01. 2013年7月27日 18:32:57
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量的緩和、年末まで継続を=利上げは16年初め以降―IMF対米審査 時事通信 7月27日(土)0時16分配信 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は26日、米国に対する年次経済審査報告を発表した。2013年は経済成長が緩やかなペースにとどまり、失業率も高水準のまま推移すると予想。このシナリオに基づけば、連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和は年末ごろまで継続し、来年にかけて縮小を開始するのが妥当との見方を示した。また、事実上のゼロ金利は16年初めまで続くと予測した。 【関連記事】 前IMFトップを起訴=売春あっせんで 中小企業支援で合意=G20初の財務・労働相会合 公務員削減、僅差で可決=8900億円融資に道 緩和縮小、経済情勢次第で調整=「年内は既定路線でない」 日本企業、政変でも熱視線=「規則破棄」に警戒も 最終更新:7月27日(土)0時33分時事通信
欧米3大中銀のフォワード・ガイダンスへの移行
久保田 博幸 | 金融アナリスト 2013年7月27日 11時51分 はてなブックマークに追加コメントを見る(0件) 6月19日のFOMC後の記者会見において、バーナンキFRB議長は失業率が低下基調を維持するなどの経済情勢が見通しどおりに改善すれば、今年後半に資産購入プログラム(LSAP)の規模縮小をスタートさせるのが適当と見ていると述べ、一定のペースで規模を縮小し、失業率が7.00%程度に下がっていくことを目安に、来年半ばにかけて緩和策を終了するという意向を示した。 FRBは昨年12月のFOMCで、少なくとも2015年半ばまで低金利を維持するとの文面を声明文から削除し、その代わりに、米失業率が6.5%を上回り、向こう1〜2年のインフレ率が2.5%以下にとどまると予想される限り、政策金利を低水準にとどめる、という数値のガイダンスに変更された。いわゆるフォワード・ガイダンスである。 縮小緩和時期については、予断を与えないようにしているが、早ければ9月あたりから開始かとの見方が強まりつつある。つまりFRBはその金融政策の軸足を中央銀行のバランスシートの拡大から、インフレ率の見通しが2.5%を超えない範囲において、米失業率が6.5%程度で安定するまで事実上のゼロ金利を継続するというフォワード・ガイダンスに移してくることが予想される。 ECBのドラギ総裁は7月4日の定例理事会後の記者会見で、「理事会はECBの主要金利が長期間にわたり、現行水準もしくはそれを下回る水準になると予想する」と発言した。これまでECBは、金利に関して予断を持たず、形式上は事前に将来の金融政策についてコミットしないという方針を貫いてきたが、その方針を変更してきた。つまりこちらもフォワード・ガイダンスを取り入れた政策に移行しつつある。 7月4日のイングランド銀行(BOE)の金融政策委員会(MPC)では、全員一致で政策の現状維持を決めた。7月31日・8月1日に開催される次回会合では、インフレ・レポートと同時に、何らかのフォワード・ガイダンスを導入するとしている。 FRBは債券買入という量的緩和政策に加えて、フォワード・ガイダンス(時間軸政策)を持ってきたが、これは2本柱を設置したというよりも、柱を量的緩和からフォワード・ガイダンスに移行させることを念頭に置いたものともみられ、それにECBやBOEも追随した格好となった。 WSJによると、FRBは7月30日、31日のFOMCで、金融政策の先行き見通しを示す指針であるフォワード・ガイダンスをより詳細にするか、修正することを検討する可能性があると報じた。これは量的緩和という柱を後退させる上での市場の動揺に配慮したものではないかと推測される。 FOMCは7月30、31日の日程であるが、7月31日、8月1日の日程でイングランド銀行のMPCが開催される。また、8月1日にはECB政策理事会が開催される。FRBの動向を確認して、イングランド銀行とECBは、フォワード・ガイダンスに対する詰めを急ぐのではないかと推測させる。欧米の3大中央銀行が、有事の対策としての国債買入を中心とした異次元緩和から、平時の政策に戻ろうとしている。それだけ世界的なリスクが後退したためとみられるが、市場に配慮してあまり目立たないように進めようとしているとも思われる。それでも大きな政策変更であることに違いはなく、来週のFRB、BOE、ECBの動きにはかなり注目する必要がありそうである。
