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リコー出向社員裁判で浮き彫り 「追い出し部屋」驚愕の実態
http://gendai.net/articles/view/newsx/145923
2013年11月14日 日刊ゲンダイ
退職勧奨を拒んで子会社に出向を命じられたリコーの50代と40代の男性社員が、元の職場への復帰を求めた訴訟で、東京地裁は12日、2人の出向を無効とする判断を下した。
リコー側は判決を不服として即日控訴したが、こうした裁判などを通じて明らかになったのが、「追い出し部屋」の実態だ。
東京湾岸にあるリコーの物流子会社。付近にはコンビニが数軒あるのみで、大型トラックがけたたましく行き交う。
「社外に転身してキャリアを続けて欲しい」
本社の研究所でコピー機の電子回路などを設計していた50代男性はいきなり、会社から退職勧奨を受けた。断ると、リコーロジスティクスの平和島倉庫への出向を命じられ、ベルトコンベヤーから流れてくるカメラやインクカートリッジを段ボール箱に詰める単純作業を強いられた。2年前の9月のことだ。
その4カ月前、会社はグループ全体で1万人の人員削減を発表。併せて国内だけで1600人の希望退職を募集した。円高で海外売り上げが減少し、買収した米アイコン社の2万4000人の従業員が重荷になったことが理由とされる。しかし、希望退職とは名ばかりで、こうした退職勧奨が行われた。男性も犠牲者のひとりだったということだ。
<アルバイトに交じって箱詰め作業>
平和島の仕事場は室温15度の低温倉庫で、若いアルバイトと同じ作業。重さ15〜27キロの荷物を段ボールに詰め込む作業もあり、モタモタしていると、20代の上司から「早くしろ! 遅いぞ」と罵声が飛んだ。
次に移った倉庫も、荷受け、数量確認、開梱という単純作業。その職場にもやっと慣れたと思ったころ、昨年7月に今の職場である横浜・新子安の物流センターに行けと命じられたという。“嫌がらせ”のような人事だ。男性の自宅は都内で、通勤には1時間以上かかる。出社は朝8時半。一日中、立ち仕事で、仕事が終わるころには足がパンパンに張る。
<うつ病にかかって脱落した人も>
男性の代理人を務める旬報法律事務所の棗(なつめ)一郎弁護士がこう言う。
「男性は、歯を食いしばって無遅刻、無欠勤でやっています。隙を見せれば、会社側に付け込む材料を与えるからです。会社は技術者である彼とは無関係の仕事場に送り込むことで、プライドを折ろうとしているのです」
リコーでは今回の2人を含め約30人が訴訟などで争っている。以前はもっと多かったが、うつ病などで脱落した人も多い。その中には、昨秋に投身自殺した男性(当時46)も含まれる。
リコーに問い合わせると、「当社は職種を選んで採用していません。出向は、適材適所のローテーションです」と回答した。
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