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勝っても短命か。富川アナ、一世一代の勝負である。
報ステ「富川悠太アナ」決定までの人事抗争をすっぱ抜く!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160114-00010000-jisin-ent
週刊FLASH 2016年1月26日号
「古舘さんの後継のメインキャスターについては、外部から招聘せず、局アナが務めることで局内の意見は一致していました」(テレビ朝日関係者)
昨年末の12月24日、突如『報道ステーション』のメインキャスター降板を発表した古舘伊知郎氏(61)。後継者については冒頭のとおり富川悠太アナ(39)の起用が決まった。その理由はこうだ。
「テレ朝の早河(洋)会長は『反権力』を掲げる古舘に懲りた。局の方針に従い、安倍官邸に挑戦的でない人物をキャスターにしたい。しかも局アナがメインキャスターを務める報道番組でも『数字(視聴率)は大丈夫』と上層部は考えた」(報ステ幹部)
そしてテレ朝看板番組の「顔」をめぐり、熾烈な局アナ同士のバトルの火ぶたが切って落とされた。名前が挙がったのが富川アナに加え、渡辺宜嗣アナ(61)、坪井直樹アナ(46)、中丸徹記者(40)の4人。候補者と親しいテレ朝関係者はこう話す。
「4人とも意欲満々でした。そのうちの一人は『やれと言われたらそりゃやりますよ。やっぱり花形番組ですし、古舘さんに振り回されない、報道中心のちゃんとしたニュース番組に修正するいいチャンスですからね』と話していた。やる気満々でしたね」
最も後継者に近いと目されていたのが『グッド!モーニング』メインキャスターの坪井直樹アナだった。前出の報ステ幹部はこう話す。
「年齢的にも能力的にも『坪井さんしかいない』という声が大勢だった。かつて出演した『ニュースステーション』や『スーパーJチャンネル』での実績もある。なにより早河会長の覚えがめでたい。会長から直接電話がきて、アドバイスを受けることも」
自身を後任にと局内にアピールしていたのが、現在『スーパーJチャンネル』のメインキャスターを務める渡辺宜嗣アナだ。2014年12月にテレ朝を定年退職しフリーに。高齢のため起用の可能性は薄いとされていたが……。
「渡辺さんは古舘さんとテレ朝の同期。『ニュースステーション』では久米宏さんの代行を務めたことも。『久米さの後は自分』と自任していた。悔しい思いをしてきただけに、最後のチャンスと思っていたはず」(テレ朝社員)
そして圧倒的に視聴者の人気を集めていたのが、現場中継などに登場する富川アナだった。
「富川アナは、古舘さんが休みを取ったとき、代打で『報ステ』のキャスターを務めたが、視聴率は落ちなかった。おばさまからの人気も高い。MC番組を持っていないので面倒もない」(同前)
ダークホースとして名前が浮上していたのが中丸徹記者だ。
「もともとアナウンサーとして入社し、プロレス中継もやっていた。志願して社会部や政治部記者に異動。ニューヨーク支局にも3年いた。現在は政治部で自民党を担当。報道現場のキャリアは申し分ないが、知名度はあともう一歩だろう」(同前)
社内には「神輿は軽いほうがいい」という声も多いが、これでスポンサーがすんなり首を縦に振ったわけではなかった。
「報ステの広告は代理店1社が独占で扱っている。当初からその代理店は『局アナじゃ数字が取れない』と難色を示していた。『古舘の報ステ』だからこそスポンサーは金を出してきた、という理由からだ。
テレ朝は古舘プロジェクトに年間30億円の制作費を支払ってきたというが、それでも帳尻が合うほどスポンサー収入があった。
外部からの後継者の選定が間に合わなかった今回は、局アナをピンチヒッターに据えることで代理店は一応同意したが、その間に新たな候補を探す段取りだ。後継となる局アナの任期は、半年か、長くて1年間だろう」(代理店幹部)
勝っても短命か。富川アナ、一世一代の勝負である。
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