2%の物価目標の経路(佐藤審議委員の講演より) 久保田 博幸 | 金融アナリスト 2013年7月26日 13時14分 はてなブックマークに追加コメントを見る(0件) 日銀は2%の「物価安定の目標」実現のための波及経路(チャネル)として、全体的な金利低下圧力と資産価格のリスク・プレミアムを押し下げる効果、ポートフォリオ・リバランス効果、家計・企業や市場のインフレ期待へ働きかけてそれを抜本的に転換する効果、を説明しているが、それについて7月22日の佐藤審議委員は講演で次のような解説を行っている。 「日本銀行が買入れを進めることによりプレミアムを圧縮し、経済・物価の先行きの見通しと整合的な水準よりも中長期の金利水準を抑えていくことである。これまでのところ、日本銀行による巨額の国債買入れはさまざまな金利上昇要因を抑制してきているし、先行きも買入れが進むにつれてプレミアムの圧縮効果は累積的に強まるとみている」 これは最初の全体的な金利低下圧力と資産価格のリスク・プレミアムを押し下げる効果についての説明である。日銀は最近、実質金利を持ち出してきての説明もあったが、それよりもこの佐藤委員の説明の方がわかりやすい。FRBの出口政策が意識されて米国やドイツ、英国の長期金利が大きく上昇しても、日本の長期金利の上昇は抑制されていた。これには日銀の国債買入による影響も大きかったことは確かである。ただし、あくまでイールドカーブ全体を押し下げるとかではなく、上昇を抑制する程度の働きであった。 「日本銀行による資産買入れが直接的に民間金融機関のバランスシートにもたらす変化をみると、バランスシートの規模は変わらないが、国債等が減少し、その分日銀当座預金が増加するという形で資産サイドの構成が変化する。民間金融機関の資金運用の観点からは、運用資産が減少し日銀当座預金が増加することで、ポートフォリオ全体の収益性が低下するため、収益性維持のために期待リターンのより高い資産にポートフォリオをシフトさせる、すなわちリスク性資産への投資や貸出等を積極化することが期待される」 二番目のポートフォリオ・リバランス効果についての説明である。もしこの動きが出てくるのであれば、最も国債のポジションを落としている都銀の動向が注目される。いまのところリスク資産に資金を大きく移すような動きには出ていない。この場合、リスク資産への移行、つまりそれは株高や、外債投資へのシフトによる円安を期待すべきものではなく、貸出等への資金シフトを意識すべきものであり、これには当然ながら政府の成長戦略が重要となるはずである。 「現実の消費者物価(除く生鮮食品)の前年比上昇率は、このところの円安による燃料高や電力料金引き上げといったコストプッシュ要因に加え、薄型テレビやパソコン等のIT関連財の価格下落がある程度まで進展したことから、足許ではゼロ%となった。このようななかで、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比はこの夏場にかけて足許のゼロ近傍からプラスに転じていくことを見込んでいる。現実の物価がある程度持続的にプラスとなれば、家計・企業や市場の期待インフレ率もそれに応じて上方に緩やかにシフトする可能性があろう。」 これは三番目のインフレ期待へ働きかけに関してであるが、この意見にも違和感はない。足下のCPIの上昇は、日銀の異次元緩和が直接影響しているわけではない。物価がマイナスからプラスに転換すれば、将来の見通しも上方に緩やかにシフトすることは十分考えられる。 「各種アンケート調査結果でみた期待インフレ率も、一部は消費税率引き上げの蓋然性の高まりによるものと識別することが困難ではあるものの、既に上昇を示唆するものがみられる。こうした期待インフレ率の変化が現実の物価にフィードバックし、またそれが期待インフレを高めるというフィードバックループが生じることで、中期的なアンカーであるインフレ期待が上向くというメカニズムを日本銀行は期待している。」 その期待の生成に、日銀が国債を大量に買い入れて、日銀のバランスシートを拡大させることが、どのような影響を与えるのであろうか。異次元緩和はなくても、今年中にCPIがプラスに転じることは予想されていたことであり、異次元緩和が作用したとは思えない。26日に発表された6月の全国コアCPIはプラス0.4%となったが、これは円安による影響はあるものの、異次元緩和以前から予想されていた。もし期待に作用するようなことがあれば、極端な政策をとったとする以上はもう少し明らかな兆候が出ていてもおかしくはない。佐藤委員は、「そもそも2%ピンポイントで物価を安定させることは不可能」との見解も示している。異次元緩和の意味を問う上でも、今後はこのあたりについての日銀内での議論も必要ではないかと思う。 久保田 博幸 金融アナリスト フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。 有料牛さん熊さんの本日の債券(引け後)2013年7月26日7月26日 15時50分 有料牛熊コラム「欧米3大中銀のフォワード・ガイダンスへの移行」7月26日 10時39分 久保田 博幸の記事一覧へ(339)
