集団」についてはノーマーク。 これは非常に危うい状況だと。 また、暴力団のポジションを警察が侵略しているとも。これは、どういう事かというと、例えば、暴力団系の総会屋というものは、すでに壊滅している。なのに、警察は未だに総会屋がいるて、企業が脅かされているとしている。その状況を背景に、警察OBが天下りする団体の会員にさせていると。 そういう世界も大変になっているんだなと。 警察も対応出来ていないし、報道機関も対応出来ていないんじゃないかなと。 新しい犯罪予備組織の台頭を見逃しているのではと。 サクサク読み進められたので、読んでみても良いかと。 http://www.wisterias.org/?p=3389
[12削除理由]:管理人:無関係の長文多数 |