http://www.asyura2.com/13/hasan83/msg/192.html
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(回答先: 財務省の本音は景気回復なんて望んでいない・・・何故か?(いかりや爆氏の毒独日記) 投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 10 月 14 日 00:23:01)
大筋ではきちんと組み立てられた論考だと思う。
【引用】
「消費税増税論者の中には、「外人投資家が国債暴落を仕掛ける」という暴論を吐く者もいます。自分が保有する債権が暴落すれば、痛い目に遭うのは自分たちじゃないか。自分たちが損をすることをどうして仕掛けるバカがいるのだろう?」
【コメント】
結論は同じだが...
国債も空売りが可能なので、売り手が本当に保有している国債を暴落させるわけではない。
そうであっても、日本の銀行など主たる国債保有事業者は、それこそ「自分が保有する国債が暴落する」ような外国勢の手口に同調したりはしない。
ヘッジファンドのいくつかは何度か空売りを仕掛けたりしている。ごく短期で%的な利鞘が小さいケースでの成功例はあるが、900兆円もある国債市場で、しかも、日銀を向こうに回し、国債を本格的に暴落させることはできない。
【引用】
「景気がよくなれば、国債を買うよりも実体経済への投資に金が回るので、国債の利回りは上がらざるを得ません。」
【コメント】
この問題が、「超金融緩和」政策の出口論として、近未来の日本経済にとって大きなテーマになると考えている。
金利は自然現象ではないので、「景気がよくなれば、国債を買うよりも実体経済への投資に金が回るので、国債の利回りは上がらざるを得ません」というわけでない。
身近な例として、インフレ下で低金利政策を続けた戦後の米国をあげることができる。
預金者は、インフレと低金利という困難に直面し、国外での資金運用に動くだろうが、インフレを抑制しつつ(別に高金利にする必要はない貸し出し総量規制で十分)、国内の金利を金融政策によって抑制することは可能。
国内で日本円を貸し出す銀行の行為は、口座の数字を操作するだけのことなので、元手がゼロといえる。
預金金利より低くても儲けられる構造だが、貸出金利は預金金利よりは高く設定されるはずなので収益的には問題ない。
※ 参照投稿
「野口氏の正論は空論:「インフレターゲット」は建前だけの冗談:日本にとっての出口戦略は金利上昇なきインフレ」
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/491.html
【引用】
「平成25年度一般会計予算(概要)をみれば、国債費22.2兆円のうち金利費を9.9兆円を見込んでいます。景気が回復して金利が上昇すれば、その3倍〜4倍以上の利払いが発生します。」
【コメント】
仮に金利を大きく上昇(長期金利3%など)させたとしても、900兆円近い既発債の金利は変わらないので、国債利払い費が一気に増大することはない。銀行など既発債の保有者の損失はともかく、政府は新規発行分から金利が高くなるだけである。
短期金利は調整しやすいので、生保など困る金融会社があるとしても、短期国債を主体にすることでも影響を緩和することができる。
政府・日銀は、国債の代わりに日銀券をいくらでも供給できるのだから、金利が上昇したからといって、政府の債務履行に差し障りがでるわけではない。
“黒田日銀”が年間およそ85兆円もの国債買い入れを行っているのも、“不測の事態に備え”、“金融政策の自由度を確保”するため、国債をあまり多く市場には残したくという思いがあるからだろう。
そのような意味で、一部にはデフレも居心地が良いという考えをする官僚もいるかもしれないが、「財務省は本音のところは、日本の景気回復なんて望んでいない」というわけではないと思う。
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