量的緩和、年末まで継続を=利上げは16年初め以降―IMF対米審査(時事通信)7月27日 0時16分 次期FRB議長の有力候補サマーズ氏、量的緩和の効果に否定的=報道写真(ロイター)7月26日 9時21分
独連邦債先物が4日ぶり反発、来週に主要中銀の政策会合控え警戒感 ロイター 7月27日(土)2時59分配信 [ロンドン 26日 ロイター] - 26日のユーロ圏金融・債券市場では、独連邦債先物が4日ぶりに反発した。来週に米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の政策決定会合が控えていることから、市場では警戒感が高まっている。
前日、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が、米FRBが30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で超低金利政策を長期間にわたり継続させるとのメッセージを強調するため、 金融政策の先行き見通しを示す指針である「フォワード・ガイダンス」の変更を検討する可能性があると報じたことが、国債の支援要因となっている。 市場関係者は、「WSJ紙の報道を受け、若干のショートカバーが見られた。ただ取引は薄く、この報道がなかったとしても、来週のスケジュールを踏まえると同様の動きが出たと考えられる」と述べた。 米FRBが現在月額850億ドルのペースで実施している資産買い入れの規模縮小に着手する時期について市場は神経質になっており、8月2日の7月の米雇用統計などが注目を集めている。 独連邦債先物は18ティック高の142.46。この日は上昇したものの、前週末の水準からは約2ポイント低い水準にある。売買高は前日までの2日間は80万ロットを超えていたのに対し、この日は50万ロット未満。取引が薄いことは、市場の確信は反発よりも売りにあることを反映しているものと見られる。 UBSのテクニカルアナリスト、リチャード・アドコック氏は、独連邦債先物が142.13を下回る水準で清算すれば、一段の売りが触発されると予想。ただ別のトレーダーは、142.00に第1の下値支持線、141.61に第2の支持線があるとしている。 イタリア10年債利回りは4.41%、スペイン10年債利回りは4.59%と、ともにほぼ横ばいとなった。 【関連記事】 ドイツ国債利回り急上昇、ユーロ圏や米国の好指標で ユーロ圏金融・債券市場・終盤=中国金利自由化受け独連邦債に売り ユーロ圏金融・債券市場・終盤=独連邦債上昇、FRB議長証言受け 独連邦債に売り、米雇用統計受けた米国債安に追随 独連邦債先物上昇・ユーロ下落、ECB総裁発言受け 最終更新:7月27日(土)5時0分ロイター 次期FRB議長の有力候補サマーズ氏、量的緩和の効果に否定的=報道 ロイター 7月26日(金)9時21分配信 次期FRB議長の有力候補サマーズ氏、量的緩和の効果に否定的=報道 7月26日、フィナンシャル・タイムズ紙は、米FRBの次期議長候補として有力視されるローレンス・サマーズ氏が、量的緩和の効果に否定的な見解を示したと伝えた。写真は1月、香港で撮影(2013年 ロイター/Bobby Yip)
[東京 26日 ロイター] - フィナンシャル・タイムズ紙は25日、米連邦準備理事会(FRB)の次期議長候補として有力視されるローレンス・サマーズ氏が、量的緩和の効果に否定的な見解を示したと伝えた。同氏がFRB議長となった場合、金融政策が大幅に変更される可能性が高まったという。 FTは、ドロブニー・グローバルが開催する会合での発言要旨の中で、サマーズ氏が量的緩和策は多くが想定するほど実体経済の押し上げに効果を発揮していないとの見方を示したと伝えた。 2009─2010年にオバマ大統領の筆頭経済顧問だったサマーズ氏が公の場で金融政策について言及することはまれで、市場は現時点でのサマーズ氏の見解に関する手掛かりを得られる機会がほとんどないため、量的緩和に対して明らかにタカ派的なスタンスを示したことが動揺を誘うかもしれない、としている。 【関連記事】 ドルが上昇、米住宅販売増加と米国債利回り上昇で コラム:春に固まった円安の構図、ドル105円超えの予感=高島修氏 米週間住宅ローン申請指数は低下、金利低下でもローン需要後退 ドルが対ユーロで1カ月ぶり安値、投資家のポジション調整続く 米財務副長官、オバマ氏はラスキンFRB理事の起用検討=関係筋 最終更新:7月26日(金)9時24分ロイター
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